第21話 お試し

 翌日。二人はいつもの街灯へと集合し、受付を済ませてから魔法陣に乗り迷宮の二百四十層へと転移する。そして転移した安全場所セーフゾーンにて各々気持ちを切り替えるように軽く精神統一をする。


 真斗は身体に異常がないかを確かめるように二度、三度と手を開いたり閉じたりし、ウルは数回に渡り深呼吸してと、それぞれに合った方法で。


「よし、今日も行くか。」


「ん。」


 お互いに万全かどうかを目線で確認し合ったあと、二人は安全場所セーフゾーンを出て歩き出す。まるで散歩にでも行くかのようにゆっくりとした歩みで。


「グギャギャ!」


「む。」


「あ、出た。それじゃ、バイバイ。」


「グ?」


 そして歩くこと数分、二人は早速魔物である灰色のゴブリンに出くわしたが、接敵してからものの数秒も立たずにウルによって体を両断された事により葬られてしまった。哀れなことにいつ切られたかを知覚する暇もなくドロップ品である木の棍棒を残して。


「ふむ、何も出さないよりかはマシとは言え相変わらず渋いものしか落ちんな。」


「ゴブリンなんてそんなものだよ。それよりも早く進も。」


「そうだな。そうするとするか。」


 何事もなかったかのように二人は折角のドロップ品を放置して先に進んで行く。そして行く先々で先ほどと同じようにゴブリンが出て来るが、接敵と同時にウルが刀で瞬殺していきこれまた同じようにドロップ品を放置していく。まるでそのドロップ品には何も価値がないかのような扱いをしながら。


 確かにゴブリンのドロップ品である木の棍棒は質が悪く精々が薪としての利用価値しかない為価値が低いが、それは低層までの話であり真斗たちが現在潜っている上層では質もよく様々な用途に使える上に、ここまでこれる人は中々いないせいで出回る数が少ないことから高級木材として価値が高騰している。


 探索者にとってはそこまで強い相手というわけでもない為ちょっとしたお小遣い稼ぎとして積極的に狩られており、一部の探索者には上層でのゴブリン狩りを専門としている者もいるのだとか。


 しかし近年では余りにもゴブリンを狩りすぎたせいなのか、はたまた何らかの異変でもあったのか、どちらか定かではないが急激にゴブリンを見かけることが減ってしまっていた。そのため最近は更にその価値が高騰してしまっている。


 ただ、周りに余り関心も興味も無いウルに、最近都市に来たばかりで近年の情勢を知らない真斗と、ある意味残念な二人組なためこの余りにもおいしい状況に気づく素振りも見せないが。そしてそんな二人に背後から付いてくる四つの影があった。


「なあ、いい加減こんなことは止めようぜ?もしバレたらヤバいって。」


「なんだよ、お前。急にそんなこと言って、何だ怖くなったのか?」


「急も何も、最初から俺は反対してただろうが。それに怖いとかそういうんじゃなくて、これは明確なルール違反なんだ。バレたら最悪探索者をクビになるんだぞ?」


「そんな大袈裟な。大体こんなことしてるのも色々入用になってパーティーの資金が底を尽き掛けてるからだろ?丁度いいじゃねえか。それにこんなにもあからさまに放置するなんて、勿体ないったらありゃしねぇ。持ち帰らなきゃ損ってもんよ。」


 このパーティーで盗賊シーフの役割を担っている細身の青年は、リーダーを務めている男にそう忠告をするも当の本人は聞く耳を持ってくれず、それどころか今もなおせっせと拾っては袋に詰め込んでいる始末。


「それはそうだが、だからってなぁ…。」


「良いんだよバレなきゃ、幸いあちらさんも気づいてなさそうだし。最悪気づかれてもすぐ撤退すりゃ身バレしねぇし、大丈夫だって。それに何だかんだ言ってもここまで見過ごしている事からお前も内心は運が良いと思ってるんだろ?」


「それは……。」


「なあ、ミナもそう思うだろ?」


 いきなり話を振られたことに少々驚いたものの、少女は持ち前の杖を握りしめながらもか細い声で返事をする。


「私は、別に……。」


「ほら、ミナはこっち側だってよ。」


「いや、物言い的にそれは違うだろう。」


「どっちでもいいから、二人とも静かにしなさい。見つかっちゃうでしょ。」


「おお、悪いな。ほら、そういうことだからお前も大人しくしとけよ。」


「……どうなっても知らないからな。」


「……。」


 そうして彼らは静かに後を追い始め、前方の二人が残していったドロップ品を回収していく。バレない様にと極力気配を消し、物音を出さないよう細心の注意を払いながら。既に二人ともに気づかれており、敢えて放置されているとも知らずに。


 だがその二人もまた迷宮内に異変が起こり始めていたことには気づくことが出来なかったが。


「ふむ、それにしても何故か今日はゴブリンばかりと遭遇するな。偶々か?」


「さあ?でも比較的に楽だからいいじゃん。流石に今日の収穫は低そうだけど、元々師匠の新技の試し打ちも兼ねてるから速くボスまで行けると考えると師匠的には逆にラッキーじゃない?というか道中の奴らに試さないんだね。」


「確かにそう考えると結果的には良いのか。それとゴブリン相手にアレを打ってもいいんだが、如何せん弱すぎて訓練場の的に当てるのと大差なくて、精々が命中精度を上げるくらいにしか役に立たんのだ。そう考えるとどうも気が乗らなくてな。」


「ふーん。」


 真斗と何てことのない会話をしながらもウルは続々と湧いて出て来る色んな種類のゴブリンを瞬殺していき、ドロップする物を無視して自身の刀に着いた血を振り落としてから納刀する。


 真斗はそれを確認すると再び奥に進むべく足を進め始め、同じくウルもその後を着いていく。それからしばらくすると先ほどの四人が現れ、誰もいないことを確認してから物陰を出る。


 そして彼らは辺りに散らばったドロップ品を迅速に回収するためそれぞれの役割に沿って行動し、再度隠れる為近くの窪みに移動して一息ついた後、先ほどの攻防について僅かに興奮しながら話しだした。


「やっぱウルさんはすげえな!あの数のゴブリン相手に一人で応戦して、しかも瞬殺していきやがった!いくら雑魚的扱いとはいえ、結構深いとこだからそれなりの強さがあるはずなのに。やっぱかっけ~わ。」


「確かにそうだな。僕たちもそれなりの修羅場を潜ってきたつもりだけど、強さの次元が違い過ぎるよ。流石は単独で五百層まで行った人だ、素直に尊敬できる。どうやったらあそこまで強くなれるんだろうか…?」


「そうね。同じ探索者としては気になるわよね~。何とかこう、強くなるためのコツとか聞けないものかしら?」


「さ、流石にそれは無理じゃないかな…?隠しておきたい切り札の一つや二つ、あるだろうし。それに個人の事を詮索するのは御法度だよ?」


「わかってるわよそれくらい。もう、ミナは硬いわね~。」


「あ、あはは…。」


 それぞれに感想を言い合いながらも辺りを警戒することは忘れず、同時に彼らを見失わない様に盗賊シーフの青年がスキルである”探知”を使って自分たちとの距離を測る。


 人の倒した魔物のドロップ品を無断で回収用の袋に詰め込むという、コソ泥みたいな真似をしている彼らではあるが、これでも上層の探索者であるためその腕自体は本物である。


 こうして迅速に行動が出来ていることからもどれだけ彼らが修羅場を潜ってきたか、その一端が垣間見えるというもの。しかしそんな彼らでもどうやらお金の誘惑には勝てなかったらしいが。


「それにしても、ウルさんの横にいるあの男は誰なんだ?ここに来るまで特に何もしないくせに、道中出てきた魔物は全てウルさん任せ。ドロップ品についてはウルさんと同じく素通りしてるが、一体何が目的なんだ?」


「何やら最近ウルさんに付きまとっている男がいるとは聞いていたが、奴がそうなんじゃないか?白い髪に初心者用の装備、そしてウルさんに師匠と呼ばれていることから特徴も一致している。噂では何かウルさんの弱みを握っていて、脅されているんじゃないかって。」


「最低ね、寄生行為なんて。探索者の風上にも置けないわ!もしウルさんがいなかったら私がとっちめてやるところだわ。」


「お、それいいな。もしそん時が来たら俺も混ぜさせてくれよ。」


「それは止めてくれ、こっちが加害者になるから。けど、もし噂通りなら確かに組合の人に言った方がいいかもしれないな。」


「え、えっと……。」


 口々に噂の白い髪の男に対しての非難の声が飛び出て来たが、彼らがやっている行動もまた一種の寄生行為である。そのため人の事は言えないと思い、ミナは仲間が憤慨している中で一人所作なさげにオロオロしていた。


 そしてひとしきり話した後、彼らは引き続き後を追うべくひっそりと移動を再開した。当初の目的であったパーティー用の資金稼ぎではなく、尊敬している有名人を助ける為に証拠を集めて組合に報告しようと正義感に酔いながら。ただし一人を除いて。


 そしてのちのこの行動が自分たちの常識を壊す体験をする羽目になるとは、この時は思ってもいなかったのであった。






「お、やっとゴブリン以外も出てきたか。」


「そうだね。」


 どこかのパーティーが無駄な使命に燃えている一方で真斗たちは順調に階層を攻略していき、今日の目標階層の半分ほどまで辿り着いた所でようやく違う魔物との邂逅を果たしていた。


「「「ア”ーー。」」」


「ふむ、腐人グールか。これまた外れだな。」


「師匠。私、アレ切りたくないんだけど。刀に臭いが移ったら嫌だし。」


 だが接敵したのが腐人グールという、腐食した体を持ち所々から醜悪な臭いを発しながら迷宮内を徘徊する死体であった。そしてこの魔物は体から発し続けている強烈な臭いと、その腐食した体で相対した武器を悉く汚染させてくることから探索者や冒険者達から『近接殺し』と呼ばれており藪蛇の如く嫌われている。


 ただし魔法耐性は低い為、対策として遠くから弱点である火属性や光属性の魔法を一方的に放つことが最善策とされており、補足としてで焼き焦がすことも可能である。


「まあ、気持ちはわかるがお前は魔法を使えるだろう?」


「使えるけど、魔力は修行のために少しでも取っておきたいからやだ。それに私ばっかり倒して師匠は何もしてないじゃん。だから師匠がやって。こういう時こそアレの出番でしょ?」


「むう、流石にそこまで言われては仕方ないか。余り気は乗らんのだが……。」


「ワクワク。」


 指摘された通り、流石にウルばかりに働かせるのもどうかと思い、真斗は手の中に魔力の膜によって圧縮させた空気の塊を出現させながら目の前の腐人グール達と向かい合った。


「全部で三体か。そらっ。」


 そして真斗が掛け声を上げたと思ったら次の瞬間には三体の腐人グールの頭が同時に破裂していた。敵対した時と同じ体勢のままで。


「うむ、中々悪くない命中精度だ。」


「…え?」


 真斗が満足そうにそう言った直後に腐人グール達はようやく倒されたことに気づいたのか、光となって消えていき青い液体が入った小瓶のドロップ品を落としていった。


 真斗はその小瓶を一つづつ指でつまみながら袋の中に放り込み、他にドロップ品がないことを確認するとウルの所に戻って呼びかける。


「終わったぞ。」


「あ、うん。」


「何だ、どうかしたか?」


「いや、余りにも早すぎるせいでついていけなくて。」


「ウルは昨日も見ただろ?何故そんな驚いている。」


「そうだけど、昨日のとは違っていつ投げたのか視認できなかったから。」


「ああ、昨日のやつはあくまでも確認のために予備動作をしただけで、実際はそんなものはいらん。文字通り空気の様に軽いし手首だけで投げれるからな。見えなかったのはそのせいであろう。」


 ウルの疑問に真斗はその理由を丁寧に説明しながらそう話す。そして一通り理由を聞いたウルはひとまずは納得したが、同時に複雑な思いになった。


「師匠だけ使っててずるい。私も考えたのに。」


「案ずるな。コレに関してはお前にも教えてやるつもりだ。まあ、先ずは魔力の基本的な扱いを覚えてからだがな。」


「ん、頑張る。」


 技を教えてもらえることの喜びを表すように金色の尻尾をふっさふっさと揺らしながらそう宣言するウル。そうして話をまとめた二人は目的地へと向かってまた歩き始めた。時折現れる魔物を、今度は真斗が全て破壊していきながら。


 そうして今日の目標階層である二百五十層に到達し、当初の予定であった技の試し打ちをボス相手に行った。結果だけで言えばボスは真斗の新技に為すすべもなく滅多打ちにされ、所々に穴を開けながら昇天した。


 そしてドロップ品を拾い、目的も達成したため帰ろうと魔法陣の部屋に移動する。だが途中で例の四人組の姿がないことに気づいた真斗はウルに尋ねる。


「そういえば俺たちの後をつけていた四人組の姿が見当たらないんだが、ウルは何か知っているか?」


「知らない。というか知ってて放置してたんだね。」


「まあ特に害があるわけでもなかったからな。……ふむ、少し気になるな。何かしらが起こったとすると、助けに行った方がいいのではないか?」


「……私は反対。ここに潜った時点で何があろうと自己責任だし、それに師匠の悪口言ってたから助けに行く価値は無い。」


「随分と耳が良いんだな。まあ俺の悪口はともかく、どうせ今日も特に用事はないんだろ?なに、こんなものついでだついで。様子だけでも見に行くぞ。」


「むぅ。」


 渋るウルを強引に説き伏せて真斗は見に行くことを決定し、スキル”気配感知”を駆使して四人を探し出す。すると彼らが何か大きなものと交戦している様子を確認することが出来た為、すぐさまウルに情報を共有して一直線にその場所へと向かう。


 そしてものの数秒で辿り着いたあと、二人が見た光景は全身血みどろになり腕や足などが折れ、満身創痍といった様子の四人とそれを為したであろう冠を被った謎の巨大な魔物だった。


「おお?何だこの魔物は。見た感じゴブリンに見えなくもないが…何か分かるか、ウル?」


「私も知らない、初めて見た。しかもかなり強そう。」


「ふむ、ウルでも知らない魔物か。それはまた面妖な。」


「グ?」


 とどめを刺そうとしたところにいきなり背後で話し声が聞こえたからか、その魔物はゆっくりとこちらを振り返った。


「グオアァアア!」


「お、気づかれたな。どうだ、折角だしやってみるかウル?」


「ん~、余裕があったらやってたけど、今は彼らを救出することが最優先だからまた今度にしとく。」


「そうか、じゃあ俺が片付けるとするか。そっちは頼んだぞ。」


「ん。任せて。」


 そうして素早く四人の所へと移動を開始したウル。しかし、そうはさせないとばかりにその魔物はウルに向かって叩き潰さんとばかりに手に持っていた棍棒を勢いよく振り下ろしてきた。


「グオオオオオッ!」


「少し待て。」


「グォ⁉」


 だがその攻撃は真斗の空気弾によって防がれてしまっていた。魔物はいきなりバランスを崩したことに一瞬驚いたが、下手人を見つけると咆哮を上げながら今度は真斗に向かって棍棒を振り下ろした。


「グァァオオ!」


「ほれ。」


「ガ⁉」


 しかしまたしても見えない何かによって妨害され、その余りの威力に思わず踏鞴たたらを踏んでしまった。その攻防の隙にウルは四人の下へと駆け付け、一先ず死なない様にと懐から小瓶、回復薬ポーションを取り出して全員に飲ませる。


 するとたちまち折れていた腕や足が治り、流れていた血が止まる。そのことに気づいたからか、折れた剣を握りしめていた男は半ば朦朧としていた意識を覚醒させて閉じかけていた瞼を開ける。


「あ、え。う、ウルさん?どうしてここに……。というか俺らは死にかけていたはずじゃ……。」


「師匠が助けに行く判断をしたから。だから感謝なら師匠にすること。」


「し、師匠?一体誰のこと……て!そうだ、皆は⁉皆は何処にいるんですか?

⁉俺と同じくらいの怪我をして…!」


「平気。もう全員に回復薬ポーションを飲ませたから。周りを見て。」


「ほ、本当だ。しかも折れたはずの腕や足まで…。」


 近くで倒れている仲間の様子や自分の身体を見て唖然とする男。なんとか助かったと安堵の息を吐いたが、少し離れた場所にいる魔物を目にして血を失い青白くなった顔を更に白くさせて叫び出した。


「う、ウルさん!奴が、奴がまだあそこに!おい、お前ら起きろ!は、早く逃げるぞ…!」


「落ち着いて。師匠が相手してるからもう大丈夫。心配する必要なんか無いから。」


「いや、だって……!」


「いいから黙って見てろ。他の人も起こすからそのまま静かにする。」


「あ、はい。」


 ウルの迫力に押されて素直に黙る男。しばらくして仲間たちも起き出してきたが、同様に騒ぎだしたため纏めて一括で再度ウルが黙らせる。そして全員で真斗の戦いを観戦し始めた。


 突然のことに何が何だか分からない四人だったが、見始めて時間が経ったからか先ほどまで全員が憔悴しきっていたのに既に誰も気にしなくなっていた。


「凄いわ…あの怪物をああも一方的にできるなんて。」


「うん…私達じゃ手も足も出なかったのに。」


「けど、今一何やってるのかわかんないんだが。近づかないで攻撃してるから、魔法か何かを使ってるのだけは理解できるんだが…。」


「あれは魔法なんかじゃないよ。師匠、魔法使えないらしいし。」


「「「「え?」」」」


 ウルの説明に全員が口を唖然とさせる。そしていち早く復帰した盗賊シーフの男はウルに向かって疑問を投げかけた。


「あれが魔法じゃないとしたら、じゃあ一体どうやってやってるんだ?」


「ただ圧縮させた空気を魔力で包んで投げてるだけ。」


「え?今何て…?」


「だから、圧縮させた空気を魔力で包んで、それを相手に向かって投げてるだけ。」


「「「「は?」」」」


「そうだよねぇ。そんな意味不明なことしてたらそんな顔になるよねぇ。」


 ウルの解説にまたもや唖然とする四人。そしてその気持ちが良くわかるウルはしみじみとそう呟く。


「まあ、それが師匠だから。でも貴方たちが言ってたような人じゃ決してない。」


「き、聞こえてたんですか…。」


「私は獣人だから人より耳が良い。今回は見逃すけど、次はないから。いい?」


「「「「「は、はい…。」」」」」


 四人にそうしっかりと釘を刺すウル。そんな風に話しているといつの間に移動したのか、汗一つ搔いてない様子の真斗が五人の下へと戻ってきていた。


「終わったぞ。中々いい練習台であった。ああ、お前らも助かってよかったな。ウルに感謝しろよ。それじゃ、今度こそ帰るか。」


「ん。そうする。ほら貴方たちも行くよ。」


「わ、わかりました。行くぞ、お前ら。」


「ああ。」


「分かったわ。」


「……。」


 そうして再度二百五十層まで行き、リスポーンしたボスを真斗が一撃で処理した後魔法陣へ乗り、帰還を果たすのだった。





—————————————

後書き


 本当は五千字くらいを目安に書いてたんですが、思ったよりも長くなってしまいました。もっと構想を上手く練らないとですね…。引き続き頑張っていきます。


 次回の更新はまた十日後に予定したいと思うので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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