第6話 そして、ネパールへ④

 ドゥリケルに向かう途中に、トイレ休憩というかランチ休憩。


 そこの入口に写真が、国王様っぽい。嫌われているのかと思ったが、違うのか~と思ったら違った。先代の国王様とその皇太子さんだった。



 そして、説明してくれた方曰く、皇太子が発砲して国王様以下が亡くなったそうだが、何故か今の国王である王弟家族のみ助かった。おかしいのだそうだ。だから、信じていない。だから、人気ないのかー。納得。



 その後、バスはドゥリケルに。バス降りた瞬間、信じられない高さに山が見えた。遠かったけど、確かk2と言っていたと思う。ヒマラヤ山脈を初眺望。少し眺めつつホテルに。


 会議もホテルで行われた。参加者のほとんどは、若いネパール人という珍しい会議となり、ただ若いネパール人の方々の少しでも何かを吸収しようという情熱を感じた。


 そして、何故か女性が多い。なぜだろうか?


 まあ、それはおいといて、ネパールの方々は、おしゃれで歯に宝石を埋め込むのだそうだ。ところ変わればだった。



 そして、この会議ではまった物があった。それはチャイ。休み時間になると、ホテルの方が、大きなタンク?を運んできて、ティーカップを持ってたっていた。何か聞くと、チャイだそうだ。さっそく1杯飲むと。


 うん、美味しい。ミルクティーなのだが、シナモンとか、色々なスパイスの香りと味がして、美味しかった。熱いチャイだったが、休み時間には必ず数杯飲んでいた。そのうち覚えられ、何も言わずにチャイが、席に運ばれてくるようになった。チャイを飲みながら会議。贅沢な気分になった。



 会議の合間にドゥリケルの街を観光。本当に風光明媚で空気もカトマンズと違ってとても良い。まあ、朝日や夕日に輝くヒマラヤの山々を見るだけで、気分は最高ではあったけど。


 ドゥリケルにある病院も見学。畑にあるけし畑を見ないふりしつつ、中へ。どこか懐かしい感じのする病院でした。





 会議が終わると、再び、壊れそうなバスで、カトマンズへ。後は、帰るだけなのだが、その前にお土産を。


 調べてあった、パシミアのストールを買いに、お店へ。色々な色があり、値段を聞くと、えっ高い……くないか。ただお土産屋で、パシミアっぽいストールは、3本で500円なのに。5000円。ここから僕と店主の戦いが始まる……。事はなく。ディスカウント無理って事で、言い値で買う。日本で買ったら、その数倍じゃきかないそうだから、本当の値段なのだろう。白のと、水色のストール2本買い。僕は、満足して、店を出た。


 本当にフワッフワで、手触り良くて、温かい。



 そして、翌日、教授達をタクシーチャーターして観光に案内する、カジノのお金を使い切る為に。日本円に戻す事は不可能らしいので。



 さらに、最終日の夜、お前どこのお大尽だよ状態で、ネパール料理の高級店に案内し、音楽や、踊りを見ながら、食事。そして、嫌味なように投げ銭。すると、周りで演奏し始めた。


 正直、スパイシーだけど、辛みや塩や出汁の味がなく、ちょと寂しいけど、ガッツリとネパール料理を満喫し、最後は、店中のお客さんと従業員が広間で踊りまくるという、面白く、楽しい状態で、カトマンズの夜は更けていった。



 そして、研修生と別れ帰国。ただ帰りの飛行機で、僕以外の人間が交代でトイレに入るという事態になった。どうしたんだろうね?

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