終止符

音のしない 硝子のなか

おちていく 砂を見ている


なんども 繰り返し

上と下 下と上


どっちらも

上でもないし 下でもない


いつもをいつも 知らんぷり

どこ吹く風が 吹き抜けていく


そのうち 風がんだ時

ふと なにげに 

歩いてきた 路 振り返る


踏みしめきたはずの 足跡が

ひとつ消えて また消える



形ないものが 壊れていく

見えないものが 崩れていく


ずっと 突き刺さったまま

ちぎれそうでちぎれずに

なんとか繋がっていた この糸も


ぷちりと 互いの岐路を 指し示す


  嗚呼 これにて 今宵

      はたとせ あまり

  壮快の中 

     終止符おわりを 告げた




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