異形のテリトリーに仕掛けられた罠

中央の噴水広場に銅像が立っている公園。深夜にそこに立ち入ると閉じ込められる、という都市伝説から物語は始まる。
舞台となる公園は、例えるなら異形のテリトリー。
美術館併設の公園に深夜に忍び込む、というシチュエーションがとにかく怖い。

閉じ込められても平気かも、などと考える下心のある女子大学生の視点で物語は進行し、おなじみのホラー作家、那々木の登場で隠された謎が明らかになっていく。

いちど結末まで読んでから読み返すと、味つけの異なる恐怖を堪能できます。
とてもおもしろかったので、一人でも多くの方がこの作品を読むことを願い、恐縮ですがレビューさせていただきました。

那々木悠志郎の世界、存分に楽しませていただきました。

その他のおすすめレビュー

旅籠談さんの他のおすすめレビュー249