第24話

先ほどアマテラス様ととゆけさんが二人でご降臨してきた。

今回は人里ちかくという事で比較的地味に。

天の岩戸山が出現し、ドアが開くとそこから眩い光が溢れ 光が収まると二人が、、、三人が立っていた。

すらっとした出で立ちで、中性的で優しそうな顔。ラフなシャツとスラックス、長身長髪の男性?の神様??

スサノオ様ではないと思う。


「こんばんは!今日は弟が遊びに来てたから、紹介しようかと思って連れてきちゃったんだけど、大丈夫だったかしら?」

「大丈夫ですよ。今日も昨日も食材たっぷりで、一人や二人増えても問題ありません。」


「よかったわー。それでね、この子が私の二番目の弟、ツクヨミよ。ちょっと地味マイナーな存在だから、もしかしたら知らないかも?」

「姉上、地味マイナーは余計です。

初めまして ツクヨミと申します。こちらで姉上が大変美味しい食事をご馳走になっていると聞き、図々しいかと思いながらも、興味が出てしまい、二人に同道させて頂きました。

ご迷惑でなければ、なにとぞ宜しくお願い致します」

「迷惑だなんてないですよ。キャンプは人数増えても楽しいですし、今回は食材の種類も増えて色々楽しめますので、ゆっくりとしていって下さい」


ヘレナは相変わらずアマテラス様に甘えているし、スティアも意識が飛ぶことは無くなったみたいだ。

とゆけさんが料理の手伝いに隣に来たので、かまどと調理台を増やして、さっそく料理開始。


本日は鍋壊しの異名をとるカジカ鍋、ニンニクの効いたジャッカロープ焼肉、ご飯、タンポポっぽい野草とセリっぽい野草と薬草のサラダ。例によってこちらの物は葉物野菜の様にでかいです。


「では、とゆけさん、カジカ鍋をお願いしていいですか?僕は焼肉とご飯炊いちゃいます」

「承知しました。合間があったらサラダもやってしまいます。

今日の献立も美味しそうなので いまから食べるのが楽しみです」

「ありがとうございます。日々食材が増えてくから、何作るか考えるのが楽しいですよ」


「アマテラス様の台所を預かる身としては興味を覚える話ですね。こちらの食材にも惹かれる事もありますし、暫く修行をしに来てもよろしいでしょうか?」

「あらあらあら、困っちゃうわ うちの食卓が寂しくなっちゃう。カップラーメンの食べ比べで何日持つかしら?」

「スサノオ様じゃないんですから、料理を覚えて下さい」


「そういえば、今日は泊まりの予定って聞いてますけど、ツクヨミ様は大丈夫なんですか?」

「予定的にも大丈夫ですし、緊急の時には どこでもド、、天の岩戸を潜れば高天原と距離は無いに等しいので、問題ありませんん」


「それじゃ、二泊三日というのは?」

「アマテラス様の希望で、キャンプ生活をしたかったのと ヘレナちゃんとたくさん遊びたかったという理由です」


「姉上がお世話になっております」

「いえいえ こちらこそ、こんな楽しい世界に連れてきて頂いて、アマテラス様のご加護か仲間にも恵まれたし、感謝してもしきれないくらいです。

ツクヨミ様もとゆけさんも 一人でも歓迎しますから いつでも遊びに来てください。」


「「では、私達も加護を送らなくては」」

「ありがとうございます?」


普段話せない方々と話しながら料理を進めていると、待望の鰍鍋がクツクツと煮えてきた。一匹が大きいのと保存の心配がないので寸胴鍋。何杯お替りしても問題無し。

ニンニクたっぷり焼肉もOK、ニンニクがダメな人用水炊きでユズポン、サラダ、燻製、ミード、樹液ジュース。等々 

人数も多いのでメニューも増やして立食形式にした。

皿に取ったら各々座って好きなところで歓談で。

賑やかさが増して楽しい夕食。


そういえばテント増やさないと!




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