第5話 「殺される生徒たち」

あれから約一年半が経った。俺は監禁された。終わった。

こんな人生を送るなんてそんなの...いやだよ...!

そう思い俺は、柏を飛び越えて牢屋の扉に自分の高い身体能力で出ようとした。

結果、ギッリギリで成功。逃げることができた。

「まずは出口を探さないよな...よぉし!」

俺は自信が湧いた。閉じ込められて一生こんな場所で死ぬって嫌だからな。

早くこんなところから出よう。

あれ待って?隠れ場所が1箇所しかないだと!?

隠れても絶対バレて閉じ込められるな...

チャンスは多分1回きり。絶対出るぞ。

マップは?これか。


右、左、左、右、真っ直ぐ、右、真っ直ぐ...か。

これだけ!?俺を甘く見るなよ。俺はこう見えて記憶力がいい。

みひひみまみまと覚えればいいからな。

っしゃ!行ってやるぜ!

「かかってこい!柏!」



まずは右。

次は左。

次も左。

次は右。

次は真っ直ぐ。

これは行けるぞ!

次は右...うおっ!?針が飛び出してきただって!?

飛び越えるしかねえな...よし!


飛び越えれた!もう完全にマ○オじゃねえか!

次は...真っ直ぐ!

うおお3連チャン!ドアだ!非常ドアだ!


バアン!!!!






外だ。大空、街、車、そして自分がよくみえる。

あとは階段を降りるだけだ。

これ...20回くらい降りないと行けねえな...頑張るか。


外だ...外だあああああああ!!

これが広い世界!約1年半ぶり...閉じ込められてもう1年半も経つのか...

琉斗は会心の笑みをもらし、言った。

「よし、学校いくかー!」

そう言って家に戻り、用意をして時間を見て、もう朝の10時だが、急いで学校に行った...





学校に着き、靴箱へ向かおうとしたが、足を止めた。

全ての窓に、血が付いているのだ。

これはなにか変だ!!と思って、カバンを捨てて中へ入った。


そこには、血の廊下があった。階段も血がポタポタ垂れている。

琉斗はドン引きしながら言った。

「うっわ気持ち悪い...なんだこれ...血だらけじゃねえか...」

そう言って、廊下を歩いていった。

そこには、血だらけの遺体がたくさんあった。

生徒、先生、校長先生、教頭先生...

「拓海...!!」

親友の拓海の遺体があった。

なかには頭にナイフが刺さっていたり、目をえぐられていたり...色々グロテスクな遺体があった。

「もう嫌だこれ...絶対柏のせいだろ...」

そう言って、俺のクラスの2-1へ行った。

そこには、血がたくさん飛び散っており、中には血を噴いてる者もいる。

そして、黒板に血でこう書いていた。



"ゼッタイニガサナイ"

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