応援コメント

第50話 斬られた心」への応援コメント

  • 闇之太刀の潜在能力に圧倒されてました。
    触れることなく、集団に作用する力。
    時間差で発動する力。延命まで…
    隼人でなければ、世を破滅させる。
    私利私欲のない隼人だからこそ
    扱えるのかな…と、思います。
    隼人は生命力も凄いですが…

    炯眼。
    自分の罪や醜さを
    相手の子孫を通じて延々と見続けるのは
    きっと苦しいことだと思います。

    それにしても澄香は完璧なヒロイン。
    ローストビーフのサンドウィッチは
    凄く手間かかりそう…実は料理上手?
    羨ましいスペックです。

    作者からの返信

     最終回までの、ご購読うれしいです。
     現代での剣術の価値を考えました。
     日本の武術はおよそ剣術が中心で、汎用性、即戦性、携行性という利点が「最強の武術」と言われるものですが、どれだけ優れていても半径1m以下の殺傷力しかない。
     それが例え、伝説の剣術・魔傅流の祖たる剣であってもです。
     私は《なにがし》という剣を創作するにあたり、決して僕が作った最強の剣術◯◯流ということは致しませんでした。
     それは、《流》という言葉の意味を尊重させて頂きました。そして、あえてつけないことによる不気味さも持たせたかった。
     《闇之太刀》という術に説得力をもたせる為に、魔傅流という流派を調べるのは並大抵の苦労ではありませんでした。
     それによって、隼人がなぜ剣を持ち続け、常に刺客に狙われ続けるのかという理由も考えました。
     歴史に隠された第四の古式剣術という剣士にとっての知名度、剣でなければ殺せない不死身さ。そして食えば手に入るという不老不死。
     誰だって、彼を殺すことで得られる名誉と、永遠の命を欲っしたい。《なにがし》は、私が現代での剣術をする上での集大成です。

     澄香は隼人との実力差を考えた場合、決して及びません。
     ですが、《なにがし》を倒すことで得られる名誉と力に囚われることなく、純粋に斬って勝つという執念は、隼人を畏怖させました。
     その精神的な強さは、ついには隼人が、その実力を認めるに至り、剣士である隼人が、自身の死を覚悟し死に化粧までさせたのは澄香が初めてです。

     そうですね。
     澄香は敵として会い、刃を交えてその実力を認め、共通の敵を得て仲間になる。
     剣と命を通じて二人は、心を通い合わせることで互いを認めるに至りました。
     当初、考えていた時は、そこまで考えていなかったのですが、書いていくとそのようになったのは、書いている内にキャラの人格ができた故ですね。
     澄香の趣味や背景は、あまり考えていませんでしたが、武士の家系だけに母親から料理のイロハは教えてもらっていたと考えました。
     あとは、あのような差し入れができたのも、隼人に対する気持ち故ですね。

    編集済