あとがき

韮崎市 上ノ山地区


この村の名は、明治維新になるまで、

 「更科村」と名付けられており、韮崎駅近くを流れる塩川には、更科が村人を連れ帰り、そして森之助を待ち続けたあの橋はいつしか「更科橋」と名付けられ、現在も尚、その名で架かっています。

平成17年には

 「更科姫を偲んで」の石碑が南相木村の依田武勝氏と有志によって建てられています。


更科の生誕地とされる長野県埴科郡坂城町では、今なおスーパー少女して語り継がれております。


相木市兵衛氏が晩年長野市の善光寺の守護として携わった功績にちなみ、善光寺近くの通りは「相ノ木通り」として名付けられ現在に至っております。


また、更科と森之助 この二人の子、甚次郎が尼子十勇士の筆頭武士である「山中鹿之助」であると

多くの資料で残されています。生誕の地とされる長野県南佐久郡南相木村には「山中鹿之助資料館」があり、

遠く離れた島根の真山には昭和2年に森之助と更科の墓が有志により建てられております。


更科と森之助 そしてその二人の運命を大きく左右した相木市兵衛


この伝説は、江戸時代に「勇婦全傳・絵本更科草紙」として端を発し明治・昭和へと語り継がれて来た伝説です。

全国での数少ない「相木」の姓を受け継ぐものとして、この伝説を後世に伝えたく、筆を起こしました。


参考文献

「勇婦全傳 絵本更科草紙」 栗杖亭鬼卵著 刊行年 文化八年 

「尼子十勇士」       和田篤太郎著 刊行年 明治十六年 春陽堂

「武士道精華・山中鹿之助」 雪花散人著  刊行年 明治四十四年 立川文庫

「真田三代記」       福田栄造著  刊行年 明治十九年 出版東京府平民 

「山中鹿之助」       依田武勝著  刊行年 2010年 業文社

「絵本更科草紙」      論文 広島文教女子大学 藤沢毅氏

「読本における尼子史伝」  論文 島根大学 田中則雄氏

「相木氏の歩み」      中田栄七郎 著

「相木氏と相木城」     北相木村考古博物館 資料

「ふるさと探訪 更科姫の伝承」内「更科姫」小泉長三著 坂城町教育委員会           

「風林火山」        原作・井上靖 脚本・大森寿美男著

              刊行年 2006年 日本放送出版協会

「真田三代記」       著者・不詳 明治十九年

「真田三代記」       土橋治重著

「真田三代風雲録」     中村彰彦著

「甲陽軍艦」        山田弘道著 明治二十六年 


等々


    

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更科と森之助 ~信州一と謳われた女傑と勇者の伝説~ 相木 鹿之介 @kiia

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