第9話 「預言者サムルの祈り」
「預言者サムル様!
預言通りの少年が現われましたので、ペリシテ国との戦いに参加すべく連れて参りました。彼の名はダヴィデ!勇敢な少年です!」
「分かっている・・彼はアブラハ族の中で最も勇敢な少年であり、今回の戦いにおいても、際立った働きをするであろう!
さぁ!少年ダヴィデを私の前に連れてきなさい!彼の為に祝福を祈る事にしよう!」
「ユダ族の子ダヴィデよ!
お前の未来は輝きを放ち、幾千の敵をも滅ぶ事ができるだろう!
しかしお前が活躍すればする程、敵の手は強くなり、味方の陣からも、妬みの心を持ち、お前を殺そうと狙ってくる者が現われよう!しかし恐れる事はない!
お前は、敵の手によって打たれ、地に流血が流す事は決してないであろう!
自らの傲慢な心によって、同胞を危険にさらす事があってはならない!
己の力を誇ってはならない!アブラハ国を勝利に導くのは、お前の力ではなく、起源の主なる方がお前の手に勝利の旗を掲げさせて下さるのだから!
さぁ!勇敢なる者よ!
お前の勇気をアブラハ族の初代王の元に示すが良い!
彼は、選ばれた器であるが、戦いに慣れてはいない!口では大言壮語言うが、心の勇気が伴っていないからだ!人それぞれ勇気が持てる度量に違いがあって当然ではあるが、サウジ王は民の模範とならなければならない!
サウジ王は、今回の戦いにおいて、起源の主により頼む事の重要性を知る事になるのだから。決して目に見える戦力の大小だけで、戦の勝敗が決まる訳ではない。サウジ王は、己の進むべき道に気付き、悟りを得る事に長けた王である!さぁ!王をを勇気付けよ!お前の天性に備わった勇気によって、彼は励まされ、王として奮い立ち、勇敢に戦う事ができるであろう!
さぁ!立ち上がれ勇者ダビィデよ!」
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