第11話:ひきこもり、コラボ配信をする(後編)

紫苑と蒼芭が《サバイバーズギルト》でコラボをしていたとき。

その瞬間は突然訪れた。


「あっ!渚ちゃんごめん!ダウンした!」


「大丈夫、カバーに行く!」


(多分これ相手チーターだな...)


というのも、蒼芭と敵のバトルを紫苑は隠れてみていたのだが、

敵の挙動が明らかにおかしいのである。


(んー、ウォールハックにエイムアシスト、補正倍率改造、無限弾薬...かな。)


《コメント》

・これ相手チーターだぞ

・行かない方がええで

・やめとけやめとけ

・どうせ運営がすぐBANするか

・せやせや、行く必要ない


「でも...腹立つよね?チート使ってさ、イキってるやつ見ると。」


そう言うと紫苑は敵の方に迷うことなく突っ込んでいく。


「流石に気づくよねぇ、でもそのキャラとルシフェルは相性悪いよ?」


「え、すご...」


《コメント》

・おいおい相手チーターだよな?

・ああ、少なくともエイムアシストは付いてる

・じゃあなんでこの子は全部避けてるんですかねぇ

・いやでもこれは当たる...


「【聖なる盾ホーリーシールド】」


「からの【グングニル】」


相手は防御など考えていなかったため、頭に直撃し

ヘッドショット判定が出る。

敵は最後の抵抗と言わんばかりに自爆技を使う。


「自爆技なんて発生までが遅すぎて話にならないね。」


相手が爆発する寸前に紫苑は残りダメージを魔法で削りきる。


「これが、ジョーカーの実力。まだまだ詰めが甘いね、チーター君?」


《コメント》

・すげぇぇ!

・ノーダメージで倒しやがった...

・これがプロか...

・強すぎる...

・あれ、あの爆発技のフレーム数って...

・2フレーム

・は?それに対してなんて言った?

・遅すぎる...って

・化け物や...ガチモンの化け物や...

・ジョーカーってこんなのがうじゃうじゃいるん?

・絶対無理だわ...

・そんなことない、この子が異常なだけ

・ジョーカーニキ!?

・多分ジョーカーでもトップクラス


「あー疲れた、ちゃちゃっとフェリスちゃん起こしてっと。」


「凄い...もう凄いしか言えないよ...」


「えへへ...照れるなぁ...」


「もー!それにこんなにかわいいしー!」


「フェリスちゃんもかわいーよ?」


「ええ!?冗談でもうれしいな!ありがとー!」


「冗談じゃないんだけどなぁ...」


《コメント》

・てぇてぇ

・てぇてぇ

・てぇてぇ

・あぁ、ここがエデンか

・なんかちょっと百合百合しぃな

・それがいいんだろォ!?

・なんかすまん


「よーし!このままどんどんいこー!」


「おー!」


そして配信終了後、この配信は神回と呼ばれ、紫苑の作った伝説の一つとなるのだった。


◆◇◆◇◆◇◆◇


「ねぇねぇ、この前の渚ちゃんの配信見た?」


《コメント》

・見た見た!

・ヤバかったよな

・あれは人の限界天元突破してる

・ん?お前まさか...


「おや、コメントでも察してる人がいるみたいだね」


《コメント》

・おいおい...マジかよ...

・間違いなく歴代最速だぞ?愛しい後輩ちゃん


「私は!クロノスタシス3期生...に...」



彼女の名前は神崎詩織かみさきしおり、クロノスタシス2期性の

マリア・ベイリーの中の人であり、他の2期生と1期性から

と称されるある意味での超危険人物だった。



◆◇◆◇◆◇◆◇


午後8時 紫苑の部屋


「んー今日は配信の予定ないしどうしよっかなー」


そんな風に紫苑が悩んでいると突如部屋の扉が開いた。


「俺渋井丸〇男、略してシブタク。へへ...付き合ってよおねーさん」


「バイクに乗って出直して来いばーか」


「室内だからバイクに乗れないんだよばーか」


「そもそも沙結姉ぇって免許持ってたっけ?」


「...持ってない」


「じゃあそもそもバイク乗れないじゃん」


「うるさいうるさい!ネタなんだから別に良いでしょ!?」


「むぅー」


ピロンッ♪


「紫苑携帯鳴ったよ?」


「んぅ?誰からだろ」


「クロノスタシスのメンバーとかじゃない?」


「あーホントだマリア・ベイリーって人から来てる」


紫苑がそういうと沙結は顔を真っ青にした。


「え”っな...なんて?」


「できれば今度コラボしませんか...だって」


「あー、あー、うーん受けるの?」


「ま、まぁそりゃあ涼葉さんに積極的にコラボしろって言われてるし

 受けよっかなーって思ってるけど」


「あー...うん、そっかぁ...」


「え!?なんかこの人あんの!?」


「大丈夫!悪い人ではないから!」


「ホントどういうこと!?ねぇ!教えてよ!」


そういうと沙結はそそくさと紫苑の部屋を出て行った。


「え...ホント何?」



◆◇◆◇◆◇◆◇


言い訳します。受験でした。さらにパソコンの機種変更やら

スマホの機種変更やらで忙しかったんです。

これからぼちぼちまた投稿しようと思います。

それと今回短くてすいません。

さて、ここまで読んでくださりありがとうございました。

誤字脱字、日本語のおかしなところがあればご指導ご鞭撻のほど

よろしくお願いします。

ブックマークや★、コメントをくださるととても嬉しいです!


追伸 コメントで報告されていた箇所を修正しました。

   報告ありがとうございます。



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