第50話 全国にあるスキルホルダー関連機関でも
「またあいつの後始末・・・・嫌になっちゃうわ。」
「そんな事言っていないでさっさと後始末をする!他のスキルホルダーはもっと酷いって話だからまだましなのよ。」
「あれでマシなの?下衆すぎるわ!」
とあるスキルホルダー関連施設での職員による会話・・・・その一部。
国立スキル学校は全国に数ケ所しかないが、スキルホルダー関連機関は全国に相当数ある。
全国に3万人近くいると言われているスキルホルダー。
凡そ3000万人といわれる日本国民の約1000人に1人という、非常に少ない数だ。
一方のハンターは全国に300万人いると言われている。
だがそんなのは嘘っぱちだ。
統計では10人に1人の確率でハンターになる。
逆に言えば10人に9人が一般人だ。
そして何が嘘っぱち!なのかとと言えば、男性ハンターの定年は40歳。
15歳で調べを受け、ハンターになってしまうと専用の教育を3年かけて受け、現場に出るのは18歳。
で、40歳まで男性ハンターが生き延びる確率は僅か1%と言われている。
つまり300万人がハンターとして活動しても、300万人の半数は女性という事を考慮しても男性ハンターが40歳まで生き延びるのは150万人のうち1・5万人という事になる。
ああ、女性ハンターの場合はもう少し事情が違う。
一応30歳までという年齢制限、第4話あたりで触れているが女性ハンターは30歳で引退後も法律で2人以上子を成さなければならないと定められている。
一体女性を何だと思っているんだ!
で、ここからは好みもあるが、スキルホルダーの目に留まった女性ハンターは、大抵その場でスキルホルダーに無理やり何処かへ連れて行かれ、高確率で妊娠させられる。そうなるとハンターとして活動できなくなるので、実際見目がいいと言われる女性ハンターの、ハンターとして活動できる期間は相当短い。
で、そんな状況を作り出すスキルホルダーだが、貴重な存在故に法律で過剰に優遇され、酷い話女性を無理やり犯し、結果死なせても犯罪行為にならないのだ。
そしてスキルホルダーをサポートする為に、スキルホルダー1人当たり職員が100人は関わっていると言われている。
尤もスキルホルダーに制限がない訳ではない。
毎日1枚、自身のスキルをカードへ抽入する事が義務付けられているのだ。
この法律のせい?で、スキルホルダーはあまり出歩く事ができない。
尤も街中を歩いたりは護衛を従い出来るのだが、これもいただけない。
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