第9話

 今まで積み上げてきたものが崩れる。

 できると思って、打ちのめされる。



 自分のことを過信している自分が嫌い。

 相手の気持ちがわかるはずなのに反抗してしまう自分が嫌い。

 絵も、文章力も、勉強も、コミュニケーションも、何もかも駄目。

 なのに過信する。

 

 学校が行きたい。

 普通に行って、親を喜ばせたい。

 普通と並んで、普通に行きたい。

 だけど、私は定められた”普通”とは合わない。

 だから、普通に入れない。周りを苦しめる。自分も苦しめる。

「行きたい」「頑張ろう」と言って、つい最近まで積み上げたものがぐちゃぐちゃになる。

 悲しい。苦しい。

 出来ると思い込んだ。

 頑張れると思った。

 光に進んでると思った。

 結局、後退している。



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