第10話朝日を迎えて

意識を失う前の声、、、、、、、


「命だけなら、、、、、」という声


幻聴だったと思う、、、、、、、、それでも


姿なき誰かの声に希望を感じた


そして


(意識が戻らなくてもいい、、、生きていてくれるだけでいい)


心の中で強く願った


確かに純粋に願った、、、、生きてほしい


でもね、、、、、その考えは長い年月を経過して強く後悔することになった


いかに傲慢で残酷な願いであったか、、、、、、、この時は考えもしなかった


朝日を迎えていた


疲れが感じることはなかったが、、、、、、、寝たという実感もなかった


スマホを見ると着信はなかった、、、、、


「妻は生きている?」不安を感じていた


スマホが鳴った


私の両親が近くまで到着したという連絡だった


少し私の部屋で妻の容態を簡単に説明し


両親と私の三人で病院に向かった


面会時間外であったが特別に面会が許されたが


「危険な状態が続いている」と


看護師さんが教えてくれた


しばらくして


義両親と子供達と義妹も到着したが、、、、、、、


全員が妻の姿を見て絶句し声をなくしていた


昨日の今の時間は元気な姿をしていたのに、、、、、、どうして?????


それに、おう兄ちゃんは初めての剣道の試合日


妻もおう兄ちゃんも楽しみにしていた、、、、、、、、、それが、、、、、、、


子供達は泣きながら声を掛けていた


しかし、妻の反応はなかった、、、、、、、顔色は青ざめていたが


本当に静かに寝ているが周りには沢山の医療器具に囲まれて


辛い現実を押し付けてきた


朝の9時になると先生が来て妻の検査と診察のために


妻を病室から連れて行った


しばらくして、先生に呼ばれた


子供達を両親と義妹に任せて


私と義両親は先生の元に向かった


「出血は止まりました」


「もし、これからの三日間乗り越えたら助かる希望は見てきますが


仮に助かっても99%意識が戻ることはないでしょう。」


延命治療の説明を義両親に先生が説明し終わった後


私に


「延命治療しますか?」と再度聞かれた


妻の姿を見てしまったら、、、、、答えは一つしかなかった


義両親の前にして、、、、、、泣くのを我慢しながら


一言だけ


「延命治療はしません」と告げた


義両親も納得していたと思う


そして、昨日宿泊したホテルに三日間過ごすたまに


一度、実宅に戻って着替えを取りに戻って


すぐにホテルに戻った、、、、、、、、、、、、、。


往復3時間、車の運転しても睡魔が来なかった


疲れも感じてなかったし


食事もとってなかった、、、、、、、、、


妻の事ばかり考えていたから


自分の異変に気づいていなかった


それが、後日の悲劇に繋がるとは考えてもいなかった




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