第6話 サメ

 背中に包丁やペットボトル、他にも色々入った鞄を提げ、熊がねぐらにしていた洞窟を出て森に入り捜索を開始する


 探すにしても、昨日探したところからあまり離れていないだろうと考え、昨日通ってきた道を戻っていく


 道中見つけたゴブリンを殺しながら進むと、目的地に到着した


 目的地に着いた俺は、目を瞑りつむり<心眼>であたりを見る。


 <心眼>で辺りに誰かいないか探りながら進んでいると開けた湖のある場所に出た


「サメ?か、」

 包丁を取り出しながら5mくらいあるサメ?がいる湖に近づいていく


 鞄を近くに置いて近づいて行くと水が浮き上がり凄い速さで飛んできた


「はやっ!!」

 右に大きく飛ぶと真横を半径1mくらいある水の塊が地面を抉っていった

 見てみるとそこだけ爆破されたような状態になっていた。


「こりゃぁ当たれば死ぬな」

 ポツリと呟きながらどうやってサメを水面に出すのかを思考する


 通常の魚は肉を食うかわからないが、焼いた熊の肉は暴力的なまでの匂いを漂わせている。ここに来る途中にまだ視界に入ってないはずなのにゴブリンがこちらを見ていた。多分だが匂いにつられていたんだろう。もしかしたら魔物は肉を食べるのかもしれない。それに、サメって鼻がいいって聞いたことがある…気がする?。

 一か八かになるがやってみる価値はある。


「よし!やってみるか!」

 飛んでくる水の塊を避けながら一度鞄の場所まで引いていく


 鞄から葉に包まれた30cmほどの肉の塊を取り出し、接近していく

 ある程度近づいたところで葉っぱに包んだ肉塊を水面に向かってぶん投げる


 すると、口を大きく開けたサメが勢いよく水面に飛び出てきた


「俺の昼飯だったのに」

 ちょっとした悲しさはあるが、相手は水の中に潜って水の塊みたいなのを打っていれば勝てるのですぐに潜るだろう。なのでチャンスはこの一回しかない。


「鑑定!!」

 サメとの距離的に倒せないし、もし殺しきれなければ確実にやられる。

 まだまだ死にたくはないので次挑むときに勝ちやすくなるように鑑定を使う




・・・・・・・・・・・・・・・・


名前:キラーシャーク

種族:サメ

Lv:78


通常種サメの特殊進化個体

高レベルの水魔法を使う

陸にいる敵には水の中にずっと潜伏し水魔法だけで攻撃してくる

水中では最高100kmほどのスピードで、食らいつく


・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 レベルたっけ!?それに魔法だって?俺も使いてぇな。ステータス見れたしとりあえず逃げるとするか。


 水の塊を避けながら鞄のところまで行き、鞄を持って一目散に逃げた。

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