六月の休日

登場人物（別に読まなくて大丈夫です）

【ジュン】

　非名門大学の学生 (すぐに休学)。長身で体力はあるが、やがて心療内科に通うようになる。

　だから自分が高学歴なのか落ちこぼれなのか、タフなのか軟弱なのか分からない。

　親に「準」と名付けられたのは、性別が想定外だったため。岡山生まれ横浜育ち。

【麻未子】

　クラス随一の美形で、人をひきつけるカリスマあり。しかも体育会系。

　ジュンは一目で心奪われるが、Ｓ極Ｎ極みたいに相容れない性質らしい。

　人知れぬ夢を持つが、休学してしまったせいで、その後の消息は不明。

【梨子】

　メガネ女子。ジャーナリスト志望。

　クラスではジュンと同じくらい無口だが、本人も周りもそれを気にしていない。

　悩み多きジュンを気遣ってくれるが、それがジュンをイライラさせる。

【母】

　岡山県出身。三人姉妹の末っ子。姉たちの熱烈な支援で東京の大学に進んだお嬢さん。

　大学で同郷の徹さん（ジュンの父）に出会い、卒業直後に結婚してしまう。

　ジュンを産んだあとに体重増加。専業主婦。

【父】

　岡山県出身。大学時代にスーちゃん（ジュンの母）を射止め、横浜の企業に就職。

　家のローンもあり、大阪支社に単身赴任する。

　細長い体形と理屈っぽさがジュンに似て、父子で話が合わない。

【早希】

　心療内科で出会った、ジュンのただ一人の友人。過食のあるリストカッター。

　酔っぱらっても素面でも、とにかくおしゃべりをまき散らす。

　二面性があり、ときどき態度が一変する。でも意外に社会人経験がある。

【julia】

　早希のネット友達。タトゥーのあるリストカッター。

　個人サイト上で、妙に深刻な長文を書く。

　ジュンは早希のサイトで彼女のことを知るが、会ったことも話したこともない。

【遠藤さん】

　カウンセラー。同僚から大先輩と慕われ、苦労人らしい。

　身長がジュンの肩くらいしかないが、ジュンはなぜか逆らえない。

【吉田先生】

　医師。

　早希は信頼しているらしいが、ジュンの課題解決にはどうもフィットしない。

【榎本さん】

　就労支援事業所で働く。

　やがては自分の給料で、食事をしたりコンサートに行ったりするのが夢。

　小柄で笑顔がキュートだが、ジュンや早希よりもずっと年上。

【中野さん】

　ソーシャルワーカーを名乗っているが、ＮＰＯの活動にも携わり、していることの背景が分かりづらい。

　理屈より先に行動するタイプで、ジュンや早希を気遣ってくれる。

【村田さん】

　学生時代にうつの診断を受けて以来、人になじまず閉じこもりがち。

　仕事にも就けず、榎本さんと同じ就労支援事業所に出入りしている。

　だから休学して通院するジュンのことが気になるらしい。

【サングラス】

　大学のクラスメートの中では、ジュンがその後まともに語り合えるようになった唯一の異性。

　でもジュンは、異性を感じるより、むしろ同性のような仲間意識を求めてしまう……