規定書~令嬢の花選び~
参加者四十名、及び
これより、
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~プロローグ~
あるところに、生まれながらに病弱な侯爵家の令嬢がいました。
令嬢は人見知りですが、他者を常に慮り、虫をも殺せないほど優しい性格の持ち主です。
そんな令嬢は、国の王子に恋をしてしまいました。
王子に出会ったのは、人生でたったの一度きり。
再びパーティー会場にて出会った二人は話が弾み、王子は令嬢の屋敷で育てている花園について興味を持つようになりました。
『それでしたら、次にお会いする際は素敵な花をお持ちしましょう。きっと、殿下にお似合いですから』
そして、令嬢は次のパーティーにて王子に花を渡すことを決めます。
『せっかくなら、この想いを告げましょう。殿下に渡す花に、私の想いを込めて』
令嬢は屋敷に戻ると、早速自慢の花園で王子に似合う花を選ぶのであった―――
~令嬢の花選び~ルール
・参加者には一人一本の花が渡される。
・花は一度所有者以外に触れると花の所有権は触れた者に移動される。
・花は初めの所有者以外の者に二度触れると消滅する。
・花を四十本集めることによって花束となる。
・花束は所有者以外の誰かに触れると、一度目の所有者の下に全て花が戻る。
・令嬢(ディーラー)は同じ花園にて花選びに参加する。
・令嬢(ディーラー)が花園に現れるのはゲーム時間内三十分間であり、残り時間を屋敷の中で過ごすものとする。
・消滅した花は令嬢(ディーラー)に所有権が移動される。
・花園に立ち入れるのは、ゲーム開始時から一時間である。
・花束を持った者のみ、令嬢(ディーラー)が住まう屋敷に立ち入ることができる。
【勝利条件】
・令嬢(ディーラー)が選んだ花で作られた花束を渡す。
・令嬢(ディーラー)に四十本目の花の所有権を、消滅によって移動させる。
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───では皆様。
せっかくの余興、どうか最後までお楽しみくださいませ。
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