第2話 女神。そして転生



「今なんて言った?」


『ですから、ある人に転生してもらうの!』








てんせい?



テンセイ?



転生?


「ええええええ!!!!!!!!」


『わかるわかる。突然言われると驚いちゃいますよね!』




ふと思ったがこの人、ほんとに女神?




『なっっ!!!』


『失礼な!!あたしはちゃんと女神ですぅ!!』



それにしたらなんというか……幼い?


「なんか敬語とタメ口混ざってるし、言動が幼い……」


『ひどい!!』


そう言ってポカポカとあたしを叩く”自称”女神


「そういうとこなんだよな……」








数分後、あたしを叩いて満足したのかあたしから離れた”自称”女神は語りだした。



『で、話は戻るんですけど、如月霖猫さんあなたにはこれから異世界のある人物に転生してその人の心を救い、セカンドライフを謳歌してもらいます!!!ドンドンパフパフ』


異世界転生…?ホントかなぁ……



『ちょっとぉ〜!!もっと盛り上がってよ!!』


「いや、ねぇ……ほんとかどうかわからないし……」


『私のこと信じてないの?!』


『それに誰に転生するかわかんないし』


『言ってなかったけ?えっとね、王女様だよ』



はい?



「え、王女?」


『そう、王女様!』


『贅沢できる?』


『できるよ、王女様だし』


え、転生超楽しみになってきたんだけど


「転生したい!」


『おおっ!乗り気になった?』


「なった!」


「で、転生した体の人の心を救うってことは王女の心を救うってことであってる?」


『そういうこと!』


「王女なのに救ってもらわないといけないくらい闇抱えてるのか……」


「悩みなんてなさそうなのに」


『誰だって悩みはあるのよ〜』


「そっか」


「で、王女はどうしたら救えるの?」


『……行ったらわかるわ』


「何その間」


『気のせい気のせい』


「まあ、いいか」


「じゃあ確認なんだけど、その王女の心を救ったらセカンドライフを送れるってことでおっけー?」


『おっけー!ちなみにその王女の体でセカンドライフは送ってね』


「りょうかい!」


『そろそろ転生する?』


「する!」


『わかった』


するとあたしの体が光りだした。意識が遠くなってくる。


『じゃあ転生させまーす』


「はーい」


『ちなみに、王女ちょっと前に自分のお腹刺して今眠ってるって感じね』


『それと、王女はすごいわがままで横暴だから』


「は?」


まじかよん。


『いってらっしゃ~い!セカンドライフ楽しんでね〜!』


「は?!ちょっと待ってよっっ__」



そしてあたしの意識は消えた。






















『これで、よかったんだよね……?』






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女神様には秘密があるようで……?




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