地球防衛軍入隊式

ここでは色んな国の色んな人種の人達が、総司令官の演説を聴いて居た、

無論その目的は純粋に人類を救う為では無い。

AIと人類の抗戦に連敗を喫していた為少しでもAIの機動兵器に対抗する為に開発したAFだがそのAFを持っても勝てるかどうか解らずにいた為だ、

下手こけば生きて帰れ無いかも知れないからだ、

其処でAFを開発した各国政府は。

『その報酬として政府は可能な限りだが1人1人が望んだ事を提供します』

その1人スレイド=マーグリーヴスは隣に座る人の目線に違和感を感じた、

他の人達は何か小言で話してた。

「…すいませんが貴方は?」

恐る恐る声をかけると、

「要件は?」

「いえ…他の人達は小言で話していたのに貴方だけは何か違う様な」

「その事か?それは後から話すさ」

式の後、

5人が横一列に並びその前を教官と思しき女性が2人が5人の前に立って言った。

「私が地球防衛軍所属AF隊『イカロス大隊』司令官を担当する、マギー=ミツルギ」

「副司令のミリア=ティーニルです」

「さて貴様等がコレから乗るAFについてだが…何か言いたげだな?名は何だ?」

「ケネス=ヤマダです、知ってます。確か…戦闘機に手足を付けて人間みたいな動きをするダサい奴でしたっけ?」

「まあ…宇宙世紀70年代末の宇宙に住む者達の運用した機体は殆どがソレだが、コレから貴様等の乗る『ソルドシリーズ』は完全な人型ロボットと言って良い。ただコレは今までに無い操縦機器の関係上仕方無いの」

「仕方が無いってどう言うです?」

「ソルドシリーズは操縦系統に『ダイバーコア』システムを採用してる関係上。システムと人との関係上そうなるからです」

「演説の後全員には専用のインナーに着替える様に指示されたわね?アレがダイバーコアの中核となるの…話しは以上?なら早速各々のAFへ乗って」

言われるがままAFに乗り込んだ、

乗った途端に自信が巨人に成った様だった、

「わっー!何だこりゃ!」

「凄いです周りが全て小さいです」

『総員敬礼!』

外から聞こえるマギーの声に5人が同時に敬礼した、

『今君達が巨人の様に想えるが実際はAFが貴方方の動きを真似しているの、さっきまでコックピットの座席に座った筈なのに?』

その一言で全員は黙った、

『全員一度降りてVR訓練へ!』

AFから降りてVR訓練後、

5人が顔を会わせた。

「1人幼女が居るけど何故にだ?」

「幼じょだなんて失礼な!23G隊は前歴がこっか公務員のはずでは無いでしょうか!」

「其処にいたマリー=エーファシーは言わば『試験管ベビー』の1種でダイバーコアの礎に成ってた筈だな」

「はい、その通りです司令。私は数週間前のAIとの戦争の際、駆逐艦『バントラインスペシャル』を神経接続と言う方法で1人で操縦してました」

4人が驚くのも無理は無い。

「…そう言えば貴方は誰でしたっけ?入隊式の時、視線はずっと1点を向いていたままですし」

「私の名はレイ=グライムブラス、地球防衛軍に入る前はアメリカ軍に所属していた」

「僕…自分はスレイド=マーグリーヴスと申します。暫く前は市役所職員をしていました」

「マルク=タープルと申します、公務員に成れるからって理由で消防職員に成ってた訳だでして」

「互いにの自己紹介は済んだわね?知ってと通り、イカロス大隊23G隊…代23代目G小隊のGは『ガバメント』詰まりは前職は公務員と言う事。その事もあって君達のAF…試作機をベースにした上級指揮官用ソルドX型『サージ』を与えられてる訳他の隊は先行量産機ベースの指揮官用ソルドS型『マシナリ』と一般兵士用の正式量産型ソルドA型『トルプ』を与えられてるの」

全員がその事に唖然とした、

暫しの沈黙の後マギーは叱咤した。

「5人中3人はシールドを使う際頭を保護しようとしたわね、コックピットはサージの腹部に有るから其処を優先して」

「機体の頭部は高価なセンサーの塊の筈では?」

マルクは疑問を述べたが、

「ソルドシリーズはコアポッドをベースに上半身と成るハンド。下半身と成るフットを挟み込む様に成ってるのだからコアポッドの頭部はメインセンサーとジュネレータ、コックピットを内包してるだけで無く事実上のソルドの頭部と成る訳、ついでに言うけどあの頭はサブカメラ、若しくはCIWSなの。(サージは上下左右旋回式2連装、マシナリは左右のみ(上下は僅かのみ)2連装、トルパは右側のみ反対側はサブセンサー)万が一機体の手足が破損してピンチの際にはコアポッドで脱出、ベースキャンプ及び空母からキャリアユニットでハンドとフットの運搬を要請してもらう事、ただし其れ等も限られてるから気を付ける様に」

マギーは帽子を被り直して。

「次の試験は実施で私が相手よ」

5人は無言だった、

実施試験後。

機体を降りたマギーは5人に称える様に言った。

「日も浅いのに良くここまで連携も取れるとはね」

5人はまだ無言だった、

「マルク機はキャリーユニットを装備する様にさせておく。ソレで皆を運んで、マリー機はコマンドユニットを。ソレで皆を指揮して、後レイ…」

少しの沈黙の間。

「貴方の報酬で有る『惑星セシリアの進捗状況』は独自の農作物の栽培の研究はまだだけども何れは成功出来るの」

「あの…ソレって?」

「政府が『その報酬として政府は可能な限りだが1人1人が望んだ事を提供します』と言った事を忘れたの?彼だけ全部前払いした訳」

「『惑星セシリア』って何ですか?同じ名前の小惑星は有った筈では?」

「スレイドの疑問も最もね、嘗てはNasaやJaxaが宇宙での共同極秘調査の末に発見された惑星の事なの1度目の宇宙戦争の後、宇宙に住む者達は地球各国を監視してる中で遣り遂げたのだけど…」

「何か遭ったんですか?」

マリーが悲しいそうに言った。

マギーのある言葉でレイを除き唖然とした。

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