第5話


 一日二十四時間、一年三百六十五日の出来事を語り尽くすのは、利口な僕でも不可能である。二歳児の僕の言語能力や情景描写力に多大な期待を寄せられても、力には限界がある。正直言って疲れる。

 佐々木君と夢野君が帰ったあとは、家の中が急に静かになった。僕は翠明と令嬢の恋愛事情から、果たして恋心とはどのようなものかと想像してみた。僕が樹里杏と一緒にいるときのウキウキする楽しい気分は、恋心と言えるものなのか? ただ単に、好きな気持ちがすべて恋でもない。それが恋なら、僕はショートケーキやハンバーグに恋している。

 ローマ神話で愛の神キューピットは、黄金の弓矢を持つと言われている。この矢で左胸を射抜かれたものは、激しい恋心の虜になる。夜が更ける中で、考えるうちに眠くなり、ママが敷いた布団に潜り込み心地よく寝た。

 目覚めると、パパがいつの間にか寝室の隣の布団の中にいて、分厚い横文字の本に目を通している。いつも携えているが、一、二頁めくると、それ以上読み進むのを断念している。スマホで電子書籍を読める今の時代に、家の中で百科事典を三巻ほど抱えてウロウロしている様子を見かけた。僕にはこれが何か特別な儀式のように思える。

 あくる朝だ。

 玄関のチャイムが鳴り、聞き覚えのない男性の声が聞こえる。誰なのかと思っていると、ようやく気が付いたパパがドアを開けた。

 立派な身なりの男は、名刺を差し出し「凸凹出版株式会社、出版企画部の山崎順次郎です」と名乗った。

 僕は何か嫌な予感がした。

 パパは唐突に「ご用件は?」と尋ねる。

 山崎は「頓馬先生の短編小説を目にする機会がありまして、率直に申し上げて実に素晴らしいと思いました。そこで社内で検討した結果、ぜひ、当社で何か出していただけないかと思い、こちらに訪ねて参りました。ご無礼は承知しておりますが、少しだけお時間をいただけませんでしょうか」

「ああ、そうでしたか? まあ、あまり時間が取れないかも知れませんが……、話だけなら聞いてみましょう。さあ、上がってください」パパはそう言いながら嬉しそうな表情をしている。

 今の時代に、同人誌に駄作を発表した経験しかない人間に「本を出版してあげましょう」と、近づくものがいるのか? テレビで見る詐欺師となると、恐ろしい反面、手口を拝見したい。

 僕は目の前の危機を呑気に見過ごすのではなく、警鐘を鳴らす必要性にようやく気付いた、だが、実際のところ、どうやってパパやママに伝えたものかと考えあぐねた。彼らには僕の声はあどけなく、話は無内容で拙劣なもののように聞こえる。したがって、今まで弁舌で人を打ち負かした経験がなく、大演説で拍手喝さいを浴びた事実もない。

 肝心のパパは、山崎何某の話を聞きたくてウズウズしている。僕は仕方なくリビングルームで二人の様子を観察した。

 古来、一神教でも多神教でも、全知全能の神が登場する。しかし、それでいて悪人は奸智や策謀で人を陥れ、人を傷つけてきた。神がもし全知全能なら、偉大にして善良な力によって世界に悪人が蔓延る余地はない。この不可解なパラドックスを見破れたのは、二歳児の僕だけだ。

 僕の推論では、世界は稀有壮大な幻だ。神が用意した不完全で俗悪な幻想体験を通じて、神の似姿に創造されたとされる人間たちは多くを学んでいく。神も人も完全無欠で絶対的な存在なら、コントラストを経験しなければ完全性を理解できない。この世界は欠乏、無理解、反目、不善のある相対世界として展開している。

 絶対的で完全無欠、神の子供たちとしての人間は、相対や欠乏から生じる様々な悪を識別し、それを否定する信念によって、本質的な自己自身の完全に気づくのではないか……。僕にはそう思えて仕方がない。

 僕は考えているうちに、何のために推論を立てたのか忘れていた。だが、胸の内にある悪党=醜悪の固定観念と異なり、僕の目の前にいる詐欺師は、眉目秀麗で不善なイメージがない好紳士のように見える。どう見ても、生焼けの餃子みたいだと評される翠明君に引けをとらない。

「それで、出版計画は……」

「勿論、頓馬先生の名前でベストセラーを狙うつもりです」

「具体的に、どんな?」

「先生の書かれた『パラレルワールドの暇人たち』をわが社で出版し、大いに宣伝しようと思っています」

「しかし、あれはどうかなあ」

「ご心配なく、まず小手調べに原稿用紙五枚のエッセイを書いていただきましょう。それを当社の週刊誌に掲載し、反応を見ましょう」

「小説ではなく、エッセイですか」

「そうです。頓馬先生の筆力だと、エッセイでも十分に通用すると見ています」

「通じますかね」

「通じますとも……。何か、今まで書かれたエッセイで適当なものはありますか? なければ、改めて今、発注致しますが……」

「いや、今すぐ出せる原稿はないが、一週間もあれば書けるだろ」

「いいでしょう。テーマはお任せします。そこで、今回は原稿料として二万円を前払いします。些少な金額ですが、お受け取りください」

 出版企画部の山崎と名乗った男は「早速ですが」と、財布から無造作に二万円を抜き取り、パパの目の前に置いた。「どうか、出来栄えの良いものをお願いしますよ」

 パパは呆気に取られたように、テーブルの上の二枚のお札を眺めている。

山崎は「では一週間後……」と、帰って行った。

 僕はここまで、独り言とはいえ話し続けてきたので少し休憩した。それから……、約束の一週間が経過して、あの男が再び訪ねてきた。

「自信作だ。なかなかの物が書けたよ。日常の些末的な出来事を述べただけだが、文学の香気を放つ、良いエッセイだと我ながら思うよ」

「これは、名文だ。これほどのものが書けるとは……、流石に頓馬先生ですね。正直言って、私が想像していた以上のものです」

「そうか、そうか」パパは褒められて良い気分になっている。つくづく、単純に出来ているようにも思える。

「そこで、例の『パラレルワールドの暇人たち』ですが……。あれを四百字詰め五百枚で完成させてもらえないでしょうか? 先生ほどの筆力なら、ベストセラー疑いなしです。印税も特別に、売り上げの二割とさせていただきますが……」

「それは良い条件だな」

「そこで、先生には初期費用として広告宣伝費を百万円だけ出していただきたいのです」

「えーっ、百万円」パパは急に我に返り、驚きの声を上げた。

 山崎は、予想していたかのように「まあ、先生落ち着いて考えてみてください」と宥めると……。

「今回出版する本の想定価格は千二百円です。それに、先生の本は私共の試算では、書店流通とインターネット販売分で三十万部は売れると見ています。すると、売上高三億六千万円となり、これに印税の二割を掛けると七千二百万円。つまり、頓馬先生の口座には、七千万円の大金が入金されます。ロングセラーになった場合を考えてみてください。百万円の先行投資なら、悪くない話ですよね」

 僕は咄嗟に「あーっ」と大きな声を出した。ママに知らせようとしたが、ママはこんな時に限って買い物に出かけているのか、リビングルームには来なかった。

「どうした? 坊や……。えーと、まあそんな風でして、後は私共にお任せください」

「しかし、そううまく行くものか」

「もし、これがかなり少なく見積もって一万部としても、売上高千二百万円で印税は二百四十万円となります。この金額は、最低でも保証致しましょう」

「それなら、悪くない話だ」とうとうパパは、ママに相談もせずに百万円の入金を約束した。

 僕が思った通り、約束通りに百万円を入金してからは、凸凹出版株式会社からまったく連絡が来なくなった。

 僕が休養のためお昼寝をして目覚めると、窓の外に見える春の空は晴朗だ。部屋の中では、パパとママと弁護士は神妙な様子で話し合っている最中だった。

「なるほど、凸凹出版社の社員を名乗る男は、あなたに小説の出版を持ち掛けて百万円を騙し取ったのですね」

「まあ、そんな感じです」とパパはバツが悪そうに答える。

「それで、名刺以外に何か受け取りましたか」と弁護士は聞き出そうとする。

やたらと証拠につながるものを置き土産にする詐欺師などは存在しない。それにも関わらず、記憶が曖昧なパパはママに睨みつけられながらテーブルやソファーの回りを見渡し、手探りまでしている。

「特に何もないです」

「詐欺の立証はかなり難しい。証拠になるものがあれば良いのですが……。名刺一枚ではねえ。ここに住所の記載があるので、商業登記簿謄本を入手してみましょう」

「お願いします」

「詐欺事件の場合、相手が最初から騙す意思があった事実を証明する必要があります、録音テープでもあれば、有効な証拠になるケースもあるのですが……。先ほどのお話では、かなり巧妙な話術です。詐欺自体は立証が困難かもしれませんね」

「そこを何とかお願いします」

「百万円は返って来ないものなのでしょうか」

「出版社の事務所が実在するかどうかがポイントになりそうです。まだ、夜逃げしていなければ良いのですが……。と言っても、夜の寝静まった時間では目立つので、白昼堂々出ていくケースが多いです」

「まったく、あなたが悪いのよ」

「小野のコマネチのような美人に、百万円くれよパトラ……とでも言われれば、喜んで手渡したが、今回ばかりは大損をした」

「こんな時に、ダジャレがよく言えますね」弁護士も呆れ顔だ。

 また後日……と、弁護士が帰ってからしばらくして、高良史郎君が元気よく飛び込んできた。高良君は大学卒業後に入社した企業の取締役法務部長をしている。佐々木小三郎君とも旧知の仲である。

「奥さん、ええ天気ですねえ」と関西弁で話すと玄関から中に入る。

「お久しぶりね。高良さん」

「頓馬先輩は、家におるのですか」

「いいえ、自分の部屋にいます」

「奥さん、ほんまですか? 頓馬さんみたいに猛勉強し過ぎるのは、身体に毒ですわ。ちょっと、遊びに誘えませんか」

「あなたから、主人に直接言ってみてはどうかしら」

「そない、言われてもねえ……」と言いながら「今日は秀作坊ちゃんも、おらへんな」とママに聞こうとしているので、僕は高良君の方へ駆け出した。

 僕は高良君との約束を思い出して「ケーキ」とつぶやいた。

「ああ、ケーキ、約束してたなあ、ほんま、よう覚えてるわ。偉いなあ。けど、忘れたわ」と残念な事をあっさりと白状する。

「ケーキは忘れたけど、水ナスの漬物は持ってきたでえ。泉州の水ナスはなあ、普通の茄子よりももっと美味しいで」と高良君が自慢気に語ると、ママはやっと気づいたように

「高良さん、先日はお土産をたくさんいただいてありがとう」

「どないです。食べはりましたか」

「水ナスのお漬物は、美味しくいただきました」

「そりゃそうと、頓馬さんは、今でも練乳を舐めるのやろか」

「今でも、舐めています」

「こないだ、頓馬さん、愚痴を漏らしてましたわ。奥さんが、練乳を舐めるな、味付け海苔をおやつ代わりに食べるなとうるさい。俺が食べる練乳や、海苔の代金が家計に響く様子はあらへん。ほんまは、奥さんや秀作君がこっそり食べてる言うてました」

「いきなり、どうして高良さんがそんなことを話すのですか」

「頓馬さんの話を聞いていて、何や、可哀そうになりましてん」

 高良君は商社勤務の会社役員で、法学部出身だが、話し方からは峻厳さも冷徹さも感じられない。僕にはお調子者の気の抜けた話しぶりに聞こえる。先ほどまで、自室に引きこもっていたパパが高良君の声を聞きつけて、リビングルームに戻ってくる。

「頓馬さん、詐欺にやられたそうですな。アホな話ですわ。ほんま、アホですわ。アホらし……」

「そう、馬鹿だ、馬鹿だと連呼するな。詐欺師の方が悪党の大馬鹿者だ」とパパは、盗みに遭おうと詐欺に遭おうと自分を利口者だと主張する構えだ。

「詐欺する方もアホかも知れへんけど、取られた方もアホやと思いますよ」

「宵越しの金を持たないので取られる心配がない、高良さんのような人が賢い人なのでしょうか」と、ママは馬鹿だとののしられたパパの味方をする。

「百万円も取られると、あまり金を使いたくない気分になるよ」

「小説家気取りの記者なんかしてたら、儲からんから詐欺でもされたらすぐ困る。今からよう考えて実業家に転身したらどうですやろ」

「小説家気取りは余計な話だ」

「うちの主人は、実業家が天敵みたいに思っているから、無駄よ」とママは高良君に説明する。無論、ママはお金持ちに憧れているので、内心は実業家に転身して欲しいはずだ。

「頓馬さんは大学を卒業して、何年目になるんですか」

「今年で十年でしょう」とママはパパの様子を見ながら答える。

「多分、給料は安月給のままやろし、いくら本を読んで勉強しても、誰も褒めてくれへん。しがない商売やろと、思いますわ」

「記者は好きでやっているわけではないし、実業家はもっと嫌いな仕事だ」

「主人は何でも嫌いだと話す……、妙な人なのよ」

「好きなんは練乳、味付け海苔、それに奥さんですやろか」

「嫌いなものが一つ、混じった」

「長生きするのも嫌なのでしょう?」

「それも嫌いだな」と言下に否定する。強情すぎて、まともな話にはつながらない。

「家に引きこもらんと、ジョギングせんと、体壊してしまいますやろ。それと、一刻も早う、実業家になって儲けた方がほんまにええと思いますわ」

「ろくな儲けもないのに……。偉そうな口をきく」

「英雄ナポレオンも『吾輩の辞書に不可能の文字はあらへん』言うてますやろ? 頓馬さんもチャレンジしてみたらどないです?」

「ナポレオンは『あらへん』とは言わない」

「高良さんは幾ら貯金しているの」とママは真剣な表情で聞く。

「やっとやけど、五千万円になったんです」

「月給は幾ら」

「毎月、二百万円振り込まれています。半分の百万円を毎月積立貯金に回していますねん」

「お金に余裕があれば、詐欺師に騙されても困りませんね」

「そやから、起業するのんか、僕のように会社役員にでもなって、稼ぐことやと思いますねん。お金の扱いは実業家になるとうまくなる言いますやろ? まさかのときに困らへんのですわ。そらそうと、頓馬さんは佐々木小三郎を知ってますか?」

「ああ、昨日うちを訪ねてきたよ」

「あの男が、なんぼ稼いでいるかご存じですやろか」

「想像もつかない」

「月給が一千万円で夏冬の賞与があるんで、平均月額千五百万円になるんですわ。あんな男でも、しこたま儲けているのに、頓馬さんの記者の激務の対価が、十年間低賃金なんは、あかんと思いますわ」

「実際、割に合わんなあ」とパパのように浮世離れした人でも、賃金格差には敏感になる。高良君は話すネタがなくなると、唐突に……。

「頓馬さんのところへは神田翠明がよう訪ねて来ますか」

「ああ、まあな」

「よく来ますよ」

「どんな人ですかね」

「研究心旺盛な学者さんだそうですよ」

「何で翠明君の名前を君が知っている?」とパパは訝しむ。

「先日ですが……、ある方から、どんな人か調べてくれ言われたんですわ」

「君よりも、よほど大人物だと思うよ」

「ほんまですか? 僕より偉い人ですか? そら大したもんですね」と高良君は真顔で感心した様子を見せる。

「酒飲みですか」

「今、断酒中だ」

「やっぱりアホですな。酒の楽しみを手放すちゅうのは、アホ以外の何物でもあらへんのですわ」

「相変わらず面白い人ですね」とママは笑う。

「断酒できたら、どこかの娘さんを嫁にやる言うてたから、僕もそんなアホな話はあらへんやろ言うたんですよ」

「君は誰と話した? 佐々木か」

「いやいや、滅相もあらしまへん。あの人にそんな口はまだまだ聞けんのですわ」

「高良、少し表に出ないか」と、パパは思いついたように提案する。

「僕もそない思うてたとこですわ。表参道、六本木ヒルズ、東京タワー、浅草寺とドライブちゅうのもおもろいもんですよ。浅草寺についたら、仲見世通りできび団子を食いませんか? そのあとはレインボーブリッジまで行って。戻ってくるのは、どないですやろ」と例によって、関西弁で勝手にドライブコースを決めているうちに、パパはクルマのキーを手にして玄関に向かう。

 僕は二人が外出した後の静かな部屋の中で考え事をした。クルマに便乗する気は元々なかったが、二人がどんな行動をするのか想像してみた。

 高良君の「浅草寺できびだんごを食う」話を聞いて、僕はおとぎ話の桃太郎を思い出し、笑いそうになった。きびだんごを与えて、イヌ、サル、キジなら家来に出来たとしても、高良君はパパの家来になりそうにもない。

 浅草寺は、観音菩薩の霊場としても知られている。仏教では、観音様は三十三応現身を持ち、様々な存在に変身して人を救うとされている。ヒンズー教でもヴィシュヌ神は十化身を持ち、人を教え導く。さらに、キリスト教ではニカイア信条で、イエスを神の化身としていた。ただ外見上は、菩薩や神だとは気づかないものに変身する。

 高良君のような金満家で俗物志向の天才には、物事の本質が見えるとは思えない。僕のような大人物でもただの幼児にしか見えない。物欲は人の目を曇らせる。僕は人一倍頭脳明晰に生まれついた人間の男の子だ。パパと同様に、高良君に軽んじられるいわれはない。

 人類の歴史は戦争の歴史だ。日本も明治維新以来、日清、日露戦争、第一次、第二次世界大戦を経て現在に至っている。人と人が殺し合う、同類同士の争闘のような奇妙で偏屈な思惑が僕には理解できない。人類の目の前には、仮想の敵ではなく、自然災害や病気や貧困と数えれば、本当の敵が大勢存在するのに気づく。

 僕には、これらの敵と向き合い戦うのが真の勇気のような気がする。戦争による特需景気などを期待するより、よほど人道的に効率的にビジネスにつなげられないか? 二歳児の僕の思考能力では、観音菩薩やヴィシュヌ神やキリストのように怜悧な頭脳で結論付けられない。

 維摩経の「入不二法門品」によると、名だたる菩薩から「不二法門」の悟りの境地を尋ねられた維摩居士は、ただ黙って座っていた。それは筆舌を尽くすより、もっとずっと尊い悟りの境地だそうで「維摩の一黙」と言われている。僕の一黙にも、雷が響き渡るパワーがあれば良いが……。

 僕が智謀をめぐらしていると、突然のごとく部屋のドアが開いて家に帰ってきたパパが姿を現した。と思うと、僕に声もかけずに自室に戻って行った。

 カレン・プライア女史は著書で「猫から配偶者まで哺乳動物は、何かうまく出来たときは褒めてやると、学習し成長する」との説を述べている。この場合、パパは僕に対して「坊やいつも良い子にしていて賢いね、可愛いね」と声をかけるべきだと思う。

       

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