第二章 赤ずきんちゃんと魔王さま

一 それ、堕天使からの贈り物だろ?

 ふと意識が戻り、閉じていたまぶたをゆっくりと開けて見る。焦げ茶色をした天井がぼやけた視界に広がっていた。

 ここ……どこだろう?

 とある洋館の、部屋の中で目を覚ました赤園まりんは上半身を起こす。ぼやけていた視界が、だんだんはっきりしてきた。まりんは目を丸くした。まるで、英国の貴族が好みそうな、豪華絢爛な寝室に自分自身がいる。

 ここは日本の筈だわ。だけどこの館の主人は、英国貴族みたい。

 上質なシングルベッドから起き出したまりんは、冷ややかな視線で寝室を見回しながら内心、そう思ったのだった。


 とある洋館の、部屋の中でまりんが目を覚ます、およそ一時間前。学校からアルバイト先の花屋まで徒歩で向かっていたまりんは、その道中でぎょっとする出来事と遭遇した。

「やあ、いま帰りかい?」

 いきなりのことに、ぎょっとした顔で立ち止まったまりんに歩み寄った青年が、爽やかな笑みを浮かべて声をかけてきたのだ。

 清楚な服の上からねずみ色のロングコートを着た格好で、耳にかかるくらいの、銀鼠色のショートヘアに優しい目をしている容姿端麗の青年は、今から半年以上前にまりんが契約を結んだ、残忍な堕天使である。

「こうして君と会うのは、あの日以来……かな。まさか君が、ゴーストになっているとは思わなかったが」

 爽やかな笑みを浮かべているのに、堕天使の彼からは威圧感が漂っている。うすら恐怖心を抱きつつも、ポーカーフェースのまりんは無言で、堕天使を睨めつけていた。

「そう構えるな。君をあの時のようにする気はない。あるものを渡しに来ただけだ」

 堕天使はそう言うと、手に持っていたミニブーケをまりんに手渡す。

「そのブーケには、私が君に送るメッセージが込められている。学校や職場で花に携わることが多い君なら、理解出来る筈だ」

 意味ありげに含み笑いを浮かべてそう告げると堕天使は、徐に体の向きを変える。

「待って」

 今にもどこかへ消えてしまいそうな堕天使の背中を睨めつけつつも、まりんは静かに待ったをかけると問い質した。

「質問に答えて。私の故郷、海山町と……この地球上の全人類に危害を加えない、誰一人として殺さないって……あなたと契約を結んだあの日に約束した筈よ。なのに……どうして私の大事な命を奪ったの?」

 無言で背を向けたまま、ただじっと話に耳を傾けていた堕天使が、ゆっくりと振り向き、向かい合ったまりんの問いに答える。

「君からのその約束は今も、私が自ら右手に刻んだ印により守られている。だが……私と契約を結んだ時点で君はもう、普通の人間ではない。君が私と交わした約束が、特殊能力を持たない極普通の全人類のことを指しているのなら、君はそれに該当しない。そう……私と約束を交わす前に君が、君自身を全人類の中に含まなかった。特殊能力を持った自分自身を含んだ言い方をしていればそれは約束となり、私に命を奪われずに済んだのだ」

 尤も、君がゴーストになっている時点ではまだ、私は完全に命を奪ったことにはならないがね。

 薄ら笑いを浮かべた堕天使は、冷ややかにそう付け加えて言葉を締め括った。

「もうひとつ、質問に答えて」

 そこで一旦、言葉を区切ったまりん、一呼吸間を置いてから、意を決したように口を開くと質問した。

「私の現状を知っているあなたなら、これも知っている筈よね。私の、本当の身体をどこに隠したの?」

 顔色ひとつ変えず、声の調子を保ちながら堕天使は返答した。

「さぁ……どこに隠したかな。歳のせいか、記憶が曖昧でね……いまいち思い出せない」

 わざとだ。この人、絶対わざと思い出せないふりをしている。

 薄ら笑いを浮かべて意地悪な返答をした堕天使に対し、直感が働いたまりんはいらっとした。堕天使は不死身故、見た目は若い青年だが中身はそれ相応に歳を取っている。記憶力が低下していてもおかしくはないが、この狡猾そうに見える堕天使に限って、そんなことは絶対にあり得ない。

「どうしても、白状する気になれないようね」

「現段階ではな。この場で私が白状しないのはまだ、君が本当の身体を取り戻すタイミングではないからだ。いずれ、その時になったら分かるだろう。この場で私が白状をしなかった、本当の理由がな」

 意味ありげに含み笑いを浮かべてそう告げると堕天使は、再びまりんに背を向けていずこかへと姿を消した。

 堕天使の口振りから察するに、ゴースト化しているまりんの、本当の体をどこかに隠し、保管をしているのは堕天使本人とみて間違いない。何故、素直に白状せずにもったいぶったのか。それほどまでに、堕天使にとってまりんの本体が魅力的なのだろうか……不可解に思うばかりである。

 白色のカスミソウとピンク色のネリネをアクセントに、鮮やかな黄色のヒマワリが主役のミニブーケ。この三種類の花にはそれぞれ花言葉がある。花言葉には、日本の花言葉と、西洋の花言葉とがあり、用途に応じて、草花ひとつひとつに複数の花言葉が存在するのだ。

 堕天使から贈られたミニブーケにネリネがあることから、日本の花言葉と推測してそれぞれの花言葉を当てはめてみると……

「私は、あなただけを見詰めている。あなたとの出会いに感謝……また会う日を楽しみにしているよ……ってところかな」

 堕天使から贈られたミニブーケの、花言葉を先読みした青年が、気取った口調でそう告げると姿を見せた。

「シロヤマ!」

「それ、堕天使からの贈り物だろ?花言葉なんてまどろっこしいことしないで直接口で言えよな。花自体には何も罪なんてないのに……あいつ、悪趣味だな」

 心から堕天使を軽蔑しながらもぼやいたシロヤマに同意したまりんは、

「ほんとそれ。ヒマワリは、私が好きな花のひとつだし、ストーカーみたいな変人よりももっとマシな人からもらいたかった。このミニブーケ、シロヤマにあげるわ」

 そう愚痴って、堕天使からの贈り物をシロヤマに手渡す。

「ありがとう。大事に飾らせてもらうよ」

 まりんからミニブーケを受け取り、紳士的に礼を告げたシロヤマは、

「お礼に、このコサージュをきみにプレゼント。まりんちゃんに似合うと思って、細谷くんと二人で選んだんだけど……思った通り、黄色いバラにして正解だったよ」

 突然のことに、いささか驚きの表情をするまりんの、左胸にコサージュを付けながらそう告げた。それも、得意げな笑みを浮かべて。

「細谷くんと、選んだの……?」

「うん。今日が、きみの誕生日だってことを、細谷くんから聞いて……だからその記念に俺と細谷くんとでコサージュを合作したんだよ。誕生日、おめでとう!」

 白色のレースに縁取られたレモン色のリボン、アイビーと白いカスミソウが、主役の三本の黄色いバラを引き立たせているかわいいコサージュが、まりんの左胸できらきらと輝いている。堕天使と遭遇と言う、嫌なこともあったけれど、そんな気持ちが払拭するくらい、まりんは感激した。

「どうせなら、シロヤマじゃなくて、細谷くんからもらいたかったな」

「んなっ……!」

「なんてね。ありがとう!」

 そっけなくぶちまけた本音でショックを受けるシロヤマに、まりんはそう言って誤魔化すと満面の笑顔で礼を告げたのだった。

 今日が、自分自身の誕生日。今朝、LINEで家族が祝ってくれたのに、今日が、自分自身の誕生日だってことが分かっていたのに一時的に忘れてしまっていた。細谷くんとの合作のコサージュを、まりんの左胸につけたシロヤマが知らせてくれるまでは。幸福感に満ち溢れていた。だからこそ、その後に訪れた出来事に注意を払うことが出来ず、油断したまりんは、何者かに拉致されたのだ。



 ふと意識が戻り、閉じていたまぶたをゆっくりと開けて見る。焦げ茶色をした天井がぼやけた視界に広がっていた。

 ここ……どこだろう?

 とある洋館の、部屋の中で目を覚ました赤園まりんは上半身を起こす。ぼやけていた視界がだんだんはっきりしてきた。まりんは目を丸くした。まるで、中世の英国の貴族が好みそうな、豪華絢爛な寝室に自分自身がいる。

 ここは日本の筈だわ。だけどこの館の主人は、英国貴族みたい。

 上質なシングルベッドから起き出したまりんは、冷ややかな視線で寝室を見回しながらも内心、そう思ったのだった。

 とにかく、この館の住人に見つかる前に、助けを呼ばなきゃ。

 堕天の力で以て出現した真っ赤なコートを着込み、フードを被って赤ずきんちゃんになったまりんは、コートのポケットからスマホを取り出した。唯一の連絡手段となるスマホを取り上げられなかったのは、不幸中の幸いである。最大級の警戒心を抱きつつも、まりんはすぐさま電話をかけた。相手はまりんも通う、美南川県立美舘山高校のクラスメート、細谷健悟だ。

「んじゃ、一区切りついたところで、次にやるべきことをするかね」

「次にやるべきこと?」

 美舘山町の外れに位置する廃墟ビルの屋上で、俄然やる気モードで背を向けたシロヤマに、細谷くんはきょとんとする。

「おまえ、今から何する気だ?」

 すたすたと歩き出したシロヤマを不審に思い、後を追いながら細谷くんは尋ねた。

「そんなの、決まってるだろう?」

 今まで自分達がいたところとは反対方向を歩きながら、意味ありげに含み笑いを浮かべたシロヤマが返答。

「直接、問い質しに行くんだよ。あそこにいる……灰色のコートを着たあいつにな」

 まるで、犯人を追いつめる探偵の如く、自信と覚悟の入り混じる笑みを浮かべるシロヤマが睨みつける視線の先、見晴らしいの良い屋上の端に佇む人物の後ろ姿があった。風に靡く灰色のロングコートのポケットに両手を入れて佇む黒髪の、ショートヘアの男の姿だ。

「あいつは……」

「悪魔だよ。俺の勘が正しければおそらく……誰かに連れ去られたまりんちゃんの行方を知っている人物だろうぜ」

「なにっ……?!」

 歩を止め、シロヤマと揃って屋上に佇んだ細谷くんがぎょっとした。

「赤園が……連れ去られただと?!」

「ああ……まりんちゃんが下校途中に、俺がほんのちょっと、目を離した隙にな」

 灰色のコートを着た悪魔の背中を、眼光鋭く見据えながら、シロヤマは細谷くんにそう返事をした。

 俺としたことが……赤園を護るどころか、危険に曝してしまうとはっ……!

 突然のことに驚き、シロヤマから簡潔に事情を聞いた細谷くんが歯噛みする。

廃墟ビルここは、俺達死神の縄張り……あいつには、手出しさせない」

 冷静沈着なシロヤマの言葉で、ふと我に返った細谷くんも冷静に応じる。

廃墟ビルここは俺達、死狩人ハンターの縄張りでもある。いざと言う時は、俺に任せろ」

 張り詰めた緊張感を漂わせ、シロヤマと細谷くんの二人は、依然として背を向ける悪魔に向かって一歩踏み出した。と、その時。

 着信……?

 シロヤマと一緒に一歩を踏み出そうとした、次の瞬間、着ている制服のジャケットの内ポケットにしまい込んでいるスマホに着信があり、バイブレーションが作動。一時立ち止まった細谷くんはスマホを取り出した。

 赤園からの着信だ!

 スマホの画面に赤園まりんの名前が表示されている。焦る気持ちを抑えて、細谷くんは電話に出た。

「赤園?いま……どこにいるんだ?」

 電話に出るなり、細谷くんは赤園まりんの安否を確認する。

「それが……私にも、よく分からなくて。ただ、中世の英国のような、絢爛な館の中に閉じ込められているみたい」

 落ち着いた口調で返答するまりんの声から察するに、手足を縛られたり、相手から酷いことをされていないらしい。いささか安堵しつつも細谷くんは、あくまで冷静にまりんと会話をした。

「そうか。赤園の他に誰か、傍にいるか?」

「うんん。今のところ、この部屋には私しかいないわ。目が覚めたら寝室のベッドに寝かされていて……スマホを取り上げられなかったのは、不幸中の幸いね」

「俺も今、赤園と同じことを思ったよ。とにかく無事で良かった」

「ねぇ、細谷くん。今、どこにいるの?」

「廃墟ビルの屋上だよ。美舘山町の外れにある……これからシロヤマと二人で、赤園を捜しに行こうと思って」

「それなら……私が、これから廃墟ビルに向かうわ。ここは、口じゃ説明出来ないくらいよく分からないところだし、私が細谷くんのところに向かった方が手っ取り早いし」

「それはダメだ。ここには、悪魔がいる。もしも予想をはるかに超える強者だった場合、俺とシロヤマだけじゃ、赤園をまもり切れない。それに赤園だって、そこから脱出が出来るかどうか……」

 しばしまりんと通話をしていた細谷くんの言葉を、不意に二人の会話に割って入った何者かが遮った。

「脱出なら出来る。何故なら、今からこの私が、この屋敷から彼女を逃がすからだ」

 低音ボイスなくせして偉そうな男の美声が、まりんのスマホを通して聞こえた。にわかに警戒心を抱いた細谷くんは耳をそばだてる。

「ここは、限られた人間にしか見えぬよう、特別な結界に覆われている。故に、素人がこの洋館を探し当てるのは不可能だ。ならば、彼女の言う通りにした方が賢明だと思うがね」

「……あなたは一体、何者です?」

 まりんのスマホで以て会話をする相手がただ者でないことを悟り、細谷くんは慎重に口を開くと尋ねた。細谷くんの問いに、フッと気取った笑みを浮かべた相手は、威厳たっぷりにこう告げた。

「私の名は、アダム。天界を統べる、天神だ」と。

 天神……だと……?!

 電話越しの相手の正体を知り、細谷くんは目を見張った。

「よく聞け、少年。きみの大切な彼女は今、私と正反対の道を行く悪しき者の館に閉じ込められている。その力は強大故、同等の力を持つこの私が、その者の相手をせねばならない。聞くところによるときみは、地球上最強の死狩り人デスハンターの異名を持つニコラウスと師弟関係にあるそうだな。

 ならばその立場と力を見込んで、ここにいる彼女をきみに託す。きみが今いる場所から南東の方角にある『グレーテル』と言う名の喫茶店を目指し、彼女と合流せよ。彼女にもきみに指定した場所へ向かわせる。私が足止め出来る時間は限られていることを忘れるなよ。話は以上だ」

 天神アダムは最後にそう告げて通話を終了した。

「で、まりんちゃん、なんだって?」

 ふと立ち止まったシロヤマがそう、しれっと並んで立つ細谷くんに尋ねると様子を窺う。

「……どうやら、強大な力を持つ悪魔に、赤園が拉致られたようだ。これから、指定された場所へ、赤園を迎えに行って来る。シロヤマ……ここは、お前に任せるぞ」

「オーケー……結社の中でも強者のこの俺に、後は任せろ!」

 自信と覚悟が入混じる含み笑いを浮かべたシロヤマは力強くそう返事をすると、細谷くんを送り出したのだった。


 中世の英国を彷彿させる絢爛な館の寝室に降臨した天神アダム。スマホで以て、細谷くんとの会話中に神々しい天神の姿を目の当たりにしたまりんは息を呑んだ。

「話は、聞いていたな」

 不意にアダムに問いかけられ、びくっとしたまりんはぎこちなく返答する。

「は、はい……」

「今から神通力で以て、きみを館の外に出す。後は自力で喫茶グレーテルへと向かえ」

「分かりました」

「良い返事だ」

 真剣な表情でしっかりと返事をしたまりんに、笑みの浮かぶ凜然たる表情でアダムはそう告げた。

「あの……ひとつ、おたずねしてもいいですか?」

「答えられる範囲内なら……」

「私を誘拐した人ってもしかして……魔王と言う名の、魔界を統べる人の仕業ですか?」

「魔界を統べる者であることに変わりはないが……きみをここまで連れ去ったのは魔王よりも、更に上位の魔人悪魔だ。察しのいいきみならもう、分かるだろう?これはきみに返しておこう。今後も、連絡するのに必要だからな。健闘を祈る」

 気取った笑みを浮かべて、まりんからの質問に返答したアダムがスマホを返却。次の瞬間、見えない力で後方へ引っ張られるように、スマホを受け取ったまりんの視界が逆流した。

 凜然たる雰囲気を漂わせながらも、気取ったように含み笑いを浮かべる天神アダムの姿がみるみる遠ざかって行く。

 気付くと、アスファルトの路面に佇んでいた。ここが、どこなのかも分からない。絢爛なあの洋館の姿形がなく、現世の家々が建ち並ぶごく普通の街並みが、茫然と佇むまりんの視界いっぱいに広がっていた。

 とにかく、アダムの指示に従い、南東にある喫茶店へ向かおう。

 動けばなんとかなる。そう安易な考えでまりんは一路、喫茶グレーテルへと向けて駆け出した。むろん、フードを被り、真っ赤なコートを着た姿で。

 南東へ、まりんが塗装されたアスファルトの道を直走っていた時だった。

「ねぇ、きみ。ちょっといいかい?」

 まりんと併走する何者かが平然と呼び止める。

「どうしても外せない用事があるから、止まってくれないかな」

「ごめんなさい。そうしたいのは山々なんですけど私、急いでいるので!」

 そう、真剣な表情で走りながら、まりんは適当に謝ると対応した。

「急ぐ気持ちは分かるけれど……止まらないと、この先の結界に衝突しちゃうよ」

「け、結界っ……?」

 併走する何者かが発した『結界』の言葉に、まりんは動揺。

 この先に、結界が張られているってこと……?

 走りながら頭を回転させて推測したまりん、徐に着ているコートのポケットから取り出したあるものを前方に投げつけた。すると……まりんが投げつけたものが、目に見えない透明な壁に当たって路面上に落下したではないか。

「もしかして、あれが……結界?」

「そうだよ。きみがここを通るのを見越して、僕が張ったんだ」

「僕が張ったって……」

 ふと気付く頃には、まりんは呆然として立ち止まっていた。なんだかちょっと分からなくなってきたこの状況下だが、荒くなった息を整え、まりんは尋ねる。

「あなたは一体……」

「僕はエディ。冥界めいかいは、冥府めいふの施設内に構える役所の人間……冥府役人だよ。死神に鎌を振られることもなく、深い怨念により成仏出来ずにこの世を彷徨さまようエターナルゴーストを保護するのが、僕の仕事なんだ」

 そう、まりんと同じく立ち止まったエディさんは気さくに自己紹介をしてウインクした。シャギーカットが施された黄土色のショートヘアに、エメラルドグリーンの目をした青年エディさん。赤色のネクタイを結わいたチョコレート色のシャツと靴、白色のベストとパンツとロングコート、その左腕には『冥府』と太文字で黒く書かれた赤い腕章が付いていた。

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