第27話 強化

神殿騎士からの襲撃を受け、さまざまな話し合いが行われた後、その晩俺とじいちゃんとアインの三人は神殿騎士を集めた部屋へと向かいアインの剣術スキルをレベル4にまで上げた。


俺は何とか気絶するのを免れたが、この感覚を忘れないようにしろとの忠告を受けているため、その日はこれ以上【合成】を使うことを止めておくことにした。


「この男、盾術スキルをレベル1で持っておるのぅ。アインよ。スキルを【合成】できるか試してみてはどうじゃ?三人とも盾を使っておらんから一人くらい使えたほうが様々な状況に対応できるじゃろ」


「やってみます」


そう言ってアインは【合成】を発動した。すると瞬時に気絶してしまった。結果をじいちゃんに聞くと成功しているとのことだ。



★☆

アイン

神技【合成】

スキル

【剣術+4】

【盾術】

【水魔法】



その日はこれ以上の合成を止めておき、皆で部屋を出て休んだ。


次の日、まだ強化合成を使えない子供たちに木材を盾に合成してもらいアイン用の盾を作成した



木の盾+4

頑丈+4

加重

耐火



その後、いつも通りにグレイス団長と摸擬戦を行う。初めは身体強化スキルを得るために魔法を使いながら戦い。魔力が尽きた時にはグレイス団長が身体強化を使い俺たちと戦う。


体力も限界に到達すると、まずはシェルターづくりに取り掛かる。部屋の壁や天井を強化合成していく。強化項目は頑丈だ。とにかく壊されにくくなるように強化しまくる。


流石に神技を使うには気力が必要で体力、魔力、気力を使い切ると瞑想をして魔力の回復と強化に努める。


一日の大半をこのように過ごしたため、一日目にして大人たちには止められてしまった。


「お主たちはまだ成長途中じゃ。今からそんな過密な行動をとっていては身体を壊してしまうぞ」


「だけれど、また神殿騎士たちが来るとなると時間はいくらあっても足りないでしょ」


俺がそう言うと大人たちは困った顔をする。


「とにかくペースを落としなさい。もし動けない最中に襲われでもしたら全滅は避けられんじゃろ」


この言葉には俺は反論しようがなかった。


その日の夜、今日は俺とじいちゃん、カインの三人で神殿騎士を集めた場所へ向かう。


その日俺はこの場の隊長を思われる人から剣術スキルのレベル4を【合成】して剣術スキルをレベル5にした。カインは暗殺部隊と思われる人から暗殺術スキルを【合成】で取得していた。



★☆

カイン

神技【合成】

スキル

【剣術+2】

【暗殺術】

【水魔法】



カインはセバスさんにあこがれているらしく短剣術スキルも取得したいと考えているようだ。剣術スキルは俺のと【合成】できるまでスキルレベルは上げて放棄するつもりだと言っていた。こうして俺たちはそれぞれの目標に向かって自身の強化に励んでいた。



★☆

ルーク

神技【合成】

スキル

【剣術+5】

【水魔法】

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