幻のおっぱい、パフィーニップルだと!?
「は、はいっ、おっぱい頂きました!! 重さは両方で、さ、三キロ!? う、嘘だろ、大きめなメロン、二個分の重量だと……。ゴクリ!! 俺はこのおっぱいに出会うために生まれてきたのかもしれない。いや間違いないっ。じゃあここから繊細な作業なので素手で型取り剤を塗布しますっ!!」
「あ、あふうっ、にゃむ子のおっぱい、やさしくカタとってぇ、少年っ♡」
「こ、この邪魔な服を早くめくってください、いったいどんな乳輪が隠されているんだ、まさかパフィーニップルとか!? ぷっくり乳首っ!! お、俺は萌え死にそうだっ!!」
「死ぬまでやってろ、このど変態がっ!!」
ドゴッ!!
りっつ子さんの的確な蹴りが、あと一歩で爆乳に触れんとする佐藤を捉えた。
次の瞬間、佐藤はお空の人になった……。
放物線を描きながら俺たちの視界から消える。ありがとう佐藤、お前の犠牲は無駄にしないぞ、さらば超弩級おっぱい、愛の戦士たちよ。
「さ、佐藤君、大丈夫かな? 見えなくなっちゃったよ……」
「正美、あいつなら心配するな、これぐらいでくたばるヤツじゃない……」
「ならいいけど、僕、おっぱいの件で、佐藤君に無理なお願いしちゃったし」
「何だ、俺のおっぱい制作のために呼び出したお礼なら後でちゃんとするぜ」
「違う、そうじゃないんだ……。 あ、康一には言えないけど別に気にしないで」
さっきから変なヤツだな、俺のおっぱい以外に何があるんだ!?
「ほら、二人とも早く車に乗って、始業時間に間に合わなくなるぞ!!」
佐藤とのやり取りですっかり忘れていた、早く登校しなければ……。
にゃむ子さんの首根っ子をまるで猫をつかむみたいに引っ張り上げながら、
車に乗り込むりっつ子さん。俺たちも慌てて後部座席に座った。
「ふにゃ~~ん、何でにゃむ子まで連れてかれるのぉ!?」
「お
「え~~面倒くさいよっ……。コーちゃん、まさみん助けてぇ!!」
「仕方がないよ、後でお祖母ちゃんの許可は取っておくから、それににゃむ子さんがいてくれれば僕たちも心強いから」
そうだな、にゃむ子さんがサポートしてくれば安心なことも多いだろう。
「二人とも安心するのはまだ早いぞ、最初の難関が朝の規律検査だ。昨日は偶然に救われたが、ビギナーズラックは何度も起きないからな」
運転席のりっつ子さんがルームミラー越しに話し掛けてくる。
そうだ、お友達になった
特殊メイクで作成したおっぱいがどこまで通用するのか!?
あとは佐藤の腕前を信じるだけだ……。
それに今朝は下着も学校の校則を遵守しているんだ。
そう、ノーブラ推奨の校則に合わせて。
俺は自分の制服の胸にそっと手を置いてみた。
普通の女の子だとノーブラでは胸の先端が衣服に擦れて痛くなってしまうが、
聖胸女子高等学校の制服は違う、セーラーブレザーの上着、その内側に秘密が隠されている。特殊素材の形状記憶繊維がさまざまな形のおっぱいを最適な形で保つ、普通のブラジャーは着けなくていいんだ。胸を拘束するブラの存在を徹底的に排除する歪んだ思想だ。
美馬桃花ちゃんだけでなく多くの女子生徒が苦しんでいる。
そこを俺達の手で何とか解放してあげたい。
そして……。
俺は反対側の空いている手でスカートの上からみぞおち下の膨らみを撫でてみた。
スカートのぶ厚いブリーツ越しでも分かる硬質な感触。
俺を守ってくれる最凶股袋、コッドピースの存在を。
「コーちゃん、まさみん、親友になった女の子と一緒にこの写真の人を必ず訪ねてね!!」
俺が学校案内をよく確認しなかったから見落としてしまった件だ……。
「えっ!? 美馬桃花ちゃんも一緒に行動していいの」
「もちろん、だけど悪いけど美馬さんのことも現在、情報調査中だ、今回の件では彼女にも重要な役目をしてもらう必要がある。そして、ここからが重要なんだ」
りっつ子さんが、にゃむ子さんの言葉の後に話を続けた。
あの桃花ちゃんもキーマンだって!?
「その写真の人物とは……」
一体、誰と接触をして友好関係を築くんだ!?
「……生徒会長の
えっ、あの絶世の美人、転入初日の通学路で俺達を助けてくれた人だ。
「だが彼女は一筋縄ではいかないぞ、聖胸女子高等学校の理念を誰よりも実践、そして推進しているんだ、一番手強い相手だぞ」
あの美人の生徒会長さんが一番の障壁だと!?
にわかに信じられない……。
俺達はあの
生徒会長の秘密とは? 次回に続く!!
───────────────────────
☆★☆お願いとお知らせ☆★☆
執筆の励みになりますので少しでも面白かったら
☆星の評価・作品フォロー・応援していただけるとうれしいですm(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます