応援コメント

第51話 落ちた花」への応援コメント

  • 沙耶…おマセさん…
    でも、隼人と澄香はうまくいって欲しい。
    子供が生まれたら死ぬ呪いなんて
    なくなればいいのに。

    作者からの返信

     沙耶は、この人を斬るお話における、清涼剤のような存在にしました。
     沖田総司は新選組の暗殺を負わされ恐れられましたが、以外にも子供と遊ぶのが好きだった。
     隼人も、子供には甘い。
     心を許せる、どこか普通の人間でいられるものが欲しいと思っての登場であり、もしかしたら語り部の老婆。
     という考えもあります。

     隼人と澄香は剣を通じて、心を通い合わせすぎてしまいました。
     敵として斬れば、それで終わっていたハズが、いつの間にか剣友となる。
     隼人は、人を斬ることで生きてきました。

     今までに叩き殺した蚊の数を覚えているか?

     の言葉から察するように、《なにがし》を殺すことで得られる名誉と力に魅せられた剣士は、いくらでも現れては、それを斬って生きてきました。
     正しいとか正しくないではなく、そうしなければ生きていけない。
     ならば初めから死ねば良かった。
     でも、自分の命は母親が命を賭して預けてくれた命。
     決して、それをおろそかにすることができない。
     命の重さを知っているつもりだが、人の命を奪わなければ生きていけない。
     隼人は面白半分で人を斬って遊んではいませんが、人を斬って生きてきた。
     そういう意味では、隼人は妻ができ、愛する子供を慈しみ、《なにがし》という剣を未来に伝えようと子に剣を伝授する。
     そのような幸せになってはいけないと考えました。
     ひどい未来を、私は与えたと思いましたが、これが私なりの一つの答えになります。