第四十八話 「учреждение(施設)」

「хахаха хахахаха!

(ハハハ... ハハハハ....ッ)」


「(・・・・)」


"カチャ カチャ....


「Правильно я только что


 рассыпал перед вами


 причину чтобы


 доказать ее


 существование!

(そう―――― お前達の前に、今


 その存在を証明させるための、


 理由を撒いた所だ....!)」


"パンッ! パンッ!"


「(・・・つ、ツベフォフ氏――――?)」


既に、レベデワ達から逃げこの極層の中へと


入り込んで二日程が経ったが


「Правильно, если не


 уважать Россию, для


 этого потребуется


 соответствующая


 штрафная величина,

(そうだ... お前達が


 ロシアに敬意を払わないなら...


 それには、相応の"罰則的価値"が


 必要になってくるのだ....っ)」


「(・・・・)」


"ジジッ ジジッ――――――"


この施設に入ってから一日程が過ぎたが、


今、目の前にいる暗い部屋の中の中央に置かれた


おそらくゲーミングPCだと思われる


パソコンの前にいるツベフォフを見ると、


まるでカフェにいる暗い学生の様な表情で、


目の前のパソコンのモニターを眺めながら


ブツブツと何か呟いたかと思うと手を叩き


奇妙な笑顔を浮かべているのが見える.....


「Господин Цвефов, Я вам


 кофе принес,

(ツベフォフ氏.... 


 コーヒーを持ってきたが...)」


「Ц!? Эмой!?

(ッ―――!? ....エイモイ――――ッ!?)」


「нет вы должно быть


 заметили

(・・・い、いや、気付いてたでしょう....)」


「・・・・」


パソコンの前で笑い声を上げているツベフォフに


隆和が珈琲を差し出すと、目の前のモニターに


集中していて存在に気付かなかったのか、ツベフォフが


大袈裟に振り返る


「О, я спасен, Эймой


 почему бы тебе не


 выпить здесь кофе?

(ああ、助かる――――


 エイモイも、少しここで珈琲でも


 飲んで行ったらどうだ?)」


「・・・・」


"ズズ....."


「Нет более того,

(いや... そんな事より....)」


「Аймой?

(エイモイ――――....?)」


"ガタッ"


言葉を終える前に椅子から立ち上がると、


何を考えているのか分かっているのか、


ツベフォフは茫然と立っている


隆和の側へと歩み寄って来る


「и есть ли о чем


 беспокоиться?

(・・・また、何か、心配事でもあるのか?)」


"ポン"


「Нет,

(い、いや....)」


自分の肩に手を置かれた事に、少しの


安心感の様な物を感じながら、隆和は


ツベフォフを見上げる....


「Прошло больше суток с


 тех пор как я вошел в


 это учреждение,

(・・・この施設に入ってから、


 もう丸一日以上経っているが...)」


「―――――」


完全に外人の様な表情を見せると、ツベフォフが


目の前にいる隆和を見下ろす


「Ну Лебедева и


 остальные за ними


 гоняются, да?

(れ、レベデワ達も追って来てるでしょう....っ)」


「・・・・」


自分より体が大きいせいか、それとも


まるで表情を変えないせいか


やや声を上ずらせながら、隆和は


距離の近くなったツベフォフを見上げる


「Эй в таком месте, Ах


 тебе действительно


 нечего делать ты как


 будто играешь в игру,


 теряешь время Студент


 Разве ты не студент,


 Рю я вот решил


 повторить через год и


 больше не нужно


 искать работу Это как


 быть студентом


 колледжа,

(こ、こんなとこで...っ


 あ、アナタは、特に何かする訳でも無く、


 まるでゲーム... ゲームをやっているみたいに、


 無駄に時間を過ごしてる....っ


 学生....っ 学生じゃないか...


 りゅ、留年が決まって就職活動を


 する必要が無くなった....


 まるで大学生みたいじゃないか・・・・っ)」


「студент университета,

(大学生・・・)」


言葉の意味が分からないのか、ツベフォフは


無表情で隆和を見下ろす


「Ну раз Лебедева и


 другие гонятся за


 нами, Вау мы должны


 выбраться отсюда как


 можно скорее, Ну в


 таком состоянии


 свободы действий


 прямо как студенты


 колледжа на долгих


 летних каникулах


 которые даже не


 заплатили налоги, мы


 не должны тратить


 время на безделье,

(れ、レベデワ達に追われてる以上....っ


 わ、私達は少しでもここから早く


 ここから立ち去るべきで...っ


 そ、そんな、余裕を持った状態で....


 まるで税金も払っていない、


 長い夏休みの大学生の様に...っ


 我々は無為に時間を過ごすべきじゃ


 ないんじゃないか・・・っ)」


「・・・・」

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