第2話

バイト先のスーパーと自宅を往復する毎日を過ごしていた



週六日バイトの日々は、常連客や親子、

時には小言の多いクレーマーの対応をしながら

「レジ打ち」という決して楽しいものではない仕事をこなす


今日も七時間の勤務を終え家路に着く


母の迎えを待ち、明日の予定を確認する

明日は約一週間振りの休みということを確認し、

やらなければならないことをスマホにメモを始めた


メモをし終えたタイミングでちょうど良く母が来た


車に乗り込み、疲労困憊の身体を車体に預ける


家に着き、自室に荷物を投げ、夕食を食べに台所へ向かう


夕飯、入浴と順に終わらせ、着ていた衣服を洗濯機に投げ込んだ

洗濯が終わるまで髪を乾かしたり、動画を見たりして時間を潰す


洗濯物を干し終え、私は一息つきながら母から言われた言葉を考えた


しかし、いざ「恋愛」をしようと思ったところで

「出逢い」がないと始まらない


そもそも日常生活の中で同年代の異性と同じ空間にいること自体が少ない


そのため私はマッチングアプリをインストールするかどうかを悩んでいた


マッチングアプリ自体は以前から気にはなっていた

場所や年齢に関わらず出会えることから

相性の良い異性と出会えるのではと考えていただが、

デメリットの部分が引っかかりインストールするに至っていなかったのだ

高校時代、中学から一緒の友人Cが

SNSで知り合った相手と交際していたことが

私にアプリをインストールするのをためらわせていた


当時Cから様々な話を聞いていた


ある日の朝、

全校朝会終わりの移動中Cはとてもイキイキした表情で私に


「鈴音聞いて!私、彼氏できた!」

と言ってきた


その瞬間、予想だにしなかった報告に驚きを隠せなかったが、

中学からCを知っている私にとって

自分ごとのように嬉しい気持ちになったことを今でも覚えている

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