第1話 魔王様と私

魔王様の側近である、私の1日は長い。


しかし、私にとっては それこそが愉悦であり、

主人に仕える事こそが全て!


召使い魔達と共に、今日も魔王様の元へ赴く。


「魔王様、朝食の準備が整いました。」

「うむッ」


そう、一言 頷くと席を立ち、私を含めた

召使い魔達を引き連れて魔王城の1階へ

と向かう。


「魔王様、しばしお待ちを」

「うむッ」


魔王城を上から下まで繋ぐ魔界エレベーターの

扉が開くのを待ち。


「魔王様どうぞ」魔王様の利き腕と逆の手を出し

「うむッ」魔王様は利き腕で私の手に手を添える


この所作の間に、召使い魔達は、魔王城の上から下まで繋ぐ階段を、急いで駆け降りて行く。


そして、魔王様は私に手を添えたまま 2魔族で

魔界エレベーターに乗り込み1階の応接魔に

到着するのを、しばし待つ。


1階に到着し魔界エレベーターの扉が開くと

それを待つ召使い魔達が既に整列をしている。


そして私はこのまま魔王様のお手を取りながら

テーブルの席までお連れすると。


「魔王様 どうぞ お席に お掛けになってください」

「うむッ」


魔王様が席にお着きになると、私はいつものように魔王様にコウ尋ねる。


「魔王様、今日の朝食のオードブルの方は、どの様に致しましょう?」

「よきにはからえッ」

そう 仰ると


「ハイ 喜んで、魔王様の 仰せのままに」


こうして、私の1日が始まるのでした。








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