陵辱系エロアニメ世界で竿役をボコる

ユウト

第1話 少年のトラウマ

 R18。

 RはRestricted、制限という意味がある。

 つまりR18とは18歳以下の人間に制限をかけるという意味だ。

 日本語ではR18のことを18禁とも呼んでいる。

 日本や世界における18禁コンテンツとは一体なんなのか、それはグロテスクなモノなどがある。

 ただ日本において主になるのは性的なモノ、つまりエロだ。

 日本の性的コンテンツは世界的に人気である。

 そのコンテンツの中で一番人気なジャンルがある。

 それはレ〇プ系だ。

 いつの時代、どんな時においても必ず上位に上がるジャンルがそれだ。

 女性を無理矢理犯すことに興奮を覚えたり、支配欲が満たされる、故に不動の一位。

 女性のファンすらいるこのジャンル。

だが、あえて言おう。

 胸糞悪くはないのかと。

 AVならまだいい。

 演技なんだとわかる程度の抵抗しか見せない。

 しかしアニメにおいてはその限りではない。

 レ〇プ系アニメはAVに比べていやに生々しいのだ。

 恋人や好いてる人を盾に脅して関係を迫ったり、薬や催眠術を使って犯したりする。

 行為に至るまでの過程は雑なご都合主義が多いのに行為中の心理描写や性描写はやけにリアルだったりもする。

 それ故にアニメのほうが好きという人もいる。

 だが世の中には__


 「……胸糞わりぃ」


 __嫌いな者もいるのだ。



 とある少年がいた。

 少年は容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。

 人当たりもよく、人が望むモノのおおよそ全てを持っている少年だ。

 少年はある日、仲間から勧められたレ〇プ系エロアニメを見た。


 「…なんだこれ」


 興奮などなかった。

 あったのは純粋な殺意。

 絵に対して殺意を持つなどバカバカしいと頭では思っても本能がこのふざけたデブ禿親父を殺せと叫んでいた。


 「……胸糞わりぃ」


 少年は動画を閉じた。

 そして次の日、少年に異変が起きた。


 「……!?」


 ふとぼーっとしたときに先日観たアニメの濡れ場シーンがフラッシュバックするようになった。

 少年は苦しんだ。

 行き場のない怒りと殺意を抑えることなど初めての経験だった。

 少年は悩んだ末にストレス発散として格闘技を始めることにした。

 幸い、帰宅部で塾にも通っていなかった彼には時間があった。

 日曜から土曜まで週七日で曜日ごとに違う格闘技を習った。

 休みなく体を鍛えた少年は一年で強く逞しく成長した。

 だが不幸なことに少年は交通事故で死亡することになる。

 そして何の因果かはわからないが少年は現代日本にもう一度転生した。

 しかしその世界は__

 __少年が憎むレ〇プ系エロアニメの世界だった。

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