2023年3月上旬 賢いとは、知性とは

「賢いヒロイン」中編コンテスト


新しいコンテストが発表された。

応募受付期間は3月10日から4月20日。

文字数は2万~6万。


2月末から考えていた事がある。


これに挑戦してみよう、と。

五万字程度の中編。


だが問題は『賢い』の定義だ。


賢さ。

知力。

知識。

知能。

機転。

洞察力。

慧眼。


色々ある。

あり過ぎる。


一番分かりやすいのは、敵を誘い込んで『今です!』の知力100軍師だけど。


それを五万字前後で示すのは中々難しいのではなかろうか。


ならば、自分のフィールドに誘い込んでやる。

そう旅だ。


旅の中で出会う人を観察し、その素性を見抜く。


観察眼、慧眼。


それを賢さの中枢に据えたキャラクターを。


書いてやろうじゃぁないか!




舞台設定が出来上がった。


蒸気機関。

大陸横断鉄道。

寝台の中の出会いと別れ。


これなら大規模な場面転換は不要。

で、ありながら列車自体は移動するから、車窓の外の情景を表せる。


キャラクターは最小限の二人だけ。

細かい描写を繋いでいくのだ。


メインのキャラクターは、イリュリチカ。


他に個人名はいらないだろう。

列車で向かいの席になった人物の名前は知らなくて当然だから。


題名を何にするか。

人間観察っぽさを言い表せれば一番良いと思うのだが。


観察という言葉をそのまま使いたくはない。

見る、知る、探す、考える・・・・・・。


読む。


そうだ。

『読む』だ。


手の内を読む、とか言うし。

推察する、という意味になるだろう。


題名は『イリュリチカは人を読む』


これだ。




今作は挑戦の塊としよう。


『失敗召喚師』はキャラクターの掛け合いが比較的多い。

ならば、その逆を。


情景描写、人物の詳細な描写を密として。

会話文は極少。


初めてにも近い試みである。

一応、別天地ルポルタージュ、が近いが、こうしようと決めて書くのは初だ。


だが、書き出してみるとそんなに違和感はない。


おそらく、元々の自分の執筆スタイルがそっちだったんだろう。

会話文で物語を回転するよりも情景描写が多め、という。


だが厄介なのは、情報を散りばめつつ、最後に回収するという事。

それを一話6千字から8千字程度でやり遂げる必要がある事だ。


ただ書いていけばいい、という訳じゃない。


自分の『とりあえず書いて、途中途中で改善していく』スタイルとは真逆。

おそろしく頭を回転させる必要があって面倒だ。


だが、そういう難しい事をあえてやるのが楽しかったりする。


おそらく二週間程度で終わる。


イリュリチカの旅路を終わらせることが出来るように、頑張ろう。


かかってこい!賢さ!

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