みんなに「要らない」と言われた君へ 5

 キタ達が活動拠点としている神聖王国イアンの王都カドミィリィダには、様々な評価がある。

 たとえば、白亜の街だとか。

 たとえば、桜並木の街だとか。

 たとえば、麺類が大陸で一番美味い街だとか。


 たとえば、デートスポットに困らない街だとか、である。


「うーん、この服もこの服も捨てがたい……お兄さんもうちょっと待って」


「そんなに待ってないから、ゆっくり服選びな。カイニに一番似合うのをね」


「逆に圧がかかる言い方……!」


 デート!

 服選び!

 お出かけ!

 である。

 勇者カイニは今までずっと、魔王を倒すためだけの人生を送ってきた。

 彼女の16年の人生の内、10年は魔王討伐までの道のりだけで占められている。


 その人生の過酷さは、カイニが『官給品を除くと私服を一着も持っていない』という一点だけを見ても、まっとうな大人が揃って眉を顰めるものだった。


 何気ない会話の中で、キタはそのあたりを察していた。

 ついでにカイニが恋人もデートもファッションコーディネートも未経験だということにも気付いていた。

 これはカイニが一人の女の子として幸せになることを望んでいるキタからすれば由々しき事態である。


 と、いうわけで。

 『絶滅生物について調べておきたい』と言うカイニを、国立図書館に連れて行くその前に、キタはカイニに服を買ってやり、ちょっと遊び歩いてやる計画を立てた。

 そして今に至るのである。


「どうかな、流行りの黒シックワンピース。一回着てみたかったんだよね」


 カイニが滑らかな光沢の黒い服を纏い、キタの前でくるりと回転。

 桜花のように微笑んだ。

 綺麗な白い肌、真珠のように輝く白い髪、髪が纏う薄っすらとした虹色の光の粒、アクアマリンのような瞳、全てが黒いワンピースと引き立て合っている。

 少し胸元を開け過ぎなあたりには、カイニの内心が透けて見えるようだ。


 気を抜けば恋をしてしまいそうなほどの外見強者を目の前にして、キタは兄貴分としての自覚にて、ぐっとこらえた。


「いいね。世界一可愛いぞ。女優でもやっていけるんじゃないか、カイニ」


「そう? そうかな? そうだよね。スカートひらひらしてあげようか?」


 スカートの裾を持ち上げ、ぱたぱた揺らし、からかうように笑むカイニ。


「いらん。あ、最近寒いからソックスかタイツも買ってこうな」


 カイニに背を向け、ブーツコーナーに併設されたソックスを選び始めるキタ。

 それが表情の反応を隠すためのキタの動きであったと、カイニは気付かない。

 カイニは少しむすっとしたが、キタは少しひやひやしていた。


「石の男め……でもそういうとこがいいところだよね、うん」


「というかお前足長いな。ちょっとびっくりするくらいスタイル良くない?」


「そうなの? ボクは敵を蹴るのにしか使ってないからなあ」


「ワンピースはまあまあ誤魔化し利くとして、既製品タイツだと大きさと長さが合わない可能性もあるな……店員さん、すみません、在庫見せてもらえますか?」


 ああでもないこうでもないと、他人の服選びに協力するだけのことに真面目に向き合うキタに、カイニは人知れず微笑む。

 昔から、こういうなんでもないことでも真面目に人を助けようとする、だから周りに慕われる、そういう彼だった……と、思い返すたびカイニは笑んでしまう。


「ボク、昔から憧れだったんだよね。服がいっぱいある王都のお店で、色んな服を見て、好きな服を着て、それを大切な人に見せて、褒めてもらって……ってやつ」


「勇者のお役目の忙しさ、か。大変だったんだな……」


「いや、ボクがこういうオシャレしたことないのは、勇者になってから忙しかったというより子供の頃過ごしてた村がクソ田舎だったからだよ」


「……そうだね……」


 故郷に対する事実陳列罪になんとも言えなくなってしまったキタは、ひたすら着替えるカイニを褒め、カイニはてれてれと照れていた。

 二人だけの、二人きりの、無性に楽しいファッションショーだった。


「らっしゃせ! キタさん、カイニ様、うちの店を舐めんといてください! 勇者様からお金なんて取れませんよ! 世界を救ってくださった恩人ですぞ! ささ、タダで持って行って下さい! さあ! さあ! さあ! さあ! さあッ!!」


「圧強っ」


「勇者限界オタクの服屋さんだ……」


「キタさんは定価で買ってってください、いつも通りに」


「お、お前……」


 暑苦しい店員が出てきて色々あったが、それは脇に置いておいて。

 黒いシックワンピース、銀と灰の二色のブーツ、黒いラインの入った白いブレスレットのコーディネートだけは着て、残りは家に送ってもらうこととなった。

 さて、今日の本題である。


「さて、図書館に行こうか。今日の司書は昔馴染みがやってるから……」


「あ、ボク図書館に行く前にいくつか行きたいとこがあるんだけどいい?」


「ああ、いいとも。今の僕は自由時間だけは有り余ってるからね」


「追放されて仕事無いもんね、お兄さん」


「実は貯金も無いぞ」


「お、お兄さん……」


 寄り道が多くなっちゃうなあ、とカイニは思った。

 でも寄り道も楽しいんだろうなあ、とカイニは思った。

 お兄さんが居るからなあ、とカイニは微笑んだ。


 何の意味も無い寄り道を、一緒に楽しく歩けるのなら、そこには何かの『愛』があるのだと、哲学者なら言うのかもしれない。


 向かう先は魔導列車のターミナル。

 様々な魔力媒体を使って動く魔導列車は、王都の移動に最適な乗り物だ。


 さてそこへ向かうか、と歩き出したところで。

 大通り沿いの教会つき孤児院の前で、掃き掃除をしていた三十代後半らしき年頃のシスターが、キタの姿を目にするや否や、小走りに駆け寄ってきた。


「あら、キタちゃん! 今日も女の子にモテそうな空気だけはありますね! ほらほら入って入って、お茶でも飲んでいきませんか?」


 ぐいぐい来るシスター。

 無言で戸惑うカイニ。

 苦笑するキタ。


「いえ、今は同行者が居るので、すみませんシスター。また今度誘ってください」


 キタはカイニの方を一瞬ちらっと見て、シスターの誘いを断った。


「ごめんね、シスター。今日の彼は、ボクだけのものだから」


 カイニは鋭利な表情を浮かべ、キタに腕を絡め、シスターに微笑む。


 クールキャラが復活していた。

 これが外行きの勇者カイニということなのだろうか。

 キタの前でだけ見せる姿とは、まるで似ても似つかないクールオブクール。

 これなら世界中にファンが居るのも頷ける話である。


 クールなカイニの振る舞いに『キタへの執着心』を見て取ったシスターは、『世界を救った勇者様の熱愛』に大興奮し、呼吸を荒げ、口元を抑え、荒ぶった呼吸が指の合間を通って笛のようにピーピー鳴っていた。

 珍獣である。


「あら……あらあら! お二方とも、風邪にお気をつけて。昨日より随分冷えているようですから。でもお二人が『お熱い関係』なら、寒さなんてなんてこと……」


「僕と彼女はそういうのではありませんよ、シスター」


「まーたまたまた! 隠さなくてもいいんですのよ! この孤児院はキタちゃんの寄付によって成り立っているんですもの! 孤児の皆も祝福します! 必ず!」


 けらけら笑うシスターがバンバンとキタの背中を叩く。

 『これで常に百人以上の孤児を育ててる偉大なシスターなんだもんな……』と、キタは呆れの目に僅かな尊敬をにじませ、パワフルおばさんシスターを見ていた。


「シスター。僕は人一倍恋愛に興味があるくせに人一倍恋愛に縁が無いから他人の色恋沙汰に首突っ込んで引っ掻き回す貴方の性格だけは良くないと思ってますよ」


「豪速球やめてくださいません?」


 しかし、キタから痛烈な反撃を食らって轟沈した。


 シスターと別れ、キタとカイニは改めてターミナルに向かう。


 が、先程までとはちょっとばかり状況が違った。

 カイニがにやにや笑って、キタの脇腹を指で突っついている。

 キタがバツが悪そうにしていると、カイニは肘で彼の脇腹をつつき始めた。

 無抵抗なまま、されるがまま、キタはそれを受け入れる。


「お兄さんの貯金無い理由がとうとう登場したね、このこの」


「やめなさい」


「このこの」


 指先で、肘で、カイニはキタをつついていじる。

 そう。

 カイニは自分の方も多大に隠し事をしておきながら、キタがカイニを気遣って踏み込んでこないのを良いことに、キタが孤児院に寄付をしているという隠し事を知るやいなや、それをいじりだしたのである!

 あまりにも、精神的にキタに甘えきったガキンチョの思考。

 卑しき妹分であった。


「いい人じゃないか、お兄さん。胸張ればいいんじゃないの? ふふふ」


「じゃあからかうんじゃない」


「照れてる照れてる。あ、孤児院への寄付のことで褒められたことあんまない?」


「……」


「お、お兄さん……」


 カイニは何やらやたら上機嫌に、キタが教会孤児院に多額の寄付をしていたという事実を蒸し返す。

 キタが普段している行動は、どうやらカイニにとってかなりツボであるようだ。彼への『好き』が更に膨らんだのが、目に見えてハッキリと表に出ている。


「お兄さんの聖人ポイント、中々高そうだよね。ボクが褒めてあげる」


「……いや、支援は僕が始めたわけじゃなくて。引き継ぎみたいなものなんだ」


「ふーん?」


「ほら、早く行こう。回る場所が多いんだから、日が暮れてしまうぞ」


 すたこら進んで、ようやくターミナルへ。

 されどそこでは、不思議な人の集まりが出来ていた。

 即席のお立ち台の上で誰かが拡声石──遠方連絡用の声量拡大道具──を使い、周囲の人間に呼びかけている。


『我々は絶滅させてきた全ての生物を省みるべきである! 既に絶滅させた動物や植物が戻ることはない! されど我々がここからできることはあるはずだ!』


 キタが王都で何度か見たことのある、生態系保護論者の演説であった。

 キタは少し眉根を寄せ、ターミナル構内へ遠回りする経路を選ぶ。


 カイニは佇んでいた。

 演説を見ながら、佇んでいた。

 何かを考え込みながら、活動家の演説に聞き入っていた。


「また活動家か。最近多いな……カイニ、こっちに」


「……」


「カイニ?」


「え、あ、ああ、うん。ごめん、ぼーっとしてた。今行くよ」


「ああいう活動家の主張は話半分に聞いておいた方が良い。公共の場所でまあまあの迷惑をもたらしてる人間なんだから、無視しちゃってもいいくらいだ」


「ん。そう……だね」


 少し遠回りをして、ターミナルの西側から駅構内へ。


 駅構内にも、外で行われている演説が聞こえてきている。


『魔導列車はその中でも最悪である! 煙突から吐き出される廃棄煙は鳥を殺し、駅で捨てていく廃棄液は河川を汚染し魚を殺し、魔導列車の製造過程でも副産物の有害魔導波によって多くの野生生物が死に絶えていく! 人間には無害だからと、それを許容してきたのが今の我々だ!』


 キタは適当に聞き流し、カイニは至極真面目に聞いていた。


 カイニは何かを堪えるように、その演説の断片へ耳を傾ける。


『それでも必要悪ではあった! 害毒と引き換えにもたらされる武器、兵器、魔道具がなければ、我々は魔王軍に敗北し、滅ぼされていただろう! 多くの生き物を絶滅させてきた我々の愚行は、我々が生きるための必要悪だった! だが魔王を倒して世界が平和になった以上、見直しをしてもいいのではないか!? 例えば───』


 ターミナルは広く、深い。

 乗車券発行所の近くまで来ると、流石にターミナル前で行われている演説の声は聞こえなくなってくる。

 発行所の前の列に並びつつ、キタは様子がおかしいカイニに話しかけ続けた。


「まあ……僕も魔導列車がもたらしてる公害はあんまり好きじゃないけど、『便利だから』という言葉がある以上、これがなくなることはないだろうね」


「……」


「魔導列車が絶滅させた生物、か。絶滅生物について図書館に調べに行くなら、そのへんの詳細も知ったりできるのかもしれない」


「……」


「カイニ? どうしたんだ、さっきから様子が……」


「大丈夫。平気」


「……平気そうな表情には見えないけど」


「平気だから」


 キタはカイニに甘い。

 カイニが踏み込ませたくないようならば、基本的には踏み込まない。

 だから、この話はここまでだった。


 乗車券発行所の受付の老人が、キタの顔を見て優しく笑った。


「おんやぁ、キタ君。お出かけかね、ふぉっふぉっふぉっ」


 服屋の男に、孤児院のシスターに、この老人。本当に友達が多い人だなぁ、と、カイニは今日一日を通して改めて実感する。

 そして、また機嫌を良くするのだった。

 受付の老人は、キタを孫を見るような目で見ている。


「ども、爺さん。大人一枚、子供一枚。乗車券の発行をお願いします」


「ちょっと、お兄さん。ボクは子供じゃないよ」


 注文するキタ。良くなっていた機嫌が急速落下するカイニ。


「列車法だと16歳は子供券なんだよ、食いつくんじゃない」


「むぅ」


「ふぉっふぉっふぉっ、仲がええのう。お菓子をやろう、持っていきなさい」


「いつもありがとう、爺さん。でも僕は爺さんの孫じゃないからね」

「甘いやつですか? 甘いやつがいいです、ボクは」


「ふぉっふぉっふぉっ」


 受付の老人が、魔法で乗車券を作り出す。

 クリアオレンジの透明な券だ。

 これは二時間ほどで自然消滅する上、偽造がとても難しい。

 これを持っていることで、魔導列車に乗り込むことが許されるのである。


「目的地は魔導列車で三区間くらいかな。行こうか、お兄さん」


「おや、カイニが先導してくれるのかな? 楽しそうだ」


「魔導列車にだって一人で乗れる、今のボクの大人っぷりを見せつける時が来た……ってことさ。ふっ」


 カイニに先導され、キタはその後をついていく。

 適当な席に座ったら、外の景色を見て雑談の時間だ。

 ちょっとした二人旅である。


「あっ今なんかでかいのいたでかいの! 見たよねお兄さん!?」


「見てた、見てたよ。落ち着きなさい」


 話して、笑って、また話して、外を見て、また笑う。


 『楽しい』だけがある時間が続く。


 目的のターミナルに着くまでの間だが、楽しい二人の列車旅だった。


「懐かしいなあ。十年前もこうして、王都をあちこち移動して、武器とか貰って、教会で祝福してもらって……でも、その時はお喋りに夢中になってて、降りないといけないターミナルに気が付かなくて、乗り過ごしちゃったんだっけ……」


「はは、可愛いエピソードじゃないか。子供の頃にそういうエピソードがあると可愛げが出てモテるらしいぞ? とはいえ失敗は失敗なんだから、カイニも以後乗り過ごさないように気を付ける必要はあるんだろうけど……」


「はっはっは、気を付ける必要はないよお兄さん。だってお喋りに夢中になってたせいでもう通り過ぎてるからね。今ボクどうしようどうしようって思ってるところ」


「お前もう二度とクールキャラを気取るんじゃないぞ」


 二人でめちゃくちゃ焦って降りて、折返しの列車に乗った。


 二人して思い切り笑い合ってしまった。


 そんなちょっとした二人旅。


 こんな恥も、きっといい思い出になる。











 キタとカイニが列車に乗るのを見送って、二人は追跡を断念した。

 追跡なのか。

 監視なのか。

 意味としては、どちらでもいいのかもしれない。

 『今キタがどうなっているか』以外に、二人が気にしていることなどない。


 銀の首輪を付けられた、銀狼の獣人の少女。

 人呼んで、銀麗奴隷チョウ。


 いかにも魔女という出で立ちで、大きな魔女帽とマントで身を包む、青髪碧眼の小さなエルフ。

 人呼んで、夢追いのアオア。


 そう。

 あの日、キタを追い出した者達の内の二人である。

 二人は今日ずっとキタとカイニを追跡して監視していたのだが、それもキタらが列車に乗るまでの話だった。


「忠告。これ以上の追跡は気付かれる可能性が高い。キタくんの能力は高くないが、キタくんには迂闊さがなく注意力がある。ふとした瞬間にこちらの監視に気付いてしまう危険性を無視できない。このあたりで打ち切るべき」


「……分かってます」


「提言。チョウ、そろそろ帰宅すべきであると思う」


「……はい」


「心配。貴方は最近、あまりまともにご飯を食べられていない」


「あはは……今日は、ちゃんと食べますよ。心配をかけてごめんなさい」


 チョウは曖昧な愛想笑いで誤魔化して、アオアが仏頂面のジト目で見つめる。

 アオアは何も言わなかったが、アオアが何を言わんとしているのか、チョウはなんとなくに察していた。


 人が一人欠けるということは、重いことだ。

 追放した方にとっても。

 追放された方にとっても。

 何もかもが、変わらずにはいられない。


 追放された者に物語があるように、追放した者にも物語がある。


「チョウは……キタさまが悪かったなんて、思えなかったから……だから……」


 銀の尾をへたれさせ、獣耳を力なく伏せ、チョウは俯く。


 アオアは淡々と、チョウの言葉に意見を同じくした。


「賛同。されど、おそらく問題は、貴方が思っているより根深い」


「……? アオアさん、それはどういう……」


「無知。それは、我々のPTの誰もに存在した唯一の疵」


 泣きそうになっているチョウに、アオアは冷たく、背を向ける。


 そして、キタらが乗った列車が走っていた方向を、無感情に見つめた。


 夢追いのアオア。

 千年を越えてたった一つの夢を追い続ける女。

 夢を追う地獄を体現するもの。

 魔導の時代の最後の生き残り。

 天地万物、森羅万象、全ての精霊に愛された神児。

 運命を信奉する巡礼者。


 数年前集められた、


 彼女が勇者カイニの師匠になったことを知る者は、勇者カイニの他に居ない。


 夢追いのアオアは、勇者カイニが隠している秘密を知っている。


 その秘密が明かされるまで、もう時間が無いと、アオアは予測する。


「疑問。気付いているか簒奪者カイニ。もうあと一時間も残っていないことに」


 だから。


 アオアだけが、気付いている。

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