天地始粛(てんちはじめてさむし)
鱗雲の広がる深き蒼の空
残暑の熱に耐えながらも
その季節を潤わせるなかや
金水引にかかるは紅色の秋津
瞳を動かし再び空へと舞う
家々の煙突から漂う
家族の笑み溢るる和やかし
野葡萄の濃く染まる実に
野山の
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