第7話

メニースターズ 

私の旅団 第7話


テスト・・・は小説には通用しない 文章だけで描かなくてはならない 当然の事

 マリー達は北東の縁側沿いから奥へと続いている波止場の方を目指していた。

左手側は丁度森林が視界を塞ぐ形で先程の獣達には気が付かれていない様子だった

幸いにも悪天候に見舞われている訳ではない、陽のある内に行動をしておかねば

海は藍色を映して深く沈み、軽めにうねりながら、波頭を白く何度か繰り返す岸辺

最初に停泊した向こうの小島よりはこちら側の方が風はやや穏やかに感じたが――


「うーん 皇国の所有船ですかね 表に誰も出てませんけど」ライオネルは言う

「分からんな 年代物に見えるが気のせいか」ハイマと数人は警戒を解けなかった

「ひょっとして無人なのかな 気配が希薄よね?」ピジョンのセリフは少ないかも

「全く 後ろに余計な事書くなっての オリジナルの部分キチンと考えてるのかね

これってさ昔風の海賊船な感じじゃない外観は、見えない箇所の説明してよねー」



           言われてみると何かおかしい――

俗に言う「幽霊船」という恐ろしい船を良く耳にする。船長は無教育で乱暴野卑

妻は臆病な性質でひとえに息子には愛情的、子も臆病な母の性質を受けているが

 父の惨忍な力を恐れていた。一等運転士の友人は、船長夫婦とは幼友達であり

秘かに彼の妻を愛していたことで、ことごとに母子の相談相手となり、庇ったと

そうしたことが粗野な船長の疑いを招き―実は息子が自分の本当の子ではない―


※古い映画の情景だ そのまま引用するのは問題があるので書き直していますが

 彼を船の黒穴に幽閉し、妻子を小舟に乗せて大海の中に押し流してしまった。

船員の脱退暴動を恐れ決して正規の港には立ち寄らず、いつとはなしに海賊船と

 現在は快晴というわけではないが怪しげな靄がかかっている様子はないのだ

岸辺から眺めていた、マリー達はネクロス皇国の民ではない この船も恐らくは


「向こうの小島は別としてこの周辺は警備兵が常駐していない感じだな」とレオ

「惜しいわね客船なら悲劇のシナリオ 甘いわよアナタ」先手を打つマリーさん


いや~流石に大ヒット作のパロディは危険でしょう 一例としてです(本当かよ

君達は怪しげな予感を感じつつも警戒しながら停泊している船を覗く事になると


「えーお邪魔しまーす、と 誰も乗ってないわよユー」怪談嫌いのパンドラさん

「客船じゃない感じです 他の方コメント宜しくお願いします」サーシャだしな

「水漏れがないかチェックしてくれ 最重要課題だぞ」ハイマは軍人設定なのだ



 描写で1000文字稼いだが新規で書下ろしは結構大変である、慎重に進めるか

ある作家の言葉だ 同じ風景でも難しい言い回しはなるべく避けろと 同意です

昔の文豪の真似事は現代人はしなくてよい 文学作品を目指していませんので私

推理系だと雰囲気重視でそれっぽくしたがる人いるみたいなんで ライト路線で

脚本と小説は違いますので 筆者個人で物語を構築して終わらせるのが書籍かと

各自に役割を与えてセリフの設定や立ち回りを模索するのが映画やゲームの手法

基本的に背景があるかないか 逆に漫画だとキャラの吹き出しは限定されていく

理屈より動きで魅せてみろと、込みですけどね一応 アクション物はそうでしょ

だからテキストが小説式なのにコミカルな擬人化とか 縦読みなら尚更です(笑


「おっと、何の事か知らないわね~ 私ってばピジョンですから」マスターより

「HEY 根に持つわねアナタってホントw 無理でしょ子供騙しとか」パンドラ

「いやーWEB版ですよ 大半はこの流れ分からないかと」ライオネルが正論か

「ほう 何やら聞き捨てならない思い出が? 話してみよ」義信さんが初耳だ

「俺達3人は知らないぞ多分 今の流行とは別の様だが何の事だ」レオってばよ


マリーさん一応最年長なので若造に説明してあげてください 尺は宜しく~♪


                 

「ったく ヒロインの立ち位置間違ってるでしょ 大魔導士の扱いがこれかよ

あー筆者も拝見したので、あのね脚本になってないのよソレ 冒頭の段階でね

誰が統括か知らんけど駄作の典型じゃないかしら 雰囲気だけで芯が抜けてる

今私達ってネクロス皇国のギルドから依頼されてこの状況にいるわけじゃん?

行動するのに必ず理由がつくのよ物語っていうのは 言いたいこと分かるかな

登場人物の役目を構想出来てないと思いますその作品、シナリオライターが×

先か後か分からないけど背景とキャラ絵だけつければゲームになると思って」


「多分ね、むり うん。起承転結しそうもないのにダラダラと引っ張るだけよ

テキストが小説式だからテンポがまるで嚙み合わない、アクション描写を盛る

途中から不自然にね、謎かけのつもりに見せてるけどそのキャラの存在意義は

あるキーアイテムの周辺で他の人物がウロチョロするけど理由がないんですよ

本質が空虚なのに読み手の興味を引けるわけない、企業に見せたら即ボツかと

フリー分の続きを有料で計画とか聞いてるけど誰もお買いにならないと思うの

甘く見過ぎ、ビジュアルノベルで仕上げるなら一度有名作品を手に取ればいい

全然違うから キャラがその作中で躍動する、理由は明快よ本気の脚本だから

遊び感覚の延長かな 失礼ですが、長編なら尚更よ 騙せる時代じゃないわ」


成程・・・今度あの粘着女と討論させてみようか☆ 会うかどうか分からないが


「あらーヒロイン激おこ~♪ 純愛マダー?」オリーブさんの意見はそれかよ

「分業って大変ですね 知りませんけど」どうでもいいですねライオネルさん

「おっと終わりか、水漏れはないな 何の話だ 聞く気はないがな」ハイマ達


最後に軽く鼻で笑う気か義信、語った挙句にこの態度 やるねえ君達(進めろ)

どうやら壊れて使えないわけではない 皇国が所有してる船ではない感じがする

街から借りた小舟はボートの様なものだ 外海に漕ぎ出すなら相応の型式が必要

幽霊兵が出ると警戒していた一行は一先ず落ち着きを取り戻した この後は――

                  ・

                  ・

                  ・

「センターでお決まりのアノ眼ですが何か?」やはりマスターは君だピジョン氏

「ふう 帆船の仕組みはどうだったか お茶用意するからその間に考えとけばー」

「大丈夫ですよ ジャングルが邪魔で魔物はこっちに来ない様です」とサーシャ


   帆船だろうか 海賊船をイメージするなならばどちらかと言えば――


ガレアス船は、大型商人のガレー船から開発された軍艦であり船の耐航性およびに

砲兵を組み合わせることが目的でした 時期的に完全に一致することはないそうで

それにもかかわらずガレアス船は、かなりの期間 近世の海軍兵器庫の重要な要と

ヴェネツィアでは、これらの船を通常のガレー船と競争するためにできるだけ速く

砲列甲板は通常漕ぎ手の頭上を走っていましたが 反対の配置を表す写真もあり、


欠点は戦闘開始時のガレアス船の前の位置が保証されないことでした、例えです

フリゲートと呼ばれる一種の軽いガレアス船が南ヨーロッパ諸国に建設されている

フリカを拠点とするバルバリア海賊が高速ガレー船で抱える課題に対応していたと

ガレアス船は、大西洋ヨーロッパを起源とする戦列艦のガレオン船と船に置き換え

この戦列艦の最初のベネチア船は1660年に建造されたそうですが 説明面倒くさ

 ガレアという用語は、フラットスターのニシンバスに似た小さな商用船との事


今はファンタジーだからこの辺で、オスマン帝国時代の海賊を連想しておけとさ


「ずず 小説ってこうやって尺稼がないと不味いのよね♪」飲んでたパンドラ氏

「コピペですって 違いますよ 参考にはしてますが」飽きて来たライオネルだ

「異世界モノの方がうけるわけだ 紅茶を淹れたそうだ一応」簡素でいいとレオ


ライトノベルはナーロッパが基本だ 北欧の風景に魔法を足した様なイメージだ

因みにローファンタジーは現代風景を軸に超能力や優秀な推理で進むスタイルか

漫画好きは前者、洋画好きなら後者か、怪物や妖怪が出るノンフィクション作家

どこの闇出版社じゃい!  架空に決まってるがな インタビューしてみっかー


「お堅い物語には向かないでしょ 背景ないとどっちにも転ぶけど」マリーの弁

「中二病過ぎても辛いのよね コレ飲んだら移動よ多分」パンドラは分かってる

「はっは 今更現代風にしたら崩壊しますよ私等 剣と魔法で」サーシャはな~


ガサガサ・・・地図を広げる一行 航海するなら南に直下は危険だ 発見される

恐らく9人はこの後の展開を知らない やや風が出て来た様だ、何かの前触れか

ネクロス皇国は現大陸の最大勢力 主役の読者有志が独裁など認める訳があるまい

イカリを引き揚げて船内で発見した双眼鏡を覗く・・・ある訳がないのだ本来は

マリー達を乗せた海賊船の航路は 霧に覆われた物語は今出港したのだと――


            第7話 3454文字 某日 (続)




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