吾輩は鳥である

吾輩は鳥である。
鳥のなかの文鳥である。名前はまだない。
といったところか。
夏目漱石の性格もあろうけれども、時代の愛玩動物(嫌な言い方だが)に対する態度であるのかもしれぬ。これが一般的な。
いや、三重吉、鈴木三重吉だろう、彼の文からゆくとそうでもないのかもしれぬが。
表現としては、巧み。
ただし、ひととして、は共感することは非常にむつかしい。