追加稿

 先日、突如として作者の愛車が動かなくなった。エンジンの電気系統の故障だ。腑に落ちないのは、修理工場で点検を受けて一か月しか経っていないということだ。いや、そうではない。前の前の車も同じように点検後に急にエンジンの電気系統が壊れて市街地のど真ん中の交差点の信号で停止したまま動かなくなり、レッカーで運んでもらった挙句、修理不能とのことで緊急に前の車に買い替えた。重要なのは、その時に点検をしたのは今回点検した修理工場と同じ系列の修理工場だという事だ。作者はこの修理工場に疑念を持ち、前の前の車から前の車に買い替えた時以来、その修理工場を利用していない。あれから十年近く経ち、今回たまたまスケジュールの都合で同系列の修理工場を利用した。県も違うし大丈夫だろうと思っていたが、利用した途端にこれである。疑うのは無理もないことではなかろうか。

 私は言いたい。幽霊よりも人の方が怖い、実社会こそホラーそのものである、と。


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ひろしの呪い 淀川 大 @Hiroshi-Yodokawa

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