Code07 -コードゼロセブン-

藤沢 凪

プロローグ 「Code」

人は忘れてしまう生き物である。

楽しいことや悲しいことに関わらず、記憶というものは等しく失っていくものだ。

しかし、記憶を失うことなく自由に扱うことができる技術があればどうだろうか。


勉強?記憶することが出来れば暗記をする必要はなくなる。

メモ?必死にメモをとるなど馬鹿げている。

試験?記憶を失わない以上、学習能力の有無が問われないものに意味などない。


上記のような日常生活・人生における様々な問題、壁が解決する技術が「Code」である。


「Code」とは人間の記憶のバックアップおよび思考の補助を行うことができる技術であり、現在では欠かせない技術となっている。


人は生まれた時点で1つの「Code」を与えられ使用する権利が与えられ、普段身に付ける物(メガネや時計など)に付与することができ、「Code」を付与した物質は脳からの信号を利用することでバックアップや思考の補助を行う作りとなっている。


「Code」の発明により人類は知識の差、技術の差が撤廃され、真に平等な世界になり人類の発展に大きく貢献したと伝えられている。


-中央政府 技術開発局 局長 アシュリー・クライム-

T142年12月14日

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