不思議な不思議な私の体験

山染兎(やまぞめうさぎ)

第1話 不思議な幸運、そして代償

 皆さんは『ありえない』と思ったことはありますか?ここからは自分が体験した『ありえない』と思ったことを紹介していきたいと思います。


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 私は何故か地味に運がいいほうだと思っています。

 何故ならば、日本の元号が「平成」から「令和」に変わり、お金も平成に造られた「平成金」から令和に造られた「令和金」が交じるようになってから、とある私の友人から勝負を挑まれました。その内容は『どちらが多くの令和金を手に入れられるのか!』である。ちなみに「平成金」だの、「令和金」だのは自分が考え、名付けたものではなく、その友人が名付けたものだ。いちいち、令和のお金と言うのがめんどくさいと思ったのだろう。詳しくは聞いていない、というか聞かなかった。そこからその友人が自分に勝てたを負かした試しなど一度もなかった。その友人が週に一回出るかどうか、つまり、月に三〜四回くらいしか出ないのに対し、自分はほぼ週に一回、確実に出てきた。最もすごく、友人が悔しがり、ガチで泣きかけたこともあった。それは、釣り銭が全て「令和金」だったことだ。自販機で飲みたいものがあったから、五〇〇円玉を入れて購入した。そしたら、一〇円玉も一〇〇円玉も「令和金」のものが出てきた。釣り銭が出てきたのはこのときだけであり、以降は一度もないので、たまたまだったのだろうが、そのことを今でも根に持ち、妬まれているので、『報告しなければよかったなぁ〜』と本気で後悔もした時だった。後悔する理由は、周りからすれば――自分もだが――心底くだらない、馬鹿馬鹿しいものではあるが。

 他にも『運がいいな』と感じることがある。それは『ドッチボールで、ボールが当たりにくい』ということである。単純にいることに気付いていないという可能性もあるが、気付いて当てにかかられても頭に当たったり、当たるスレスレ、ギリギリで避けられたりしている。とある先輩――意図的に伏せているのもあるが、こっちに関しては本気で名前も性別も覚えていない――が投げてきた豪速球も避けられて、周りから「化け物」扱いもされたことがある。はっきり言って、失礼極まりないように思えるが、先輩の豪速球を最後まで避けられたものはいない。実際にその後で検証してみたところ、自分以外の全員が先輩の豪速球にもって数分であり、五分以上も避け続けられた者はいなかった。なので、自分でも『化け物キチガイ』だと思った。

 まこの検証に参加した人は始まる前の最初は楽しそうにしていたのに、始まってからは結構焦っていたけど。それにそれを楽しんで見ていたやつも強制参加させられて、同情するような感じになった。ちなみにこの検証の参加者は『犠牲者』なんて呼ばれて、後に犠牲者一同で自分のことをボコボコにするために昼休みになったら、よく自分のことを追いかけに来た。図書室まで行ければあそこは静かに読書をする場だし、司書の人が常にいるので安全だが、そこまでに逃げ切れなければボコボコにされるという地獄を見てしまい、あれ以降、あまり『ドッチボール』には参加しなかった。まぁ、あの時は『あいつらは、よく飽きずに自分のことを追いかけ続けることができるなぁ〜?』と半分は呆れ、もう半分は敬意と畏怖が混じったもので思っていた。

 他にも色々な運がいいことがあるが、総じて『運がいい』というのは結構良いこともあるけど、その反動が怖いものだというのを常に感じられるようなことがある。


 これを読んだ読者の皆さんはどうだろうか?

 似たような体験をしたことはないでしょうか?

 『ありえないような運が起きれば、反動も大きい』

 一種の法則のように感じませんか?



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 この『第◯話』は更新していった数によって変動していくことがあります。

 また、章ごとに不定期更新していくのでもしかしたら、いつの間にか増えていたという現象が起きる可能性がございますので、読者の皆様方はご注意ください。

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不思議な不思議な私の体験 山染兎(やまぞめうさぎ) @tsukahaya

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