第36話【本編】ギャルモの髪の毛!

「・・・・・・回復魔法を遠くからこの銃でトキハルに撃てばいいんだよな? ・・・・・・なあ、他にもあーしにできることあんじゃね?」


 古堂こどう 美冬みふゆがまだ涙目の真剣な表情で俺に訊いてくる。


 俺は少し今後起こりそうなことを考えてからこう言った。


「・・・・・・目覚まし羽根っていう、眠りやマヒや精神 錯乱さくらんで戦闘不能になった時に味方のことを元に戻せる補助魔法があるんだけどね。ミフユがその目覚まし羽根が使えたらすごく心強いんだけど・・・・・・」


「目覚まし羽根? ああ、そんなこと前に言ってたっけ? ・・・・・・で、それってどうすればできるわけ?」


 妙に積極的になってきた古堂 美冬のことを俺はちょっと不思議に思いながらもこう言った。


「うんと、髪の毛をね、一本抜いて、こうやって両手で包み込んで、頭の中で目覚まし時計と白い鳥の羽根をイメージすると・・・・・・」


 俺は手を開いて手のひらの上にあるものを古堂 美冬に見せた。


「おお! トキハル! マジすげーじゃん! 髪の毛が白い羽根になった! ・・・・・・でも、それをどうやってこの銃で撃つわけ?」


「これは銃では撃てないよ。こうやって手のひらに載せてフーッて息を吹き掛けて飛ばすと頭の中で思い浮かべた相手に届いて目を覚まさせることができるんだ」


「へー、すげーじゃん! ・・・・・・こうやって髪の毛を抜いて、両手で・・・・・・」


 古堂 美冬は美しいパールベージュのワンレンストレートの髪の毛を一本抜いて、両手で包み込んだ。


「それで・・・・・・なんだっけ? ・・・・・・そうそう! 頭ん中で目覚まし時計と白い羽根をイメージすんだよな? ・・・・・・それで、手を開けると・・・・・・・おーっ! すげー、すげー、マジであーしの髪の毛が白い羽根になっちゃったんだけど!」


 古堂 美冬のパールベージュの髪の毛は見事彼女の手の中で白い羽根に変化していた。



       

         ⚫




【同接コメント】


“コドーちゃんの髪の毛ほしー”


“コドーちゃん髪キレー!!”


“コドーちゃん魔法使いやん”


“魔法使いw w w”


“コドーちゃん最強w”




         ⚫

 



「すごいよ、ミフユ! すごく筋がいい! やっぱりミフユには魔法の才能があるみたいだね!」


「マジで? あーし魔法の才能あんの? ・・・・・・でも、これでトキハルがいつマヒっても助けられるじゃん! 何気にあーし万能じゃね?」

 


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