第1章 ヤンデレおっぱいとツーツンツ王国編
第1話 ジュナ・ヘッケルトという女❤️
ツーツンツ王国魔術軍ルーフェンス・マークス第182番
それが俺の転生先での肩書きだった。
それでその日俺は、どうせなら
「・・・・・・あの、魔術軍の方ですか?」
その女にそう声を掛けられた時、俺は彼女のあまりの美しさに思わず
「父にお弁当を届けに来たんですけど、今急に母が倒れたという連絡があって、なのですぐに帰らないといけないので、大変申し訳ないのですが、このお弁当を父に、魔術軍で魔術の教授をしているメービラ・ヘッケルトという者に届けてもらえないでしょうか?」
燃えるような
俺は少しの間、その女にすっかり見とれてしまっていたのだが、何とか我に返ってこう答えた。
「ええ、わかりました。ちょうど今からヘッケルト教授に魔術講義を受けにいくところですのでお任せください!」
「ありがとうございます! 申し遅れました! わたくし、ジュナ・ヘッケルトと申します!」
「これはご丁寧に。私はルーフェンス・マークスと言います。まだ駆け出しの第182番伍長です」
「伍長さんなんですね。では、ルーフェンス・マークス第182番伍長さん、このお弁当、父によろしくお願いしますね!」
「はい! わかりました!」
「・・・・・・で、こっちは作りすぎちゃった分で、よかったら食べてください。自分で言うのもなんですが、美味しいと思いますよ。わたくし、ちょっと料理には自信があるんです!」
そう言って、彼女は二つのお弁当(なぜか俺の分の方がデカかった)を無理矢理渡してくるので俺は仕方なく受け取ってこう言葉を返した。
「じゃあ、遠慮なく食べさせてもらいます!」
すると、ジュナ・ヘッケルトは満面の笑みを浮かべて最後にこう言った。
「お弁当箱は返さなくていいですからね! ご自分でお弁当を作りたくなったら使ってください! ・・・・・・・じゃあ、わたくし本当に急ぎますので! ・・・・・・ああ、あと、父は母のことをもう知っているので伝えなくても大丈夫です! ・・・・・・じゃあ、本当にこれで、お願いしますね、ルーフェンス・マークス第182番伍長さん!」
ヘッケルト教授といえばツーツンツ王国一の
その娘さんだというだけで、俺は彼女の人間性を全面的に信用してしまっていた。
それが大きな間違いだとも知らずに。
⚫
「ルーフェンス。お前、ジュナ・ヘッケルトと話したんだって?」
一緒にヘッケルト教授の講義を受けていた第139番伍長、ヤーバス・ロダノが妙に興奮した声で俺に言ってくる。
「・・・・・・話したよ」
「大丈夫だったか?」
「何が?」
「愛の告白とかされなかっただろうな?」
「愛の告白?」
「されてなければいいんだ。あの美貌に魅せられてジュナ・ヘッケルトとうっかり付き合った男がどうなったか、まだお前に話してなかったからな。・・・・・・でも、愛の告白をされる前で良かったよ。彼女の歴代の彼氏はみんな今はひどいもんだ。落ちぶれてないやつなんて一人もいないんじゃないかな。中には大佐候補といわれてた人もいたらしいけど、今じゃあどこで何をしてるのやら・・・・・・」
「軍を辞めてしまったのか?」
「いや、軍どころか、噂じゃあもうこの世にはいないって話だ。だから本当に愛の告白を・・・・・・」
ヤーバス・ロダノ第139番伍長がそこまで言ったところで、俺はジュナ・ヘッケルトから貰った特大の弁当箱の蓋を開けた。
すると、その白いご飯にはピンクに染められたそぼろでこう書いてあった。
『わたくしの愛を受け止めてくださりありがとうございます! あなたを永遠に愛し続けます! あなたの愛するジュナより❤️』
それで俺は思わずこう叫んだのだ。
「てか、すごい長文っ!」
―――――――――――――――――――
第1話を最後まで読んでいただきありがとうございます!
ここまでお読みになって、もしちょっとでも「なんかおもしろそう!」「これは期待できるかも!」と思っていただけましたら、★★★評価、作品フォローしていただけるとめちゃくちゃうれしいです!
皆様からの応援が駆け出し作者の力になります!
精一杯おもしろい作品になるように努力しますので、よろしければ是非よろしくお願いしますm(__)m
―――――――――――――――――――
【次回予告】
第2話 王国一のおっぱい💕とお弁当に込められた意味
お弁当に込められた意味とは一体?
そんな馬鹿な、な第2話っ!
どうぞ続けてお読みくださいませ
m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます