心地良い余韻の残る物語。

スーパームーンの夜にシゲルの前に現れたのは、月の姫を名乗る幼女だった――。

唐突に始まる、幼女ルナとの夜のお散歩。
互いのことは殆ど分からないなかでの、心の交流。
何より、ルナの好奇心旺盛で明るく、それでいてどことなく上品さも感じられるキャラクターには、不思議な説得力がありました。
少し物悲しさを感じさせられる物語ですが、物語の先を自然と想像させてくれる余韻が心地良い、お薦めの短編です。

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