仕舞い

  踏ん切りをつけなければ


  なにも 進まない気がする


  踏ん切りをつけた時


  そこから 始まる気がする


  まず 終わりをみなければ


  終わらなければ 終わらさなければ


  一歩踏み出すことなど


  できはしないのだろう


  しがらみとは


  不都合なものである


  思いに応えようとするならば


  我が想いが伝わってはかぬ


 「疲れるなぁぁ」


  もう なにも うみだせなくなっている


  断ち切るのか 断ち切らなければ


  われの心は なにも描けない


  このまま 仕舞いにするなんて


  いささか わびしい気もする


  繋がりを捨て 独りになって 


  果たして ここで


  存在することは できるのだろうか








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