あとがき


数多くある作品の中から本作を選んで読んで頂き、ありがとうございました。


本作は私が執筆し完結している「ルーシャの魔法・魔術日記」の番外編となっております。


本編で赤い少年──セトは、一人で放浪していた時のことを語ることはなく、自分の名前すらも適当につけたと師匠のルーシャに話していたりもしていました。


本編では好奇心旺盛で飲み込みも早く、良くも悪くも手のかからない明るい少年として描かれているので、心を閉ざし尖ったセトを書くことは新鮮な反面、本来の性格をそうして包み隠さなければ生きていけない境遇にいることに心苦しいところもありました。(自分で設定しといて何を言ってるんだという話ですが...)


セトにとって、ユラとの出会いや日々はこれまで生きてきた中で玉響たまゆらのようなものではありましたが、それでもその名前を現在使っており、忘れゆくものではなく心に刻まれた出会いだったのではないかと思います。

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玉響 万寿実 @masum1

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