第34話 13階層攻略

 朝、充電の終わったプレイヤーと朝食をアンナに届け、ダンジョンに戻ってきた。


 今日は13階層を攻略しようと思う。


 みんなに話して準備をしていると桜が近づいてきた。


「シゲオさん……あの、ご相談が」


「お? 何かな?」


「あの、うち、ヴァンパイアになったじゃないですか。それで、そのぉ……」


「あ、もしかして血?」


「は、はい……シゲオさん、吸っていい?」


「お、おう。い、いいよ?」


「なら、ベッドに横になってもらってもいい? その方が吸いやすい気がするから」


 俺は了承し、ベッドに横になった。


 桜は俺の腰あたりに跨り、顔を近づけてきた。


 あれ? 桜さんや。浴衣の下に何も履いてらっしゃらない?

 そういえば、下着買ってあげてなかったね。

 腰のあたりがとても温かいです。


「って、ストップ! トワさんヘルプ!!」


 俺は慌ててトワさんを呼んだ。

 なぁに?と言いながら俺の横に寝転ぶトワさん。

 確信犯ですか? そうですね?


 そして桜は俺の首にプスッと噛みつきチューチュー吸い出した。


 あ、やばいコレ……気持ちいいぃ……。


 リスポーーーーーーン!


 その後、3回リスポーンした。

 桜は頬を染め、目がとろんとしている。

 トワさんは微笑み満足気だ。


 うん、ありがとうございまぁす!


 ということで、俺達はダンジョンへ向かった。

 桜は、ラズからミスリルグリーブをもらっていた。

 あ、はい。靴下ね。これでいい? よし、じゃあ行こうか。


 13階層洞窟型ダンジョン。


 俺達は警戒しながら進む。

 洞窟は1本道で、俺達が横に並んでも大丈夫なほどの広さがあった。


 しばらく進むと、トワさんが敵を察知した。

 せっちゃんがタワーシールドと槍を装備し、俺は弓をいつでも撃てるように準備しながら進む。


 そこに現れたのは、地を這う赤くデカいトカゲ3体。

 鑑定すると、サラマンダーと表示された。


 トワさんが拘束し、せっちゃんは突っ込み、俺は弓に魔力を通し矢を放つ。


 1体は俺の矢を頭に受けて光となって消えた。


 残りの2体は、せっちゃんが近づくと火を吐いた。

 せっちゃんは蒼く輝くタワーシールドで防御し、火を吐き終わったサラマンダーに槍を突き刺していき、無事戦闘終了。

 ドロップは魔石と、サラマンダーの皮だった。


 その後もサラマンダーしか現れなかったが、距離が長く、その分敵も多かった気がする。

 体感数時間は歩いて、ようやくボス扉までたどり着いた。


「ふぅ……着いた。距離が長くなって、敵が多くなった感じがするね」


「そうねぇ。歩き疲れちゃったわぁ」


「うちも疲れたぁ」


『お疲れ様です』


 みんなで、一息入れ、ボス扉の中を確認する。

 中にいたのは、赤く燃えているように周囲が揺らめいている大きなスライムだった。

 鑑定するとフレイムスライムと表示された。


「フレイムスライムだってさ」


「私は知らないわぁ」


「あ、うち知ってるよ。ファイアスライムの上位版みたいなやつだよ」


「俺達まだスライムと戦ったことないんだよね」


「どのスライムでも、核を壊せば倒せるよ」


「そうなんだ? あぁ、確かにスライムの中にあるね。結構速く動き回ってるわ」


「うふふ、核だけ拘束出来そうよぉ」


「おぉ! じゃあ楽勝かな? なら、トワさんが核を拘束して俺が弓で、せっちゃんは念の為、槍を投げる準備をしてもらっていい?」


『承知しました』


「よし! じゃあ行こうか」


 俺達は扉の中へ突入した。


 まずトワさんが核を拘束。

 俺は弓に魔力を通し、核を狙って矢を放った。


 放った矢は、フレイムスライムに近づくと燃え出し、核に届く前に燃え尽きてしまった。


「あぁ、やっぱり燃えちゃうかぁ。せっちゃんお願いします!」


 せっちゃんは頷き、全身と槍を蒼く輝かせ、槍を投擲した。


 投擲した後に、パンッと大きな音がした。

 う、耳が痛い……。 

 マッハか? マッハなのか?

 トワさんも桜も耳を押さえている。


 フレイムスライムを確認すると、すでに光になっていた。


 耳がキーンとなっていて、音が聴こえない。

 自分に回復魔法をかけると、元に戻ったのでトワさんにも回復魔法を使った。

 トワさんも元に戻ったようだ。

 桜は……首を横に振っていた。

 口を開けて噛むジェスチャーをしている。

 なるほど、回復魔法はダメで、血を吸えば大丈夫ってことね。

 

 俺は、桜に向けて、あ・と・で、と何を言っているか分かるように伝え、ドロップを確認しに向かった。

 ドロップは魔石のみだった。

 俺は、せっちゃんにサムズアップし、次の階層へと向かった。


 14階層は、森のダンジョンだった。

 俺達は部屋に戻り、ラズの出迎えを受けて、俺はベッドに横になり……トワさんも一緒に着いてきて、桜に吸われて、リスポーンした。


 せっちゃんのあの攻撃は対策が必要だな。


 俺は、魔石を売却し、ショップから遮音結界というスキルを購入した。

 遮音結界 Dポイント 1,000

 

 俺達は夕食を済ませ、俺は夕食をアンナに届けてプレイヤーを回収し、ダンジョンに戻り充電して、就寝した。


 

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現在の主人公装備一覧


初心者の剣

初心者の木の盾

ウエットスーツ一式


ミスリルの短剣

ミスリルの剣

ミスリルのカイトシールド

ミスリルコンポジットボウ

ミスリルハーフプレートメイル

ミスリルアームガード

ミスリルグリーブ

ウルフマント

リザードマンの皮手袋

スノーシュー

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スキル一覧


テイム

体術

短剣術

長剣術 

盾術 

弓術

魔力

魔力操作  

魔力向上 

上級回復魔法

(回復魔法には、解毒などの魔法も含む)

生活魔法

補助魔法

腕力上昇 

脚力上昇 

体力向上 

回避補正

鷹の目

鑑定

錬金術

収納

矢弾作成

水中行動

気配察知

異世界言語

冷寒耐性

熱暑耐性

ダンジョン帰還

遮音結界

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持ち物一覧


若返りの薬 1本

チェーンソー

ミスリルの両手剣

ミスリルの槍

ミスリルタワーシールド

ミスリルの腕輪

ガーネットとミスリルのネックレス

隠者のローブ

ツルハシ 3本

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設備一覧

内装 ロッジ風

初心者物干しセット

鍛治設備一式

小さな個室

トイレ

脱衣所付き風呂場(洗濯機、洗面台は脱衣所)

冷蔵庫

キッチン設備一式

大きな座卓一式

配信用カメラ

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従魔一覧


ヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)

念話、食事

ドワーフ(ラズ)

鍛治能力向上

リリス(トワさん)

拘束魔法、拘束魔法強化

ヴァンパイア(桜)

異空間収納、料理


アンナ 赤髪ロング (異世界奴隷)


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(魔石6個マイナス)

サラマンダー 65体 Dポイント +5,200

フレイムスライム Dポイント +600

魔石合計 Dポイント +5,320


遮音結界 Dポイント 1,000

靴下、食材等 Dポイント 300

残 Dポイント 49,215



—————————————

お読みいただきありがとうございます。

ここまでで目標の10万文字となりましたので、カクヨム8に応募してみます。

おいおい、文字数を一覧とかで稼ぎすぎじゃね?っていうクレームは受け付けておりませんので、御了承くださいませ……自分でわかっていますので、大変申し訳ありません!

でも、10万文字は10万文字ですよね!?ってお酒を呑みながら開き直っております。

今後もゲームやアニメ観ながら、ゆっくり書いていこうと思いますので、よろしくお願い致します。

ここをお読みくださり、誠にありがとうございました。

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