第24話 「ミカの生き方が未来を掴む!」

「ミカ王女!

あなたは何か勘違いをしているようだけど

アブラハ国において、王位を宣言する権威があるのは、サムル預言者と私セツラである事を知らないのですか?

サウジ王が初代王として任命されましたが、彼が相応しくない王であるなら、起源の主は、サウジ王から王位を剥奪し、力のある者に攘夷する事を、最初から定められている事なのです!


ただダヴィデは、まだ年若く、ペリシテ国との戦いに多くの勝利を治める必要があり、カナンの地を制圧する事が求められています。

いずれ時が来れば、アブラハ国の王になるのは、ダヴィデなのです!」


<やはり・・父サウジ王は、一代限りの王という事なのね・・>



「ミカ王女!

あなたがダヴィデの妻になりたい!と望むのであれば、あなた自身の力で、自らを磨き、女性として慎ましく、国民を思いやれる器にならなければなりません。」


「つまり・・・私が女性として成長したら

ダヴィデの妻になれるという事ですか?」


「それは私には断言できません!」


「あなたは、未来を予見できるのでしょう?」


「私が、未来を予見できるから、あなたは努力という必要な過程を無視する事になるのでは?あなたは怠惰な性質がありますから・・全てはあなた次第です!

あなたがダヴィデの妻となれるよう、努力するなら、時が来れば導いてくれるでしょう!」


「全ては私自身の人間性のあり方による

つまり私には可能性がある!という事なのね?」


「全ては起源の主の導きによる!という事です。

あなたが強く願うなら、ひたすら神に祈りなさい!」

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