期待はずれと呼ばれた聖女と魔霊伯爵が紡ぐ物語

 幼き頃、神殿から大いなる期待をもって聖女として育てられたレニシャは、大きくなるまで才能が開花することはなかった。
 聖女は魔霊と『聖婚』する役目がある。
 しかし『聖婚』を申し出る聖女は数少ない。
 レニシャは「畑仕事がしたい」という理由で、『聖婚』を買って出た。
 そうして訪れたラルスレード領を治めるのは炎の精霊であるヴェルフレム伯爵だった。
 魔霊といえども普通の人間と同じように接してきたレニシャに、ヴェルフレムは悪からぬ印象を受ける。

 果たして『聖婚』とはなんなのか。
 どうして魔霊に聖女をあてがわなければならないのか。
 謎を含みながらも、土いじりが大好きな聖女と、それをそばでサポートする炎の精霊との、ハートウォーミングな日々が繰り広げられます。

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