侑杏のストーカーを、ボコボコにしてみた

『【一万人記念配信】侑杏のストーカーを、ボコボコにしてみた【夢咲葵】』


:こんな朝から!?

:ワイがニートでよかったな

:おぉ、一万人おめー!

:え、まって。動画タイトルどういうこと?


「みんなありがとう、朝の配信、見に来てくれて」


 私は走りながら続ける。

 カメラは地面のみを写す。


「みんな。今から話すことは、全部ほんとのこと」


 頭の中で、視聴者に伝えるべきことを纏める。

 どれが話していいことなのか、いけないことなのか。

 一応分別をつけて、言葉を選定して、スマホに声を発す。


「侑杏にはストーカーがいるの。……どうやら前の公開告白で身バレをしてしまって。それ以来──とは言うけど、二日前からストーカーをされてるの。……ツイッターで『煮卵焼き人間』って調べてみて、そいつが、ゆ──侑杏ちゃんのストーカー、だから」


 流石に走りながらだと息が苦しい。

 苦しいけれど、前に進む以外に道は無い。

 視聴者のコメントは十数秒遅れで、流れを変えた。

 どうやらみんな、ストーカーのアカウントを見てくれたらしい。


:みてきたけど、これやばくない? 直近のツイ、全部二人に関連してるよね?

:え。やば。いや、これめっちゃ危ないやつだよね?


「……うん。そう。えっと──」


 これは言っていいことなのか。ダメなのか。

 でも。今は、良い未来の実現のために行動をしている。

 ならもう。これも言っちゃおうか。

 これを言うことが、より良い未来のために必要な発言だと、信じているから。


「……私、実は高校生なの。それで……私と侑杏ちゃんは一緒に住んでるの」


 姉妹であることは、一応伏せておいた。

 どうせすぐにもバレてしまいそうだけれど。


:えっっっ!?

:それは言って大丈夫なんか?

:まさかの高校生百合? 最高か? 文句あるやついる?

:↑いません


「だから。私は。今日の朝、ストーカーに悩まされている侑杏ちゃんに、今日は学校休んでいいよ、って。そう言ったんだ。……でも、それは誤算で」


:あ、こいつのツイそういうことか!?

:もしかしたら侑杏ちゃんの命が危ないってこと?


「そう。……だから、私は今。走ってる。家に向かって」


 もうすぐだ。

 唯からのラインはまだ無い。

 スマホから顔を背けてる可能性が高いと思った。

 昨日は男からのDMに悩まされていたらしいから。


「──よしっ」


 私は遂に家の前に辿り着く。

 ここからは慎重に行こう。深呼吸を一つ。

 男がいないのが一番いいのだが、いたら厄介だ。

 パッと見る感じ、人の影は無く、気配すらもない。


「じゃあ。始めよう」


 私は小声でスマホに告げる。

 家の全貌が見えないようにしつつ、カメラを前方に向けた。


:今更だけど警察には頼らんと?


「警察、は。ストーカーの証拠が無いから頼れない。……っていうのは建前で。ほんとは、私がそのストーカー野郎を許せなかったから……見つけて一発くらいぶん殴りたい」


:それ大丈夫?

:向こうは包丁なり何なり持ってるんじゃない?

:ストーカーが葵ちゃんの動画見てたらどうするの?


「動画を見ていたのなら、それは動画を見れる余裕があるってことだから、少なくとも私の家にはいない、と思う。そしてストーカー男は、どうやら侑杏ちゃんのガチ恋勢で、多分私なんかには興味ないんじゃ無いかな。だからどっちにしろ……うん、大丈夫だと思う。あと一応、策はある、から」


 言いながら。私はごくりと生唾を飲み込む。

 ゆっくり。ゆっくりと。家の敷地内に足を踏み入れる。

 そしてそのまま。家の裏へと足を運ぶ。ゆっくり、ゆっくり。

 足音を立てずに、カメラを前方に向けながら。

 裏庭を覗き込む──と、そこには誰もいなかった。

 どこか物陰に潜んでいる、ということも無さそうである。

 よし。良かった。とりあえずストーカー男は家にいない。

 それならば──と。


 私はスマホをポケットに仕舞い、カバンの中から家の鍵を取り出す。

 裏庭から正面に周り、ガチャリと鍵を開け、家の中に入る。

 階段をドタドタを駆け上がりながら、上に叫ぶ。

 ストーカーと勘違いされないよう、彼女の名前を強く呼んだ。


「……ゆ、侑杏ちゃん!」


 そして。唯の部屋の中へと飛び込んだ。

 朝と同じ格好で、布団の中にうずくまって顔だけを私の方に見せていた。

 ぼろぼろと泣きながら、私のことを待っていたかのように嬉しそうに笑っていた。


「葵ちゃん……!」


 私の侑杏ちゃん呼びで、今が生配信中だということを察してくれたらしい。

 私はそんな彼女の元へ距離を詰め寄って、強く抱き締めた。


「侑杏ちゃん、一人にしてごめんね」

「ううん、いいんだよ。……今ここに、いてくれてるから」


 ずっとハグをしていたいけれど、こんなこと長くは続けていられない。

 若干の名残惜しさを感じつつも、私は唯を抱き締める手をほどき、問うた。


「今さスマホある?」

「電源切ってるけど……」


 唯は机の上を指した。

 やはり、スマホは見れない状態にしていたらしい。


「ちょっと借りていい? というか、その前に、侑杏を借りていかせて!」


 私はまず唯のスマホを机上から取り上げる。

 次に唯の被っていた毛布をひっぺがした。

 昨日の服装のまま──つまりは制服のままの唯がそこにはいる。

 そんな彼女のことを、どんな持ち上げ方がいいかなぁと模索しつつ。


「よいしょっ!」


 やっぱりこうだろう、と。

 お姫様抱っこで、彼女を持ち上げる。


「ちょっと!? 私、普通に歩けるから!」


 喚く唯を抱えながら階段を駆け降りる。

 靴箱で彼女を下ろし、そして家を飛び出て、裏庭へ、と。

 訪れたその場所で、私は自転車を取り出し、荷台をぽんぽんと叩く。


「侑杏! ここ! 乗って!」


 唯は一瞬戸惑ったが、言われるがまま後ろに跨った。

 唯は「いたた」とお尻を確かめながら、自分のポジションを整える。

 準備が終えたと思われるところで、私もサドルに跨って、自転車を漕ぎ始める。

 ポケットに仕舞っていたスマホはまだそのままで、私はペダルに体重をかける。

 一漕ぎ、二漕ぎ。最初は重かったペダルも、だんだんと軽くなり始める。

 今向かっている場所は駅前だ。いつもの、あの駅前。


「侑杏。……ちょっとだけ、大変なお願いしてもいい?」


 今、私がしようとしていることは、多分酷いことなのだと思う。

 だって。ストーカーの主を殴りたいだなんて、自分のエゴでしか無いのだから。

 そのために。唯にお願いをするのは、とっても自己中な気がした。


「DMの主に駅前に来てくださいって送るから、侑杏はその場所にいて欲しいの」


 唯は言葉に詰まった。

 そりゃそうだ。相手は唯をあんなにも脅かした存在だ。

 怖いのも無理ないし、嫌だという気持ちも非常によくわかる。。

 少しでも渋い反応を見せたら、別の策を考えるところだった。

 けれど──。


「いいよ」

「えっ!? いいの!?」


 お願いした当の本人が驚いてどうするって話だけれど。

 私は唯の出した答えに酷く驚き、目を丸くする。

 向かい風が目に痛かったので、丸い目はすぐに薄くした。

 唯は少し明るさを取り戻した様子で「だって」と答えて、続ける。

 いつもの唯の声色に近付いたことに、私は深く安堵をした。


「だって。おね──葵ちゃんが、助けてくれるんだよね。もちろん怖いんだけどね!」

「……もちろん。侑杏に手を出される前に、私がそいつをぶっ飛ばすから。そこは安心して……。でも、無理だけはしないで。無理だったら、すぐに私のとこに来て。その時は、また別の作戦を考えよう」

「うん。でも、大丈夫。……私。葵ちゃんのこと、信用してるから」


 心にジーンと何かが広がる。

 あぁ。好きだなぁと、こんな状況でも思ってしまった。


「よし……」


 駅横の自転車置き場にテキトーに自転車を留め、駅内へ駆け足で入る。

 流石に今はストーカーに場所を把握されてはいないだろう、と信じたい。

 私は唯の手を引いて、そのまま女子トイレの一つの個室へと駆け込んだ。

 ポケットに仕舞っておいた唯のスマホを取り出し、電源を付ける。


「あの。侑杏。……ストーカーからのDM、開いて大丈夫?」

「うん。いいよ」


 「ありがとう」と言いながら、唯のスマホでツイッターを起動。

 そしてすぐにDM欄を開くと、私はギョッと目を見開いた。

 いくつものメッセージが唯に送られいて、しかも複数のアカウントで送っている。

 嫌がらせの域を悠に超えている。本当に許せないな、このストーカー男。

 絶対ぶん殴る。そんなことを思いつつ、私は文章を打ち込む。


『ごめんなさい。今から駅前で会いませんか? 話したいことがあります。……もう、私たちに付き纏うのはやめて欲しいです。その様な話をさせてください』


「侑杏。送るよ? いい? というかこれで大丈夫かな?」


 唯は『大丈夫だと思う』と頷いた。

 けど『少し心の準備をさせて』と深呼吸を始める。

 じゃあ私はその間に、この文章の評価を視聴者にして貰おうか、と。

 私はもう片っぽのポケットから、配信中のスマホを取り出す。

 とりあえずは何を映らないよう画面を設定し視聴者のみんなに向けて問うてみる。


「ちょい視聴者の皆さん。多分、今までの会話聞こえていたと思うんだけど、ストーカー男を呼び出すメッセの内容はさ『ごめんなさい。今から駅前で会いませんか? 話したいことがあります。もう、私たちに付き纏うのはやめて欲しいです。その様な話をさせてください』っていう文章なんだけど、大丈夫かな?」


:大丈夫だと思う!

:自分を信じろください

:侑杏ちゃん、頑張って。無理しないで!

:葵ちゃんもね。私、今から学校だから見届けられないけどorz


「みんな、ありがとう。……私行ってくるね」


 唯はコメントの一つ一つに目を通して、嬉しそうに目を細めていた。


「よし。葵ちゃん、送信して」


 私は「分かった」と頷くと同時に、送信ボタンを押した。

 向こうからの返信は来ない。けど既読だけはすぐについた。


「もう。戻れないんだよね」

「辛い時は戻ってきていいんだよ。ほんとに」

「大丈夫。……私、頑張るね」

「うん。頑張って。絶対助けるから」


 私たちはトイレから出て、駅前──前のツリーの前へ向かう。

 私は十数メートル離れた場所に居座り、ツリーへ向かう唯の後ろ姿を見守る。

 やがて辿り着いた唯は、深く深呼吸をして、覚悟決めた様に、私の目を真剣に見つめた。


「今。侑杏ちゃんはツリーの前にいる。多分まだ、ストーカーは来そうにないかな」


 現在の状況を、私は実況して視聴者に伝える。

 顔を映すのはストーカーの顔だけって決めてるから。

 唯も、自分の顔を全世界に発信されるのは本意では無いだろう。


 ただひたすらに待つ。

 防寒具も何も付けていない唯は、寒そうにしていて、それもまた申し訳なかった。。

 遅いな、と思いながら二十分ほどが経過した時、ようやく変化が起きた。

 私の視界の端っこから、緑色の中年男性が現れる。

 キョロキョロをぎこちなく辺りを見回している。

 あれで間違いない。まんまとだな。

 あんなメッセで釣られるなんて。

 やっぱり。恋は盲目なんだよ。


 唯は今にも気が付きましたよ、みたいな素振りでストーカー男に会釈をした。

 遠目から見ても分かるほどに、唯の身体は小刻みに震えていた。

 あと。もう少しだけ、頑張ってくれ、唯。


「…………」


 ストーカー男の方は会釈も何もしない。

 ただ。無言で唯との距離を詰めている。

 遠目から見てるだけの自分でも、少し怖かった。

 だから、唯の抱く恐ろしさは、きっと途轍もないものだと思う。


「…………」


 唯とストーカー男との距離を見計らう。


「あと少し。……あと少しで」


 10だった距離が、5、4、3と縮まって。

 2。私はこのタイミングで駆け出す。

 1。伏せていたスマホの焦点を、ストーカー男に一点集中させる。


「はあああああああっ!!」


 己を鼓舞するため、意味も無く叫び声を上げる。

 ストーカー男の身体の動きが、ここでピタと止められる。

 左手でスマホを固定させ、温めておいた右の手で握り拳を作る。

 奇声を発する私に気付いたストーカー男は、慌てふためく様子を見せたが。

 彼にとっては残念なことに、もう遅かったらしい。


「覚えておけっ! 百合に男が挟まるのは、法律で禁止されてるんだよぉおお!」


 唯からの受け売りである。そんなセリフを吐きながら。

 私の右拳はストーカー男の頬を貫き、軽く身体をふっ飛ばす。

 思った以上に痛快で、唯の顔色が一気に満開になった。


:キターーーーー!!!

:キターーーーーーーン!!

:これを待ってた!!

:よぉし! よーしよーし!!


 地面に倒れたそいつを、私のスマホは容赦無しに捉える。

 男は「うっ……」と苦しそうな声を出しながら、悶えていた。

 一生分の怨念を込めた価値があったなって心の底から思った


:いいぞぉ! もっと殴れ!

:そこだ! そこにストレート!


 なお。盛り上がり続けるコメント欄。

 中でも『もっと殴れ』って。まぁ確かに、もっと殴りたい。

 でも流石にもう一度殴るのは倫理的にアレな気がした。

 ので。あとは言葉の暴力だけで済ませてやろう。

 唯にも何か言わせたかったけれど、どうやら泣いててそれどころじゃ無い。

 よしじゃあ。ここは唯の想いをも込めて、こいつに吐き出そう。

 それでも唯が受けた被害に比べたら、私の罵倒なんて数倍マシって考えると。

 なんかまだやり足りない感じはあった。


「おいバツイチストーカー野郎! なんで侑杏が私のことを好きになるんだーみたいなことDMで嘆いてたけどさ? 私はね、そんなこと知ったこっちゃないし、つい最近まで私だって侑杏と結ばれる未来なんて想像したことも無かった。だからさ、なんで好きになるとか全く無くてさ! これはただ、姉妹のVtuberが百合営業をしたら、ガチ百合になってしまっただけ! これ以上、部外者が余計な口を挟むな! 残念ながら、侑杏の想いがあんたに向くことなんて、来世でも有り得ないから!!」


 ストーカー男は言語化不可能な声を上げていた。

 と同時に、思わず姉妹って言ってしまったことに後悔する。

 それでも今は、そのことよりも気にすべきことがあった。

 それは単純に、これからどうするか。という問題だった。

 男だってずっと倒れているわけじゃない、だったらここで私がするべきことは──。

 そう思った矢先、タイミングを見計らったかのようにパトカーの音が遠くから聞こえた。

 同時に背後から「おーい」と聞き馴染みのある声がする。

 振り返ればそこには恵が──あれ? 君、授業中では?


「あれ? 恵じゃん。なんでここに?」

「なんでここに? じゃなくてさー。私、心配だったから追いかけたんだよ? 学校に遅刻したかと思えば、すぐに教室を出て行ったからさ。そしたら急に生配信を始めて『え、ストーカー!?』ってなったんだよ」


 恵はおちゃらけた性格ではあるが、結構友達思いのところがある。

 まぁ恵の友達なんて私くらいしかいないし、逆もまた然りなんだけど。

 それにしても、追いかけてくれたのか。やはり親友だなぁとしみじみ感じる。

 恵は私の持っているスマホに気が付くと、夢咲葵の視聴者に向かい自己紹介を始めた。

 もちろんVの方の名前で。


「あ。どうも。風間恵です。葵の配信に顔出すの初じゃない? まぁ、この場合は声だけど」


:侑杏ちゃんの配信の方で見てるよー。

:恵ちゃんの絵、すっごく好き!


「お。嬉しいねー、ありがとーみんな」

「おい、私の視聴者を寝取るなよ?」

「まぁ。どちらともの視聴者って感じだけどねー」


 恵は「あ、そうそう」と。


「警察呼ばないとかっていう変なプライド、いらないから。ストーカーの証拠が無いと言っても侑杏ちゃんと葵は、何にも悪くない立場でさ、被害者なんだよ。……とりあえず、頼れるところは色々頼ろうぜ。次こういうことがあっても、警察呼ばないよ?」

「あぁ。これ、恵が呼んでくれたんだ。……正直、この先のことについては無策だったからすごく助かった」

「というか! 私を頼ってよ! 一応、あなたの親友をやらせて貰ってるので」

「あぁうん。……じゃあ、これも。次があれば──ま、無いのが一番なんだけどね」


 あはは、と二人で軽く笑い合う。

 いつの間にか、パトカーの音が大きくなっていたことに気が付く。

 奥の方から数台のパトカーが、私たちの方に目がけてやってきていた。


「あ。ほらパトカーの到着だ。……事情聴取は、まぁ頑張って。ま、堂々としてればいいよ」

「そうだね。……ありがとう、恵。本当に助かった」


 そんな風に感謝の言葉を伝えながら、唯の方へと意識を戻す。


「ほら侑杏。終わったんだよ」


 泣きじゃくりっぱなしの唯は、まだ何も言える状態では無かったらしい。

 うんうんといっぱい頷いて「よかった」としゃっくり混じりにそう言った。


 さ。そろそろ配信も終了しないと。

 あれ? 前々回のコラボ配信の時も、こんな感じで終了しなかったっけ?

 と。そんなふうに思いつつ、余力を最後の挨拶へ注ぎ込んだ。


「ここまでご視聴ありがとうございました。……本当に」


 しみじみと、私は感謝をした。

 いつもの定型分だけど、想いだけ今まで一番込めたつもりである。

 目を瞑って深呼吸をする。ようやく、呼吸ができた気がした。

 唯の側に寄り添って、頭を撫でながら。最後に一つ──。


「どうも。夢咲葵と弓波侑杏でした」


 配信終了ボタンを押した瞬間、涙が溢れて止まらなかった。

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