至福のひととき

闇の向こうの 一点のひかり

引き寄せられる 希望のひかり

いきなり 目の前に 現れた者に

わたしの思考は止まった


塞いだ心の 栓をこじ開け

満たす想いが 溢れだす


気づかないのは 振りだとしても

言葉にできない 思いの丈は

心にしまい さだ過ぐを待つ


心惹かれる 理由を知れば

もの静かで 目立たなく

真面目で 謙虚な

そんなあなたをみていると

自然と心は 若く若くしてくる


何処いずこの幼い少女が

夢見描いた 白馬に乗った王子様


この手のひらに 

転がるたませい

くちびるにそっと寄せてみた


漂わす芳香も その指先も

仕草すべてが 愛おしい


迂遠うえんする想いもまた

この上ない幸せ

蜜柑のやうな 甘酸っぱさは

しみじみ沁みる 至福のひととき






























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