2022年10月下旬② 物語

文章を書いていると時々不思議な事が起こる。


と言っても、何も自宅で怪奇現象が起きる訳じゃない。


文章を書いている途中で、

物語の中のキャラクターが、

自分達で動き出すんだ。




近頃、知った事がある。

小説を書く人は『プロット』というものを

本来は先に作るらしい。


物語の設計図、のような物だろうか?


自分はそれを作っていない。

作っていないから自由に書いている。




そんな中でキャラクター達が動くんだ。

今書いている文章の先を彼女達が走っていく、

そんな感覚。


そして、どんどん個性が付加されていく。

彼女達の裏側の設定が固まっていく。

新しいキャラクターの構想も組みあがっていく。


魔獣の設定も用意していた内容とは違う形で

物語の中に登場していく。


走りながら考え、キャラクターと共に走る。

そんな感覚。




Twitterでは色々な創作論が流れてくる。


曰く、初めと終わりを決めて書くべし。

曰く、プロットをしっかり作るべし。

曰く、三点リーダーは二つ繋げて使うべし。

曰く、ダッシュは多用するな。


小説素人の自分にはよく分からなかった。

分からないから無視する事にした。




書き始められないよりは書けた方が良い。


それは正解だったみたいだ。


物語の道は走りながら固まる事もある。

そういう事なんだろう。


とりあえず『失敗召喚師の残念レポート』は

このままの形で進める事にする。


ダメだったら?


何をもってダメと言うのだろうか?


PV伸びなかったら?

応援されなかったら?

星が付かなかったら?

コンテストで落ちるから?

書籍化出来ないから?


色々な人が色々な事を言っている。




でも自分はこう思っている。


自分の中の物語を吐き出しているだけだ、

と。


勿論、書くからには読んでほしいという、

ちょっとした欲望はあるけれど。

手法に縛られて書けなくなるのは、

自縄自縛じじょうじばくじゃないだろうか?


書いて、書いて、書いて。

ダメならその時に直せばいいじゃない。

自由に書いて、消せるんだから。


そう考えるとWeb小説って便利。

原稿用紙に書いて消しゴムで消して、

みたいな書いたら修正しにくい、って事が無い。


じゃあ、それを活かさない手はないでしょうや。




自分は頭の中で走るジルちゃん達を追いかける。


主人公のジルちゃんは元気な子。

転んでも転んでも立ち上がる不屈の情熱を持つ子。


自分とは正反対の、ある意味理想の姿を持つ子。


私は彼女の走る物語を止めたくはない。

書きたいんだ、彼女の未来を。



表示方法なんぞに止められてなるものか。

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