第1話

「今日はこの辺で配信を終わりにしたいと思います。それでは、また気持ちいい雨が降り注ぐ頃に」



『おつかれー』

『お疲れ様』

『次の配信楽しみにしてる!』

『おつ~』

『乙!』




 配信の締めの挨拶をして動かないVの手の代わりに頭を振るとお疲れ様のチャットが飛んでくる。

 そのまま配信を閉じ、そしてチャットが止まるまで待ってから配信画面を完全に閉じる。

 それから配信終了と来てくれてありがとうのツイートをして来ていたリプに反応だけしていく。

 その後DMで来た感想を読んで既読だけ付けていく。

 まあ例外もあるが。


 霧雨零きりう れい

 それが俺のVtuberとしての活動名。本名は霧生零也きりゅうれいや

 個人で始めただけあって始めたころの伸びは中々に悪かったが、それでも地道に配信して最近フォロワーも1万人を突破することができた。

 ほんと見に来てくれている人たちには感謝しかない。


 っとそろそろか……

 スマホが振動する。DMでメッセージが届いたみたいだ。

 まったく、毎回同じくらいの時間に来るのは流石としか言いようがないな。


 失笑しながらもメッセージを見ると、スマホの画面の半分くらいにわたってぎっちりと配信の感想が送られていていた。


 毎回ここまで言われると流石にお礼しなくてはとなるのが人間ってものだ。

 普段はしないのだが「いつもありがとう。モチベになります」とだけ返した。


 その間にも色んな人からコメントが来ていたので可能な限り反応を返して、おやすみとだけツイートして寝た。




 同時刻、嬉しさの余り発狂して倒れた人がいたことなんて俺は知る由もなかった。







えーなんか既にフォローいただきましてありがとうございます(_. ._)

現実逃避に書くくらいで更新カメかと思いますがよろしくお願いします

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