新作構想中 その5


『この男’s(メンズ)の絆が尊い! 異世界小説コンテスト』2024 3/11~

参加作品のお知らせ。


◆ ~タイトル~ ◆


【 紅き蝶の夢語り 】~すべてを敵に回しても、あなたを永遠に守ると誓う~



◇ ~あらすじ~ ◇


 時々、不思議な夢を見る。


 口元以外、黒い靄がかかっているせいではっきりと顔が認識できない少女を見つめ、幼い少年が会話を交わしている夢。

 夢の中の少女は、目の前を悠々と舞う紅き蝶を眺めながら、ただ静かに笑っている。紅き蝶たちは白い月明かりだけの闇の中で煌々と輝き、ふたりを照らしていた。


 その不思議と懐かしさを覚える夢は、いつもそこで終わってしまうのだ。



 修仙門派のひとつである風明フォンミン派の道士となった十五歳の少年、天雨ティェンユーは、時々不思議な夢を見ることがあった。


 それは幼い頃の自分と、顔が思い出せない少女との夢。数年前に魔族に両親を殺された過去があり、それ以前の幼い頃の記憶が曖昧になっていた。


 夢は過去の出来事なのか。

 それともただの夢なのか。


 保護された恩を返すために道士として魔族と戦うことを決めたものの、元々とある退魔師の一族である天雨ティェンユーは、道士としての修練に対してあまり身が入らない。そのせいか未だに師と仰ぐ者を決めあぐねており、周囲からは実力はあるのに問題児扱いされていた。


 そんなある日、ある上級妖魔の討伐へ参加するように命じられ、そこで運命的な出会いを果たす。


 その討伐部隊を率いるのは風明フォンミン派に数人いる師の中でも最年少であり、疫病神の異名を持つ青年、翠雪ツェイシュエだった。


 討伐は上級であったにもかかわらず重傷者も死亡者も出ず、思いの外簡単に成功した。その本当の理由を知る者は本人と掌門である風獅フォンシーだけだったが、天雨ティェンユーもまた、その理由を今回の討伐で目の当たりにする。


 数日後から、天雨ティェンユー翠雪ツェイシュエに対して「弟子にして欲しい」と半年間毎日通い続け、そのしつこさに負けた翠雪ツェイシュエは、「自分からは何も教えられない」ことを条件に承諾した。


 その日から、あの夢が少しずつだが変化を見せ始める。

 ずっと同じ場面しか見れなかったその夢が、翠雪ツェイシュエと出会ったことで動き出した。


 これは偶然だろうか。


 少しでも記憶の手掛かりが欲しい天雨ティェンユーは、永遠の誓いを立てた夢の中の少女を捜すために、翠雪ツェイシュエを利用することを決めるのだが――――。



 紅蝶が導く、愛と裏切りの中華BLファンタジー。



◆ ~おすすめポイント~ ◆


この新作は、【魔界の第七皇子は、平穏に暮らしたい!】〜気になるあのひとは、魔族殲滅を望む復讐者でした〜という作品の所謂スピンオフ的な作品となっております。作品の百数十年前のお話。


主人公は天雨ティェンユーという、本編ではちょっとだけ出て来ていた人物と、鬼谷の谷主である翠雪ツェイシュエ、彼の手伝いをする鬼の少年のひとりのヤンの過去を中心に描かれます。彼らの出会いや関係性、鬼になってしまった経緯を、それぞれの視点からわかるような構成になっております。


本編での性格とこのお話での性格がちょっと違うのは、それくらい時間が経っているということと、それぞれの身に起こったことにより変化したという表れだったり。なので、本編では冷静で物怖じしせず嫌味が言えるくらい余裕のある翠雪ツェイシュエの思考やふるまいが、今作ではかなり若くて青臭いです(笑)


天雨ティェンユーが鬼谷で唯一、翠雪ツェイシュエに対して小言や苦言を呈する理由。翠雪ツェイシュエが彼の前ではあまり余裕がなかったり、子供の喧嘩みたいな語彙力になってしまう理由もわかる今作。


本編を読まなくてもわかるほとんど別作品になっておりますので、この作品を読んで興味をもっていただけた方は、ぜひ本編も読んでいただけたらと思います。


キャッチコピーは、『紅蝶が導く、愛と裏切りの中華BLファンタジー。』です。内容はもう、そのままです。【愛と裏切り】これがまさにキーワードなのです。誰が裏切るのか、なぜ裏切ったのか、そもそも裏切りなのか。←???の意味を、ぜひ、作品をお読みいただいてお確かめください。


3/11の応募開始まで、作品の魅力をお伝えしようと思います。

次回は、【登場人物詳細】を公開予定。

こちらもぜひお楽しみに!



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