2023年4月中旬 覆せ常道、進め我が道
ふと閃く。
婚約破棄をする作品は多い。
だが、それは物語の始まりに過ぎない。
破棄された令嬢はそこから新しい人生を歩むのだ。
ならば私はその前を描こう。
即ち、主人公は令嬢ではない誰か、だ。
そして、その内容は普段の自分が書かないものを。
婚約破棄モノの皮を被った婚約破棄モノ。
婚約破棄を実行する側の物語だ。
いざ、挑戦!
で、主人公をどうするか。
華々しい貴族世界の裏側を描くわけで、主人公は煌びやかにはしない。
むしろ泥臭く、目立たず、無理難題が飛んでくる、そんな立ち位置。
『窓際部署の文官』
主人公は女性、まあ賢いヒロインコンテストに出すからね。
でもそれだけだと広がりが弱いからバディも用意。
こっちは男性、無精なワイルド系にしておくとしよう。
恋愛のれの字も存在しない男女バディって良いよね・・・・・・。
題名は頭に浮かんだ物でサクッと決めよう。
『帝国内務省 ~第三外局物語~』
うーん、引きが弱いかな?
ガッチガチに硬い作品に見えてしまう。
ちょっと改造しよう。
『なぜこんなことに!? ~帝国内務省 第三外局物語~』
これでいくか。
主人公が無理難題に頭を抱える感じが出てる、かな?
物語の舞台をどうするか。
まあ、内務省とか言い出したので近代国家にしておく。
中世ヨーロッパというよりは一九〇〇年代初頭くらいの国。
蒸気機関とかがある、イリュリチカの舞台と似通った世界線だ。
国に関しても決める必要がある。
なんか上手い事いって、後々に物語を続ける場合を考える。
問題は一杯残っている国が良い。
いや、その国に生きる登場人物たちには全く良くないが。
だが、戦乱があるような国は論外だ。
それでは賢さではなく、武力に訴える場面が多くなってしまう。
あくまで機知をもって戦う内務官が主役なのである。
うーん。
あ、そうだ。
二重帝国ってどうだろうか。
現実世界ではオーストリア=ハンガリー二重帝国。
敗戦からの内部分裂的な成立経緯だ。
それをぐるっと回転させて。
対等で友好的な二つの国において、一方がもう一方を吸収する形。
成立からそれほど日がたってなければ、国の中に国がある理由にもなる。
完全な同化が済んでいない国家だ。
これならば、問題だらけ。
でも戦乱は起きず、かといって平穏無事でもない。
絶妙とも言えちゃう?
自画自賛か・・・・・・。
まあ、これで書いてみよう。
しかし、本当に私は捻くれているなぁ。
しみじみ思うよ。
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