誰もが聖霊から才能を授かる世界。
主人公レオは【使役術:特殊猫≒鍵】という、なんだか分からない才能を授かってしまう。
これがどんな才能なのか? それはやがて作中で判明する。
予想しながら読むのが楽しいので、ここではネタバレしないでおく。
最初に仲間になるのは喋る猫。・・・いや、おそらく次もまたその次も、きっと8匹くらい喋る猫が仲間になりそうなんですが!
想像しただけでかわいいですよね、猫ちゃん集めの冒険なんて。
ほのぼのとした会話劇中心に進む物語ではあるのですが、ダークファンタジーなみに世界観が作り込まれているという一面もあります。
レビュー一行目に「誰もが聖霊から才能を授かる世界」と書きましたが、教会でスキル鑑定って昨今のラノベではよく見る光景。でもその仕組みが何なのか、歴史まで絡めて事細かに説明してくれる小説は珍しいと思います。
しっかりと構築された世界観の中で、「鍵」を見つける旅に出るレオ。あなたも一緒に出掛けてみませんか?
この作品、雰囲気が抜群にいいんですが、1つだけ欠点があって「チュートリアル」が少し長いんですよ。なので3話でこの先読むかどうかを決める人には、ちょっときついかなと思います。物語が動き始めるの4話からですもの。
えっとですね。4話から「物語」の「キー」になる「黒猫?」が登場します。といっても、この「黒猫?」にも秘密があるのですが、それは、読んでからのお楽しみです。というか、せめて、いや、必ず、この物語は「4話」までは読んでください。ここで、雰囲気「ガラッ」とかわって「ほのぼの」小説になりますので。。。
で、そんな「黒猫?」と共に主人公の「レオ」が物語を紡いでいくのがこの小説なのですが、「ゆったり」とした進行ですので「スローライフ系」が好きな人は好きな物語だと思います。
特に、日々の雑事にイライラされてる人に読んで欲しい、癒しの一作です!